リーダーになる人に知っておいてほしいこと II

著者 :
制作 : 松下政経塾 
  • PHP研究所
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本棚登録 : 320
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569777115

作品紹介・あらすじ

本書は2009年ビジネス書ベストセラーとなった『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』の続編です。故・松下幸之助が、自ら創設した松下政経塾において、若き塾生たちに直接語りかけた記録の中から、いまリーダーの任にある人そしてこれからリーダーになる人に資するところがあると思われる内容を厳選、要点整理をして纏めたものです。いまの日本経済は2008年末以降の大変厳しい状況からは徐々に脱しつつありますが、まだまだ予断を許さない状況にあります。大きな「不安」は、いまだ拭い去れない状況にあります。一方で世界経済全体を俯瞰すれば、金融資本市場の混乱などはあれ、確実に「日に新た」なる成長を続けています。では日本の成長のカギとはなにか――それはやはり「人」であり、特に「リーダー」の存在ではないでしょうか。本書の内容が、日々奮闘されている各方面のリーダーの方々の「心」に届き、「励まし」となることを切に願います。

感想・レビュー・書評

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    ・先見性など会得はできない
    ・追い詰められていい知恵は出る
    ・それぞれには役割がある。石垣にも大きい石と小さい石がある。
    ・とどめを確実にさす

    1の方が心に残る話が多かった印象。

  • 松下政経塾に入塾して、直接教わってる気分になる。自分を見直し、物事の考え方を見つめ直す機会に良い本。

  • 「経営の神」だけではない、人間として、尊敬する方。
    今から40年前の言葉が、現代でも十分染み渡る。

    時に流されない、本当の言葉として、受け止めていきたいものばかり

  • こうした本は、本当にリーダーになるための悩みを解決しようという意欲のもとに読むから意味がある。
     
    本来、扱っているテーマそのものは普遍的なものばかりなのだから、それぞれについて、自分なりの考え方を整理してから読むべきだろう。

    Ⅰ章 学び方 
    Ⅱ章 考え方
    Ⅲ章 働き方
    Ⅳ章 生き方

    Ⅰ章 学び方:みずからを鍛え、磨き、高める 
    体験の活かし方
    リーダーの役割
    リーダーの自分学
    リーダーの学び方:自修自得
    実学の重要性
    習うことも教えることもできない「学び」
    素直な心と知恵
    自分を叱り、ほめる
    自我への対処
    先見性を追い求めすぎない
    肉眼と心眼

    Ⅱ章 考え方:事の本質を知り、知恵を使いこなす
    洞察力
    志は固め、堅持するもの
    知恵の出どころは世間
    追いつめられて知恵を出す
    融通無碍の感覚
    人間の性質
    清濁の飲み方
    知恵を高める
    辛酸をなめる
    努力の総和
    悲観と楽観
    善意をもつ

    Ⅲ章 働き方:人間の本質を知り、人間を大切にする
    人格と仕事
    ふわふわしない
    お金よりまず信用
    熱意と運命
    一業
    よい広告宣伝とは
    本業専心
    それぞれの役割
    ”とどめ”
    発展と衰退
    運命共同体
    前進か撤退の意思決定
    未来につながる厳しさ
    空気

    Ⅳ章 生き方
    青春=心の若さ
    天の要望
    時運
    困窮を知る重要性
    悩みは誰でもある。負けないこと
    度胸
    やはり私心を捨てる
    運命を生かす
    辛抱強く耐える

  • 分かりやすく、かつ重要な内容が上手く、まとまってます。

  • 8

    ・有能な指導者のリードと、若い人たちの活動がピッタリ合ってはじめて新しい時代がくる。
    ・清濁併せ呑むな。清は飲んで、濁りは捨てろ。
    ・悩みは常にある。それに負けずに悩みながら進め。

