ピクサー成功の魔法

  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569790183

作品紹介・あらすじ

品質こそ最高のビジネスプラン!スティーブ・ジョブズがCEOを務めるもうひとつの会社の原理原則。

感想・レビュー・書評

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  • スタジオ設立30周年記念 ピクサー展
    2016年3月5日(土)〜 5月29日(日)東京都現代美術館 (MOT)
    https://blog.goo.ne.jp/pasobo-arekore2005/e/a285f8fa318216acbff4da1219c03dc9
    MOTのピクサー展へ行く 〜 Myブログ「パそぼのあれこれフリーク:Part2」

     「ピクサー・アニメーション・スタジオ」について、もっと知りたい。

    この本を読んだ後なので感激が薄いが、同じことでも視点が違えば訴えてくることも違う。
    いったん途中でやめて もう一度読みます。

    ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法
    エド・キャットムル 著, エイミー・ワラス 著 / ダイヤモンド社 ( 2014-10-03 )
    http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478016380/seaapteacucom-22/ref=nosim

    ピクサー成功の魔法

    内容 :
    品質こそ最高のビジネスプラン!
    遊び心に溢れたピクサーが、いかにしてスタッフの創造性と想像力、そして喜びに満ちた共同作業を促進する環境を作り出しているかを詳細に説明する。

    著者 :
    ビル・カポダイ,
    カポダイ・ジャクソン・コンサルティングを共同で設立。
    ディズニーの成功の法則を用いた独自の組織変革論を編み出す。講演でも活躍。
    リン・ジャクソン
    カポダイ・ジャクソン・コンサルティング共同設立者。

    2016/05/26  予約 5/31 借りて読み始める。12/22 途中でいったん返却。
     

  • ビジネス

  • ピクサーの歴史。そして社風について書かれている。
    ここで働きたい!と思わせられる。

  • ピクサーという組織を主観的に礼賛しすぎ。従業員はみんな信頼し合ってるとのんきに言い切るとか。他のピクサーについての本では社員がいかに莫大な予算と締め切りでプレッシャーが巨大かという地に足ついたコメントも見かけたことがあるが、ここでは、夢ばかりが強調されている。その利点の記述さえ、抽象的すぎる(「楽しみ」、「遊び心」、「コミュニケーション」、「協力」などなど)。ダメな小学校教師みたいに具体性に欠ける。実行プランには到底不足する。

  • ピクサーの成功からビジネスに活かせるようなポイントを探しましょうねという本。
    もっとクリエイティブな発想の種になる本かと思ったら、陳腐なビジネス本の類いのような落とし込み方には残念。
    もっと面白い本にできたのにもったいない。

  • 勉強になることもあったが、具体的なことがかかれてない印象。チームとして会社としてモチベーション高くあるために何を実践しているのか具体的にしているのか、それが知りたかった(一回目

  • ピクサーがいかにして世界一のアニメーション・スタジオになったのか?その変遷が書かれております。スティーブ・ジョブズ、エド・キャットムル、そしてジョン・ラセター。その掛け合いがいいです。

    この本はいまや打率十割を誇るヒットメーカーとなった、ピクサー・アニメーション・スタジオがいかにしてビジネスモデルや組織を形成し、その創作現場の舞台裏に迫ったものです。正直言って、先日読んだ、社長のエド、キャットムルがかいた本よりもより詳しく書かれていて、僕としてはこっちのほうをまず読まれることをオススメします。天才、ジョン・ラセターいわく
    「品質こそ最高のビジネスプラン」
    ということと、鉄壁のチームワークがピクサーの売りだということはよくわかりました。

    そのほかにも内容例を挙げると、
    ◎子ども時代の魔法を思い出す 
    ◎永遠のさらに先を夢見る 
    ◎新しい「リーダーの真似をしろ」 
    ◎砂場での共同作業 
    ◎転ばないスケーターは勝てない 
    ◎想像力を解き放つための41の方法
    ◎「挑戦して、学んで、再び挑戦する」等々
    彼らの姿には学ぶべきところがいくつもあります。

