20代からはじめる社会貢献: 400社が支援した「社会起業」とは (PHP新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569794327

感想・レビュー・書評

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  • TFTの宣伝…

  • 一食につき20円の募金で自分もヘルシーになり、アフリカの子供達に給食を食べさせることができるという活動をしてるTable For TwoというNPO団体代表の作品。

    団体の活動内容よりは、社会貢献とは何か、どうあるべきかということをテーマに語っている。

    ページ数は少ないけど、分かりやすい言葉で大事なことがたくさんある。

    特に印象的だったのは、自分がいいことをしたいっていう想いだけでは全く通じないことを何度も語っている。

    いいことをしたいなら、いいことを実現できるスキルや力がないと全く役に立たない。強い気持ち、熱い想いは人にとって根本的な活力となるもので自分を支えてくれるものだけど、あくまでもエネルギーでしかない。

    車で例えればわかりやすい。車を走らせるのはガソリンで、ガソリンがないと車は走れないけど、直接的に車を走らせてるのは、ガソリンを動力に変える仕組みであり、もっと言えば地面を蹴って進ませるタイヤ。

    気持ちや想いは非常に大切だけれども、それが直接的に社会を変えるわけではないのだってことを教えてくれる。当たり前だけど実は読んでいてハッとした人は少なくないはず。

    720円でこのコストパフォーマンスは素晴らしい。文句無しの5つ星。

  • 先日読んだ「“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事」の著者の本です


    Table For Two(TFT)代表の著者が思う「社会貢献」とは、
    という本です。
    本書のほうが、より著者の熱い想いや、ビジョンが色濃く出ていると思います。なぜ、やるのか?ではなく、すべきなのかもしれません。

    悶々としている人は是非読んでほしい一冊です。
    なんか、気持ちがすかっとします。

    純粋にこの人すごいなって感心する本です。
    きっと、背中をすっと押してくれる本なんじゃないでしょうか。

    周りを巻き込む。そして、それが良い方向に。
    大切なことですね。

  • どうしてこの人が社会貢献の道として社会起業家を選んだのか。

    社会起業家とは、社会的課題を解決するアイデアやイノベーションを生み出し、その仕組みを持続可能な事業として確立する経営者。

    面接でのエキサイティングな議論→コンサルタント→自分が当事者になって事業をやっていきたい→映画会社→利益や会社の方針に対する違和感→社会起業家

  • Table for Two代表理事の小暮さんの著書。
    社会貢献の不明点に対して、一般人の視点で書かれている。
    かゆいところに手が届くといった印象。

    もちろん定義は人それぞれなので、小暮さんの思う社会貢献に対しTFTを一例としながら解説している。
    さくっと読めます。

  • テーブル・フォー・ツーの活動に興味があったので読みました。代表理事の普段の業務や困難な点など細かく書かれており、イメージしやすかったです。このような社会的事業について、もっと広く知っていきたいです。

  • Table For Two(TFT)代表の小暮さんの著書。友人がTFT活動を行っていたので、前々からTFTに関心を抱いていたため、手に取ってみました。
    未だに日本において十分に認知されていないソーシャル・セクターについて、小暮さん自身の体験をふまえて、非常にわかりやすく説明しております。
    読みやすく、要点も纏まっており、勉強になりました。
    社会起業や社会的事業に興味が出ました。

  • 「本文より」社会人が社会貢献をするときに押さえるべきポイント
    ①最初に目標と期限を決める
    ②成果を指標化して管理する
    ③本業との両立を優先する
    ④ガンジーにならない
    ⑤固定観念を払しょくする
    ⑥メディアを味方につける
    ⑦本来の目的を忘れない
    この本を読んで、サラリーマンだとしても、自分がまだまだ色々できることが確認できました。やろうとしていないだけで、チャンスは無数に転がっている。

  • この本の著者、小暮氏はマッキンゼー出身。
    マッキンゼーといえば、まさに「ビジネス・プロフェッショナル」のNo.1組織である。
    そして、今では飢餓問題に取り組むNPOを設立し、働いている。

    というプロフィールが並べられたときに、
    以前の私だったら、
    「お金を求めるビジネスの世界には答えはなくて、社会貢献がしたかったのか」
    と勝手に推測でストーリーを繋いでいたかもしれない。

    無論、本書を読むとそれはまるで違うということが分かる。

    著者が強く主張していることは
    「社会貢献活動(ソーシャル・セクター)も、取り組み方はビジネスとまったく同じである」
    ということである。

    p.27に極めてインパクトある文章がある。引用。

    「この社会にある矛盾や歪みに向き合い、そこに潜む問題を解決する
     というのが社会貢献であり、それを生業とするのが社会的事業の定義です。
     だから、必ず具体的な結果を求められます。
     そのためにはほかの職業と同じように技術やスキルを身につけなくては
     なりません。いいことをしたいという想いだけでは役に立たないどころか、
     その人の存在や行為が迷惑になる場合すらあるのです。
     さらにいえば、そこには一般企業と同じように数値目標もあれば
     同業他社との競争だってあります。成果を出せば周囲はさらに
     それ以上のことを期待してくるし、社会での責任も大きくなってくる。
     それらのプレッシャーに耐えながら働くわけですから、ストレスだって
     相当なものです。」

    まさにビジネスと社会貢献の現場を知る人の、
    強烈な真実の言葉である。

    本書(のようなリアルな社会貢献のイントロダクション)は、
    社会貢献セクターに足を踏み入れようとする人にとっては
    かならず一読すべきだと感じた。
    そして、著者がマッキンゼーから事業会社に移ったあとで
    おこなったように、自分自身の人生を振り返り、
    「自分は人生に何を求めているか」を考え続ける。
    そこでなお、「社会貢献を通じてそれが実現されうる」と確信が
    持てたら、そのとき初めて社会貢献に踏み出すべきである。

    私自身も社会貢献に関心はあるが、著者の経験し、力説する
    「人生の棚卸」が不十分であると痛感した。
    本書を参考にしつつ、よく考えてみたいと思った。

    なお、巻末には読書のすすめがある。
    こういうオススメって、意外とあるようでない。
    リスティングしておくと

    1「自分の中に毒を持て」 岡本太郎
    2 「リーダーシップの旅」 野田智義 金井寿宏
    3「アルケミスト」 パウロ・コエーリョ
    4「企業参謀」 大前研一
    5「経営はロマンだ!」 小倉昌男
    6「やりたいことをやれ」 本田宗一郎
    7「貧困の終焉」 ジェフリー・サックス
    8「チェンジメーカー」 渡邊奈々
    9「マイクロソフトでは出会えなかった天職」 ジョン・ウッド
    10「ブルー・セーター」 ジャクリーン・ノヴォラグラッツ
    11「誰が世界を変えるのか」 (共著)

    人生の語り、経営者の語り、社会貢献、
    分野はいろいろだが、まさに著者に繋がっていると
    感じられて、実におもしろい。

    私も人生は本でとても大きく変わると思う
    (だからこんなにせっせとブクログをつけていたりするわけだ)。
    もっともっと本に出会いたいものだ。

  • テーブルフォー2の事例。
    楽しさがないことが、tf2が広まらない原因だなと感じた。
    応援したくなる「何か」がもう少し見えて来たら面白くなったと思う。

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