  • 松下幸之助の言葉を収録した第2弾です。
    4章に分かれて書かれています。
    1.学び方
     体験を生かせ
     どんなつまらない仕事でもそこから得ることはある。
     自分で考える
     当たり前のことを当たり前で終わるのではなくよく考える
     習うことも教えることもできないもの
     実体験から自分でよく考えて判断するのが大事
    2.考え方
     一旦こうと決めたら迷わない
     追いつめられたからこそいい知恵が出てくる
     善だけを取って悪を捨てる普通の考え方ではすべての人を救う事はできない。
     悪は悪で生かすことを考える。
     問題に直面したときには悲観したり楽観したりせず、全面を見て対処する。
    3.働き方 
     ふわふわしていては何もできない。熱意が必要。
     何か事をなすにはまず信用が必要。
     まずは1つの分野に全精力を注ぐべきである。
     規模が大きくても小さくてもそれぞれにそれぞれの役割がある。
     経営者は会社の状態を空気でわかるようにならなければならない。
    4.生き方
     青春とは心の若さである。信念と希望にあふれ勇気に満ちて日に新たな活動を続  ける限り青春は永遠にその人のものである。
     身にしみるような困難や困窮に陥った時こそものの道理がわかる。
     豊かな生活をしていても困窮を心で知りたい。
     悩みがあるのは当たり前だから悩みを持ちつつ進んでいけばよい。
     もっといい道があるのではないか、この道は間違っているのではないかと迷って
     いるうちはダメである。騙されてもかまわないというほどの度胸をもって事に
     あたりたい。
     自分の一生を無事にやっていきたいのなら腹がたっても辛抱強く耐える人で
     ありたい

    ピックアップして印象に残ることだけをまとめました。
    少し難しい部分もありました。また今の時代では少し古い考えかなというところも
    ありました。

  • ●人を幸せにするリーダー

    人間に共通した義務感や責任感を自覚し、人の苦しみや喜びといったものを理解できる人でなければ、意義ある仕事はできないし、人を導くことも、幸せにすることもできない。



    ●自分を叱り自分をほめているか

    適切に叱り、適切に育ててくれる人がいなくなっている。だからこそ、自分を叱り、自分をほめるようにしたい。



    ●自我は一生つきまとう

    自我はみずからの生涯に一生つきまとうものである。弱いよりは強いほうがいいが、強すぎてはいけない。強すぎたらそれは、欠点になってしまう。



    ●肉眼と心眼

    まずは肉眼で見えるものを見て、会得する。次に肉眼では見えないもの、精神的なものを見る。その見えないものを見るのが、心眼である。



    ●志を固めて、堅持する

    いったん「こう」と道を決めたのに、ああでもない、こうでもないなどと迷っているようでは、時間の浪費になってしまう。志を固める。そしてこの道で光明を見出すのだと、自身の考え方を固めていくことが大事である。



    ●融通無碍(考え方や行動にとらわれるところがなく、自由であること)になる。

    善だけを取って、悪を捨てるという普通の考え方では、すべての人を救うことはできない。善と悪、ともに容認し、善は善で、悪は悪で生かすという考え方に徹することで、融通無碍になれるのではないか。



    ●「清」を飲んでも「濁」は捨てる

    融通がきかないようではいけない。しかし融通がききすぎて、「清濁併せのむ」のが過ぎるのもよくない。だから、清と濁を見分けて、清は飲み、濁は捨てることが本来である、と考えるようにしてはどうだろうか。



    ●時運に乗る人、乗れない人

    みずからの運命を適切に生かす。そのためには、理屈には表れない時運というものをうまく感知しなければならない。



    ●度胸のある生き方

    もっといい道があるのではないか。この道は間違っているのではないか。そう迷っているうちは、まずダメである。この道でいく、この人についていくと決めたら、それに徹して迷わない。だまされてもかまわないというほどの度胸をもって、事にあたりたい。



    ●私心を捨てる

    損得や将来の自分の出世のために少しでも心動かすような人は、政治家にはならないほうがいい。そうでないと大事に処して、事を過つことになってしまう。



    ●運命を生かすのは自分

    日本人に生まれたからには、日本人として最良に生きる。それを運命的なものとして考えたい。そうした運命を、生かすか殺すかは、自身の中にあることを知っておきたい。

  • 行動は永遠に残る
    ★学び方→自らを鍛え磨き高める
    •自習自得→自分で考えてそれを世間に問う、批判されながら高めていく→注意力を持って探求する
    •実学の積み重ね
    •素直な心で知恵を磨く→どう活かせるかを考える

  •  不変的に変わらないものを教えてくれる内容でした、一家に一冊はあった方がいい。

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著者プロフィール

パナソニック創業者

「2019年 『現場で闘うリーダーに知っておいてほしいこと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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