    しかし、トイ・ストーリーのヒットまでの道のりはそれはそれは苦難に満ちたもので、CEOのスティーブ・ジョブズが
    「ここまでカネをつぎ込まなければならないと知っていたら、自分はこの会社をジョージ・ルーカスから買収しただろうか?」
    と言わしめるほどでした。それでも、実務を取り仕切るエド・キャットムルやジョン・ラセターを始めとする内堀を守る人間と、世界各国から集まってきた天才クリエイター集団。さらにスティーブ・ジョブズの交渉力と経営力で、CGアニメーションの世界的な企業に上り詰めていく姿はダイナミックささえ感じました。

    彼らの作る映画の魔法のようなCG技術と奥深いストーリーがこれからも楽しめるかと思うと、うれしくてしかたがありません。スティーブ・ジョブズが逝ってしまったことは大きな喪失ですが、まだまだ、ピクサーには後に続く人材がいるので、これからも磐石であると思っています。ジョブズの存在があってこそ、僕はピクサーのアニメに出会うことができたわけで、そういった意味でもやはり、彼の存在には感謝、感謝の日々です。

  • 内容がぬるい。

    基本的にディズニーのやり方を踏襲しているということ。

    もっとピクサーならではの具体的なエピソードが載っていた方が嬉しい。

  • もっとピクサーの社内、映画のことをつっこんでかいてほしかったな。

  • 最近、娘とアニメのDVDをよく観るのですが、二人ともに文句なしに楽しめるのがピクサーの作品。どれもとにかく楽しいし、友情や勇気をテーマにしたシンプルな物語なのですが、シンプルなだけに素直に心に響いてくるのです。

    そうやって改めてピクサーの作品を観てみて感心したのは、どの作品にも「子どもがいる」ということでした。子どもが楽しめるよう、子どもの目線で作られているのは勿論ですが、作っている当人達が想像力や遊び心を解き放って、本当に子どものように楽しんで作っている。それがひしひしと伝わってくるから、とにかく観ている側も幸せな気分になる。そこにピクサーの魅力と魔法があります。

    一体、どうやったらこんな魔法が生み出せるのか。どうしたら、こんなに皆が楽しみながら力を合わせる魅力的な集団をつくることができるのか。そう思って手にとったのが本書でした。

    夢を見よう…子どものように。
    信じよう…仲間たちを。
    挑戦しよう…変化を恐れずに。
    解き放とう…子どものような能力を。

    ピクサーは、社員がこの四つを実行するための「プレイグラウンド」である、と冒頭に書かれています。子どもが子どもであり続けるための壮大な実験場。それがピクサーの本質なのでしょう。

    だからと言って、何も考えずに子どものように振る舞っているのかといえば勿論そんなことはありません。大人の中に隠れている子どもの部分が解き放たれ、育っていけるよう、オフィスのあり方、組織のつくり方、仕事のやり方、外部との付き合い方を一生懸命工夫しているのです。

    それはとても時間とお金と忍耐のかかる作業です。でも、ピクサーは1986年の創設から、30年間かけてそれをやってきた。そこにピクサーの真髄があります。

    ピクサーという集団の支えになってきたのは、実は、「夢見て、信じて、恐れずに行動する」というウォルト・ディズニーの成功哲学なのだそうです。ディズニーは、人があまりにも早く大人になってしまうことを問題視していたそうですが、本当に、どうして人は子どもであることをやめてしまうのでしょう。大人になることが、夢見ること、仲間を信じること、挑戦すること、自らを解き放つこと、をやめることだとしたら、こんなに悲しいことはないですね。

    むしろ、大人になればなるほど、「夢見て、信じて、恐れずに行動する」力が必要になってくるはずです。結局、自分の中にある子どもの部分をどう上手に育てていくか。それが大人になるということの本当の意味なのだと思います。

    子どもの頃の自分が持っていたものの大切さに気付かせてくれる一冊です。是非、読んでみてください。

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    ▽ 心に残った文章達(本書からの引用文)

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    「ファインディング・ニモ」のドリーのセリフ。「人生に行き詰まった時にはどうすればいいかわかるか?ひたすら泳ぎ続けるのさ」

