人生相談始めました

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569793580

感想・レビュー・書評

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  • バーテンダーが人生相談することになり、相談がどう解決していくかという短編連作集。
    バーテンダーと人生相談。普通にありそうな話ですが、それをあえて連作として構成し描けるのがすごいなと思います。
    気楽に読むのにはちょうど良いと思います。

  • これだけそこそこ面白くなりそうな舞台立てを設定しておいて、ぜんぜん面白くないことに逆に驚かされた。
    一見北森鴻、石持浅海などに作例を見られるような類型的なコージーミステリに見えるが、お客の持ち込む日常の謎を横で聞いていたバーのマスターがひょっこり解決!という話ではなく、なんならいわゆる日常の謎ですらない(日常の謎レベルの軽さで殺人まで含む犯罪が多発する)。お客もマスターも、みんなちょっと頭がおかしいのかな? と思えるような思考、発言、行動の不自然さ、異様さで、そういう不思議の国のお話かな、と思わないと読めない。
    自分にはそれをブラックとかユーモアミステリだとは評価できなかった。

  • 2015.9.16 読了

    モーさんの店は小さなショットバーで、
    西下崎の繁華街から
    少し離れた雑居ビルの二階にある。

    エレベーターもエスカレーターもなく、
    客は狭い急な階段を自分の足で
    上って行かなけれならない。

    その「モーさんの隠れ家」の店主
    モーさんが 店に来る客から
    ふとしたことから 人生相談を頼まれる。

    8編からなる短編集で、
    毎回 人生相談を受けるのですが、
    毎回 意外な結末になり。。。

    面白かった!んですが、
    なにか 少し物足りないような。

  • 人生相談そのものもよく出来てるけど、それによって展開される事件や出来事が、なかなか読みごたえあり!

  • バーのマスターが悩み相談に応えたらみんな不幸になってく話。

  •  ショットバーのマスター・モーさんが客の人生相談に答えると……。
     最初はゆるい日常の謎系ミステリーかなと思ってたら、モーさんが毒殺されかかり、登場人物達に微妙な人間関係の変化が起こり、深刻でブラックな展開に……。

     
     同じ出来事を見ていても、色々な解釈があり得るものですね。
     それにしても一番怖いのはやはり人間関係だ。
     ゆるいようでいて、綿密にパズルを組み合わせたような展開。
     順番通りに読みましょう。
       http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20140511/p1

  • この方の作品はなかなか読み慣れず、断念することもありましたが、本作品はあっさり読めました。。。
    ただ、ミステリーとしての内容は???が多く、心にあんまり入ってこなかったかも。。。

  • 2013/12/18
    復路

  • 【収録作品】第1話 妻が新型インフルエンザ恐怖症になってしまって困っています/第2話 貸したお金を返してもらえず困っています/第3話 カレシがいるのに他にも気になる男の人ができてしまいました/第4話 子供が何を考えているのかさっぱり判りません/第5話 キャバクラのコとつきあいたいんです/第6話 ネットでデマを流され、迷惑しています/第7話 妻が子供を産んでから、すっかり太ってしまいました/第8話 前の恋人から貰ったものを捨てずに使っていたら、今の恋人と喧嘩になりました
    *回答が参考にならないどころか、結果的に相談者をひどい目に遭わせることが重なるという、ブラックな連作。北森鴻の香菜里屋シリーズが好きな人はご用心。

  • たまーにブラックな展開になる。連作短編なので読みやすい。

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著者プロフィール

1968年千葉県生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て執筆活動に入る。2004年、「キリング・タイム」で第26回小説推理新人賞受賞。同年「小説推理」掲載の「大松鮨の奇妙な客」は、第58回日本推理作家協会賞・短編部門の候補作に選ばれた。同二作を含む短編集『九杯目には早すぎる』でデビュー。著作に「4ページミステリー」シリーズ、『ロスタイムに謎解きを』『最初に探偵が死んだ』など。

「2016年 『お隣さんは、名探偵 アーバン歌川の奇妙な日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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