あなたに贈る×(キス) (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
3.54
  • (16)
  • (25)
  • (32)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 253
感想 : 43
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569763156

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ちょっと特殊な世界観だなと読み始めは感じたが、
    読んでいくにつれて、とても引き込まれてあっという間に読んでしまった。

    キスが重要なモチーフになっており、
    全寮制の学校に、みんなのマドンナが亡くなるという流れとあいまってクラシカルで耽美的なな雰囲気を感じた。甘くてほろ苦く、余韻のある読了感。

  • 2018年11月21日読了。
    2018年86冊目。

  • 女の子の可愛さと強かさ

  • キスによってのみ感染する伝染病が蔓延した世界。死をもたらすその病を恐れ、人々はキスを禁止した。しかし、とある女子高生が、その病によって死亡する。彼女にキスをしたのは、一体。

  • 意外な結末と 最後の展開に驚いた。

  •  キスによって感染する致死率100%の病という設定と、それに伴う社会常識や感じ方の変化という部分が興味深く、SFとして楽しみました。
     十代の少女がターゲットであるからなのか、全寮制の学校や同性の美しい先輩等、胸ときめかせる耽美的要素も満載、ただ文章に色気を感じないのが残念です。

  • キスをすると死ぬ、ウィルスのような架空?未来?のお話。最後何かあるんだろうと思わせといて、やっぱりみたいな展開。

  • 積み読み。
    図書館でたまたま借りて以来いつか絶対買おうと思っていた本。
    キスをすることで100%死んでしまう不治の病にかかってしまうと言う斬新な設定。
    憧れの先輩がその不治の病で死んだのか、先輩は何故キスをしたのか…謎が真相に近づくにつれて暴かれる衝撃の事実を知った瞬間全く違う印象になるこの本。終わり方もとんでもなく鳥肌が立つ。

  • めちゃめちゃよかった。夢中で読んだ。薄ら暗い雰囲気と、ほのかなあたたかさと、重たい空気の絶妙なマッチング。
    2017.04.20

  • キスでのみ感染する病気が蔓延したため世界的にキスが禁止された時代
    寮に住んでいる女子高生がその病気で死亡し、その理由を解き明かすお話

    キャリアの人は死なない、キャリアを診断する検査はない(あるけど手間?お金?がかかるため全員は無理)という物語を成立させるための設置や
    研究者の娘がたまたま学校にいたり、情報が駄々漏れだったり、スーパーハッカー(笑)だったりとちょっと設定的には素人っぽい

    でも、結末としてはキレイな筋書きだよね

    解説にも書かれてあったけど、フーダニットからホワイダニットへの流れがよい
    そして終わり方によって物語のキレが感じられる
    一応、その後も書かれてあるものの、別のお話なので

    すべて読み終わってタイトルについてもう一回考えたときの「あ~、なるほど」という感覚

    ただ、このレベルの小説ならそこそこありそう

全43件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

近藤史恵の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×