「通貨」を知れば世界が読める (PHPビジネス新書 179)
- PHP研究所 (2011年5月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569796208
感想・レビュー・書評
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過去の振り返りが長かったが、貨幣史をおさらいするのには良いと思います。あまり経済に詳しくなくても読みやすい。
グローバリズムの限界がきてと地域貨幣が進むことも同意。一方で3D貨幣で世界を繋げるみたいな構想は面白いが、結局それの限界が出来て地域貨幣が進むのでは?という疑問も残った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本円の「隠れ基軸通貨国」という表現が面白い。
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・TPPは特定地域の囲い込み。鎖国政策である。
※世界通貨を地域通貨が支えるという構想は、本当に混迷からの打開策になるのか? -
序盤、読みやすそうな様相を示したいたのだが、
しかしながら、そもそものその本編の内容の重さが故に、
理解力を求められる。
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基準通貨の歴史を繙く。アメリカの経済はITと金融が支えていたが、それが崩れ去った今、オバマ政権は輸出立国をめざすことで「ドル安」を容認。1ドル50円なると予測。
基準通貨なき時代、世界最大の債権国である日本だけが果たすことのできる隠れ基準通貨役割は重大だと! -
<b><u>1ドル=50円はマジ勘弁!!</u></b>
本書は、1ドル=50円時代を予測し話題を呼んでいる浜矩子氏(同志社大学)の新著である。 為替や経済動向に興味がある方は、一つの意見として読んでみる価値はあるかもしれない。
新書としては、非常にわかりやすく読みやすい本であるのが特徴。これまでの基軸通貨の歴史的変遷を、ワーグナーの楽劇『ニーベリングの指輪』のあらすじに例えていたりしてわかりやすい。
基軸通貨という黄金の指輪を手に入れた国は、通貨覇権を握る事が出来るがその代償として価値と流動性の相反する2つを保持しなければならないという点で流動性のジレンマを抱える。つまり指輪の呪いにかけられ、いずれは衰退していくのだと言う。現在のアメリカの様に…。
本書は、上記の様な流れで、基軸通貨の歴史と言えるべく大河ドラマを大いに展開してくれるし、非常にわかりやすく書かれている為、今までの歴史は非常に良く理解できた。しかしながら、今後の展開と言った意味では、最終結論としては『共通通貨』に終始してしまっているし、1ドル=50円というシナリオの根拠は非常に弱いと感じる。
まぁドルの崩壊、ユーロの信用不安から脱却すべく方策を、世界において現在模索している最中だから仕方ないのだと思うが、もっと持論を展開してほしかったと言うのが、一読者としての意見である。(もっと他に言いたい事はあるが割愛)
将来的に、1ドル=50円時代は到来する可能性はあるかもしれないが、どちらにしろ急激な為替の変動は勘弁であるし、投資家の儲けの的になる様な現行の仕組みの見直しは必要であると感じた。
<blockquote><b>【内容紹介】 −AMAZONより-</b>
なぜ我々は「円高・円安」に一喜一憂しなくてはならないのか、そもそも「通貨」とは何なのか……。
そんな壮大なテーマを、人気エコノミストがわかりやすくも刺激的に説いていくのが本書。
◎そもそもの通貨の意味とは?
◎基軸通貨を巡る各国の争いの歴史
◎ドルの覇権はすでに終わっている!?
◎ユーロは次世代の基軸通貨になりえるか?
◎「1ドル50円」時代はいつ来るのか?
◎通貨の未来、そして円の未来とは?
など、面白くて読む手が止まらないトピックスが満載。
知的好奇心を満たすのはもちろん、明日のビジネスにも必ず役立つ内容。
本書を読めば、円高・円安に一喜一憂する必要がなくなる!
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通貨の歴史を読むのは面白い。
通貨とは言わばその国で使えるお金
貨幣はお金そのもの
日本の貨幣をそのままアメリカで使えないのはアメリカの通貨ではないため。
お金とは、言わば信用力のことであり、これがあるから他国との交流もできる。
ただ、今後基軸通貨が通用しないなら、どんな時代になっていくのか、筆者の主張がいまいち伝わってこなかった。 -
日本は24年連続で世界一の債権国である。だとしたら、この体たらくな政治体制が続いたとしても国家破綻などは起きようがない。なので1ドル50円もありうる。本日ドル値は117.95(11:46)まだまだ下がる。
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著者の本はたぶん2冊め。
1ドル50円時代の到来を何度も何度もとくという内容。
通貨基軸はポンドからドルへそして通貨基軸がない時代へ。
ポンドとシティの話が興味深く読めた。