    「組織をつくるには時間がかかる。何かを正しく行なう方法を学ぶのにも時間がかかるし、然るべき人材を集めるのにも時間がかかる。実際のところ、ピクサーが成功した理由のひとつは、組織の形成に時間をかけたからだ」

    「凡庸なチームに良いアイデアを与えても、台無しにしてしまうだけだ。だが、凡庸なアイデアを優れたチームに与えると、素晴らしい成果を上げるんだ」

    「芸術はチームスポーツである」。これこそ、協力しあって学び、働くというピクサーの方針の真髄である。ピクサーは、従業員たちが制作過程にある作品やアイデアを披露しあい、失敗という烙印を押されることなく率直なフィードバックを受けられる環境づくりをしている。ピクサー大学の紋章には、ラテン語で「Alienus Non Diutius」と書かれている。これは「もうひとりじゃない」という意味だ。学長のランディ・ネルソンは「社員が共に失敗し、そこから共に立ち上がる機会を与えることが、我々の狙いだ」と語る。ここ
    には、チーム内の革新のために不可欠な、相互の尊敬と信頼があるのだ。

    ピクサーを見ればわかるように、この世のチャンスはすべて「好奇心をもった」人々のもとに集まる。彼らは、協力と革新でライバルたちを凌いでいく。

    社内の暴君からの横やりを防ぐには、プロジェクトに節目ごとの目標を定め、一度か二度は暴君を打ち合わせに呼ぶことが重要だ。この節目ごとの目標には、三つの役割がある。第一に、現時点での成果を明確にする。第二に、「夢」の価値を納得しあう。そして第三に、経営陣の意見を取り入れる。経営陣に対しては、顧客に接するような態度をとらなくてはいけない。彼らを、あなたの夢に取り込むのだ。

    「つまずかないで生きることは不可能です。失敗を避けて、注意に注意を重ねて生きているんじゃ、本当に生きているとは言えません」

    小学校にあがる前の幼児が一日に四〇〇回笑うのに対して、三十五歳の大人は一日に平均一五回しか笑わない。

    「我々は死に物狂いに頑張ったが、大いに楽しみもした。それは、作品にも現れている。我々はヘマをし、笑いあい、互いの仕事にフィードバックしあった。そこから、溢れるほどの創造力が生まれた」 ジョン・ラセター

    近代の経営哲学の権威であるデミング博士の「測定できないものは管理できない」という言葉が、しばしば誤った解釈で引用された。実際のところ、デミングは「目に見える数字だけに基づいて企業を経営」することに警鐘を鳴らしていた。

    名声も栄誉も賞賛も得られない時期もある。それでも最後に結果はついてくるという強い信念が必要なのだ(ピクサー作品は通常、四年間の「孤独な作業」を経て生まれる)

    「ピンチの時には、新しい人材を探す暇はない。身近にいる人員を総動員して、彼らを信じるんだ」

    「技術は芸術を触発し、芸術は技術に挑戦する」

    つまらないプロジェクトなど存在しない。あるのは、つまらないプロジェクトチームだ。

    「子どもたちはいつも何かに向かって手を伸ばしている」ウォルト・ディズニー

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    ●[2]編集後記

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    4歳の娘を見ていると、本当に毎日が楽しそうで、子どもというのは、世界に祝福された存在なんだな、と思います。親業の良さというのは、子どもの目で世の中を見直すことを通じて、この祝福感を味わうことができることにあるのでしょう。同時に、大人がこだわっているもののバカらしさに気付かされるのも、子どもの目で見直すことの効能ですね。

    自分とは別の目線を持つというのは、とても大切なことだなと改めて思います。

    考えてみれば、ピクサーの映画の基本形も、大人以外の目で見直すと世の中はどうなるか、というものです。玩具や虫やお化けや魚や車やネズミの視点で世界を見つめ直してみる。そうやって、常にこの世界を色々な視点で見つめ直しているから、ピクサーの描く世界は新鮮な驚きと発見に満ちているのだと思います。

    さて、今日はこれからメキシコ出張です。12年前に一度訪れたきり久々のメキシコです。地球の裏側から世界を見つめ直したら何が見えるのか。たった数日ですが、じっくりと見てこようと思います。

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