京都西陣なごみ植物店 「紫式部の白いバラ」の謎 (PHP文芸文庫)

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569767055

作品紹介・あらすじ

「植物の探偵」を名乗る店員と植物園の職員が、あなたの周りの草花にまつわる悩みを解決します! 京都を舞台にした連作ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • 京都府立植物園広報課1年目、神苗健。
    なごみ植物店の〈植物探偵〉和久井実菜とともに、植物にまつわる謎を調べていく。

    連作短編集。

    歴史と植物にまつわる依頼内容が、どれも興味深かった。

    史学科卒の神苗が、歴史的な面をサポートしつつ、実菜が植物にまつわる知識を披露する。
    いいコンビネーション。

    興味を引く植物の雑学で、話題になった植物を、思わず画像検索してしまう。

  • 京都府立植物園の広報部の新人、神苗は桜吹雪の舞う広場で春の女神に出会う。
    女の子の描いた絵を真剣白刃取りさながらにキャッチした彼女は植物の探偵だった。

    女の子がバス旅行でみた逆さに咲くチューリップ
    歴史カフェの新メニュー、信長にちなんだスイーツとは
    神苗の後輩がこっそりみた彼の読んだ和歌の謎
    紫式部の白いバラを探す男たちの秘密
    相談会にやってきた小学生のお小遣いの鍵は蛍の集まる草?
    草木染めで茜色を出す、山桜とは

    話が進むに連れて近づく神苗くんと実菜の関係が面映い。
    京都の植物園を初めて知った!今度ゆっくり行ってみたい。
    植物って景色と思い出と人の気持ちも伝えるすごくパワーのあるものだなあと改めて感じる。

  • 植物ネタの日常の謎というのは今まで読んだことがなく、マニアックでおもしろいw。二人の関係はなんか周囲から優しく見守られている感じ。

  • ひとつひとつ短編で読み易かった。

  • 「逆さまのチューリップ」
    子供だけが見た不思議な植物。
    皆がよく知るものなら良かったが、人目に付きにくいものだと嘘だと思われてしまうだろうな。

    「信長公のスイーツ」
    作ろうとしていたものは既に。
    案として提出する前だったから良かったが、翌日に販売予定だったりすると大騒ぎだったろう。

    「さそり座の星」
    覚えのない景色が書かれてた。
    大切な想い出が綴られていたというのに、記憶にないものがあるのは色々と気になるだろうな。

    「紫式部の白いバラ」
    SNSに書き込んだ言葉が表す。
    荒らされたと勘違いしたとしても、何一つ調査をせずに聞き回るからこそ簡単に捕まるのだろ。

    「蛍の集まる草」
    謎を解かなければ開けれない。
    誰かを頼り答えを導き出すのもいいだろうが、ヒントを貰いに来て欲しい想いもあったのでは。

    「桜に秘める」
    時間を費やして染め上げた色。
    最低限の事だけ書き残していたからこそ、余計に誤解を招く結果になってしまったのだろうな。

  • 『ほんわか系 植物探偵物語 in 京都西陣』

    植物ハンターを両親に持つ姉妹が営む『なごみ植物店』

    【植物の探偵】を名乗る妹の実菜と、植物園の新米職員 兼 探偵助手候補の神苗のほんわかしたやり取りに、ついつい引き込まれてしまった。気軽に楽しめる本でした!

  • 植物園の職員・神苗くんが植物店の植物の探偵・実菜さんといっしょに植物になつわる謎を解いていく日常系のミステリー。登場キャラに嫌味がなく好感が持てた。「桜に秘める」に出てきた茜色に染まった反物見てみたい。「紫式部の白いバラ」はその正体はおいといて、語感が素敵。おもしろかった。

  • 懐かしいなあ植物園。何度か訪れたけれど。マイナスの思い出は無く、そのころにはあまり興味無かった植物のいろいろが知りたくてチョイスした本。少し専門的な気がするけどそれは多分私が植物のド素人、だからw

  • おもしろかった。

  • うーん。植物にまつわる謎は面白かったけど、人間関係がなぁ。たどたどしいというか、結論急ぎすぎというか

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著者プロフィール

第17回電撃小説大2010年に『典医の女房』で、短編ながら第17回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉を受賞。受賞作を大幅加筆した『霧こそ闇の』でデビュー。既刊は『からくさ図書館来客簿』シリーズ他。

「2022年 『あなたと式神、お育てします。第二集 ~京都西陣かんざし六花~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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