書店ガール 3 (PHP文芸文庫)

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著者 : 碧野圭
  • PHP研究所 (2014年5月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569761848

書店ガール 3 (PHP文芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第三弾。

    子育てと仕事への意欲の間で悩む亜紀。
    出世して仙台の書店リニューアルを任された理子。

    あいかわらず読みやすくて良かったんですが、
    今回は理子と亜紀の周囲の人達がとても魅力的でした。

    仙台の店長・沢村が強く印象に残りました。
    大切なお客様にハガキを送った熱意もさることながら、
    震災後、一度も泣けなかったという苦しみの深さを思います。
    震災のお話はやはり胸が締め付けられます。
    「仙台の人間はとりあえず前を向いて歩こうとしている。
    いつまでも被災地扱いされたいとは思っていない。」
    という言葉が印象的でした。

    他にも、
    亜紀に憧れてバイトを始めた愛奈。
    偏屈だけど、案外亜紀を気に入っていたおじいさん・広瀬。
    次は愛奈におちょっかいを出すのね(笑)

  • 理子と亜紀の関係がとても素敵。1巻では距離があって意見が合わない者同士だったはずが、いろんな困難を乗り越えて信頼できる関係になっている。
    そういった書店員の成長過程がとても面白いし、今回は震災の事も絡めてとても読み応えがありました。
    「愛のゆくえ」いつか読んでみよう。

  • 好評の「書店ガール」シリーズも3作目。
    このシリーズ、いいですね。
    もうすぐドラマ化されるのも楽しみ☆

    書店員の若手で目立つ存在だった小幡亜紀も今や30歳。
    産休が開けて半年後という。
    新興堂書店・吉祥寺店の朝礼から始まります。
    決まっている挨拶を皆で唱和するのですね。
    ささやかなようでも、大事なことをさりげなく。

    一方、店長の西岡理子は、昇格して、東日本地区を統括するエリア・マネージャーを兼任しています。
    仙台の櫂文堂が吸収合併されたため、店名はそのままだけれど、そちらの指導へも出かけなければならない。
    こちらを敵視しているかもしれない店員たちの中に乗り込む難しさ。
    しかも、カリスマ的なほど有名な副店長・沢村稔もいた。
    最初はよそよそしい沢村だが、実は互いに会う前から認めている存在だったとわかってきます。
    震災の影響が大きかった仙台で、理子が見聞きしたこととは‥

    亜紀は担当が替わって、知識のないジャンルの質問にも答えなければならないが、自信喪失気味。
    働く母親としての悩みもリアルです。
    幼い子供がいて働くのは大変なこと。
    保育園に預けていても、ちょっと熱が出ればすぐ呼び出され、引き取りに行かなくてはならない。
    夫は協力する気が全くないわけではないけれど、仕事が忙しくて結局頼りにはならない。実家が近くて、母親が協力的だから成り立っているとはいうものの‥
    定時には帰り、遅番も固定と、何かと優遇されている亜紀に対して、冷たい視線もあるとは大変ですねー。

    震災後3年がたち、離れているところではやや風化しかかっているかもしれない。
    書店で何が出来るのか?
    理子たちの企画に、亜紀や、後輩のバイト生・愛奈が協力し、書店の一角に特集コーナーを設けることに。

    日常的だけど決して離れられないリアルな悩みにあくせくする日々に、震災という大きな出来事が突きつけられます。
    自分たちのささやかな体験を振り返るのも大事なことだという気がしました。
    おそらく綿密な取材から選び抜いた表現であるのでしょう。
    震災を扱った本が多数上げられているのも、参考になると思います。
    震災は今後日本のどこで起きるかわからない、どこで起きてもおかしくないのだから‥
    小さなことでも何かを心がけていかなければ。

    言葉の力、それをまとめておくことのできる本の力。
    非常時にも人は本を必要としたという。
    本を人に届けようとするさまざまな努力に胸を打たれる心地がしました。
    最後はいつもの仕事場で、晴れ晴れと挨拶するシーンで、よかったです☆

