夢幻花(むげんばな) (PHP文芸文庫)

著者 : 東野圭吾

• PHP研究所 (2016年4月7日発売)

感想・レビュー・書評

[あるさんの感想 · 2023年1月8日]

東野さんの小説は数多く読んできましたが、個人的に上位に食い込む作品。ストーリー終盤で明らかになる真実に、涙が止まりませんでした。

「夢幻花」の意味には、なるほど〜という感じ。東野さん好きの方は読んで後悔しないと思います。おすすめです！

[shakeさんの感想 · 2022年12月26日]

色んな登場人物がそれぞれの視点で動くけど、
それが1つにまとまった時、最高に面白い。

[konnokさんの感想 · 2022年4月21日]

東野圭吾の夢幻花を読みました。

江戸時代の文献には載っているのに現在絶滅してしまった黄色い朝顔をテーマにしたミステリでした。

原子力を研究していた蒲生蒼太は大震災での福島原発の事故の後、自分の今後について悩んでいた。
水泳の選手だった秋山梨乃は原因不明の病気により水泳ができなくなってしまった。
蒼太と梨乃はひょんなことから知り合い、梨乃の祖父の殺人事件の真相を探っていきます。

冒頭で語られるエピソードがどう物語に関わってくるのかな、と思いながら面白く読みました。

[あっちんさんの感想 · 2021年6月15日]

「負の遺産」最後この言葉でまとめられるとは...

最初さまざまな視点から物語が進んでいくので
最後の方は伏線回収ラッシュになります
そこに到達するともう止まらないです。

一つの花からここまで壮大な物語りになるなんて驚きでした。今回も楽しませてもらいました。

[tomooさんの感想 · 2019年12月5日]

とても面白い。
風呂敷を拡げて、きちんと畳む。
はなしの導入は、複数の場面と人物がいるので、
通常は混乱しがちだが、この話では全く問題ない。

[ななつさんの感想 · 2023年4月22日]

黄色いアサガオだけは追いかけるな！
何故かこのフレーズが頭から離れなくなってしまう。

黄色いアサガオから始まる殺人。
そして黄色いアサガオを監視する者達。

ちょっぴり青春ものも絡めながら、解決していく感じが読みやすかった。

[レモンさんの感想 · 2022年9月1日]

　結構分厚めだが、相変わらずすらすら読めて読み応えバッチリの東野作品。黄色いアサガオの謎と祖父の殺人事件の真相、さらに冒頭の日本刀を持った男の通り魔殺人と刑事の息子までも事件に絡められた、お見事と言うしかないストーリー。どれを読んでもレベルが高すぎて、ちょっとでもスランプに陥ったら無茶苦茶叩かれそう。
　フィクションかと思っていたら、本当に黄色いアサガオには幻覚作用があるらしい。負の遺産に逃げずに向き合おうとする登場人物たちが眩しく感じられた。

[いちご白書さんの感想 · 2021年8月22日]

久しぶりにイッキ読みしました。さすが東野圭吾‼
ストーリーの組み立て方や展開の早さ、最後にそういう繋がりなのかぁ…と一冊の中でバラバラの伏線が１つにつながる、見事な作品にただただ尊敬です。読み応えある一冊でした☺️

[ぴろしきさんの感想 · 2020年5月6日]

読み始めたら止まらない代表。

幻の花。
育ててはいけない花。
存在しないはずの花。
たったひとつの花でこれ程までに深く多くの人達に関わり多くの罪を生むとは。

東野圭吾で一番好き。一番の傑作。

映像化してほしいような
してほしくないような。

映像化するなら長尺で良いので、主要人物はきちんと全員出してほしい。誰のエピソードも省略しないでほしい。映画だと絶対カットされちゃいそうなので、ドラマ化して忠実にやってほしい。

[チャッピーさんの感想 · 2022年4月27日]

５点満点中６点でもいい。面白すぎて時間の立つのも忘れて一気読み。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。