  • 吉祥寺の書店を舞台にした、書店員の物語第3弾。
    今回は、東日本大震災の後日を軸に展開します。

    舞台は311から3年が過ぎたとの設定、
    主人公の2人もそれぞれに環境に変化が。

    理子は被災地の一つである仙台がメインに、
    亜紀は不慣れな保育園生活がスタート。

    それぞれに悩みながら、立ち止まりながら、
    それでもひたむきに、日々を進んでいく。

    そんな中彼女たちの“糧”となっているのは、
    “本を届ける”ということ、なのでしょうか。

    劇中で取り上げられている震災ネタ本も、
    実在する本が並んでいるのがなんとも魅力的で。

    実際に私自身も手に取った書籍の名前を見ると、
    ある種のドキュメンタリーとしても、なんて。

    あと個人的に気になったのは、女性目線からの女性の働き方、
    保育園の問題などは、身をつまされました。

    自身も振り返りつつ、反省しないとなぁ、とも。

  • 図書館より。
    ようやく借りてこれた。
    私的にがっつり頷きながら読む本。

    理子さん、ステキ!(笑)
    亜紀ちゃんの気持ち、スゲーわかる!
    今は働いてないけど、ワーキングマザーの立場はまさにそれ。
    決して明るい一面だけではなく、心配や不安な気持ちも描かれていて読んでいて納得。
    東日本大震災後の話を含めて、これがフィクションなのかと思うほど内容の濃い小説。
    お仕事エンタテイメントは伊達じゃないんだね。

  • 東日本大震災と、働く女性(特に子を持つ母親)との、二つの大きなテーマで、展開する第3作。
    大きなテーマではあるが、相変わらずの小気味よいコンビの、理子と亜紀の活躍が、絶好調。
    そして、新しいメンバーも加わり、先行き、ますます楽しみなシリーズ。
    次回作も楽しみ。

  • 書店ガール第3弾。
    第1弾、第2弾、そして第3弾とどんどん好きになっています。
    シリーズの中ではこの本が一番良かった!
    毎日、いろんな事件が起こって、東日本大震災の記憶が薄れていくのが恐ろしい…
    この本を読むと、やっぱり本屋さんに行きたくなる!

  • 大好きなシリーズ、第三弾。
    震災をテーマにした事に賛否あるようだが、私はそれもひとつの形としてアリだと思う。

    あくまで碧野さんの描く物語のお話なのだけれど、読めば読むほどリアルに感じる。
    シリーズ1作目、2作目は書店で奮闘する模様が印象強かったけれど、今回は人との関わりが大きな支柱になっていた気がする。
    いろんな角度から人と出会い、関わり、言葉を交わし、感情を抱く。
    そして自身の書店員としての在り方を悩み考える。

    震災に遭われた方がこの本を読んだらどう思われるだろうか。
    もしかしたら不快に感じる方もいるかもしれない。
    でも、私はこの一冊を大事にしたいと思う。

    やっぱり好きです、書店ガール。

  • 本って良いな~と改めて思う。
    シリーズ3冊目。

    実は一冊目を読み始めた時、ワガママな女の争いが
    エンエンと続く冒頭に、げんなりで・・・
    途中で放ろうかと何度思ったことか・・・

    この3冊目では、3.11以後が描かれる。
    忘れないでいたいのに、日常のめぐりは早すぎて・・・
    ああ、こんな風にすればよかったんだと頷けた。
    このあたり、賛否両論、あるいは好き嫌いの分かれるところ?
    「お仕事エンタティンメント」と言い難いかもしれないから・・・
    しかも、ちょっとしたブックリストにすらなっている!
    私は好きだけし、実際に、これで良いんだよと
    背中を押してもらったようで、泣けちゃったけれど。

    東北で被災した人から見たら呆れられるかもしれないけれど、
    あの日のことは私も抱えている。

    ああ、本って良いな。
    物語にちりばめられたあの日をめぐる、さまざまなエピソードにも
    そして、この書店ガールたちの生き方に、
    自分も本が大好きであることに、心から感謝。

  • 2でも感じましたが、よく取材されているなぁとまず感心します。今回の大テーマは震災。そして働くママの葛藤。警戒されまくりの現場を仕切る女上司のテクニックがちらり、と言ったところでしょうか。

    震災について書かれた多数の「震災文学」と呼べるような本のうちの数点が本文中に紹介されていますが、本作もエンターテイメントながら震災文学に加えても良い著作だと思います。
    沢村さんの心を思うと胸が痛くなる箇所が何箇所もありますが沢村さんのような、そして芙美子さんのような方が今もたくさんいらっしゃるのでしょうね。
    そして市川さんのように震災に冷めてしまっている人も。
    市川さんのような人もきちんと書いているのはいいですね。この時期ならではというタイムリーさを感じます。

    1作目では亜紀のような女性は嫌いだ、と思いましたがだんだんとはっきりしていて気持ちがいいと思うように。そして個人的には伸光さんがどうも好きではなかったのですが、彼も成長して行っている感じがしました。
    まぁ、あんまりいい人になりすぎても話がつまんなくなりそうですが(笑)

    これはまだ続きますね。第2の亜紀も登場したことだし、続けないとファンが納得しないでしょう。
    理子さんにもいい話が起きてくると期待しつつ次作待ちします。

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書店ガール 3 (PHP文芸文庫)の作品紹介

東日本エリア長となった理子が東北の書店で見たものとは。一方亜紀は出産後、慣れない経済書の担当となり……。大ヒットシリーズ第3弾。

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