プロの知的生産術 (PHPビジネス新書 200)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569798790

感想・レビュー・書評

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  • ■本人曰く、情報収集ではなく情報のアウトプットにフォーカスした本とのこと。
    ■そのコンセプトに共感して手に取った。
    ■思考のスパーク、20の引き出し、様々なガジェットの活用法など参考になったこともある。
    ■情報の収集、情報の分析・加工、情報の発信の3段階の中で情報の分析が得意であり、人との差別化できるところとのこと。
    ■では、その分析・加工方法について、どのように行っているのか、ちょっと期待したが案の定タネあかしはなかった。自分としては、そこに一番興味があった。

  • WBSの内田先生の著。
    ネットの普及により、インプットでは差別化が難しくなった現在、
    他との差別化上、アウトプットの重要性は高まっているという話は納得。

    しかし、恐らく多くが陥っている「アウトプット<インプット」状態。
    アウトプットする場自体の少なさという問題よりも、
    インプットの目的が明確でない点に起因するとし、その目的を分類して、
    収集の考え方が書かれており、読めばインプットに対する意識改革が進む。

    改めて、インプット・アウトプット両方を実現できる場として、
    ビジネススクールの果たす役割の大きさも感じた。

  • 「スパークする思考」に近い内容。でも、もっと現在形アウトプットを模索している本。頭の中の引き出しとか、相変わらずすごいのですが、新しいデバイスを片っ端から試してるところがさすが。コラムの文房具はかなりイイ。

  • ★★★★★誰でも同じ情報にアクセス出来る今、差別化にはinputよりもoutputが超大事。自分の「情報術」のスタイルを確立する際、情報活用の目的(意思決定の助けとなる情報、アイデアの元となる情報、コミュニケーション手段としての情報がある)、立ち位置(意思決定者と企画立案者の違い)、期待される役割(パーソナルブランディング)を考える。Outputから考えると余計なinputをしないで済むのだ。。。

  • 著者の本は初めて。『論点思考』を読む前にどんな本を書く人かなと思って手にとったが、著者のアウトプット志向な仕事経験に裏付けられた筆致で説得力があり、なるほどと頷かせられるポイント多数。仕事上、自分が無意識のうちに好んでやっている「論点のキャッチボール」が、チームの意識あわせ、論点の共有と整理に効果的であることをあらためて認識。

  • 著者は「仮説思考」という別の著書で、「まず仮説を立ててから物事に取り掛かる」ことの重要性を述べていた。今回情報収集術に関する本であるが、その根底にあるのは「仮説を先に立てて、それに有用な情報を集めてくる事」の重要性。

    無作為に情報収集を開始すると、今の情報に溢れている時代では、収集することに多大な時間を要してしまうので、まずはどんな情報が必要なのか?という絞り込みを掛ける必要がある、ということ。この点とても共感した。

  • 「仮説思考」「論点思考」やブログなどでも触れられているテーマのため、目新しさは感じなかったが、いままで整理して考えたことがない点が2つ。

    ■知的生産術の基本スタンス
    1.自分のスタイルは「情報活用の目的」「立ち位置」「期待される役割」で決まる
    2.「情報活用の目的」は「意思決定の補助」「アイデアの元」「コミュニケーション手段」に分けられる
    3.「コミュニケーション手段」は相手を説得したい/共感してほしい/ただ情報を得たいといったこと

    ■情報のプロセスとアナログ・デジタル
    1.プロセスは「収集」「分析・加工」「発信」
    2.「収集」の「デジタル」はグーグル/商用DB。「アナログ」は体験/直接聞いた話
    3.「分析・加工」の「デジタル」はエクセル/ワード/パワポ。「アナログ」は手書き/独自の視点
    4.「発信」の「デジタル」はメール/ブログ。「アナログ」は対話/電話/プレゼン

  • 元BCG日本代表、現早稲田ビジネススクール教授 内田さんの本。
    内容的には、氏の他の著書でも常に主張している、インプットよりもアウトプットが大事、ということが繰り返されており、その点ではあまり新しい発見はない。

    ただ、ガジェット大好き人間の内田さんが、普段どのような道具やツールを用いて仕事をしているか語っているコラム的な部分は具体的に書かれているので面白い。


    ・目的というフィルターで情報を選別する。
    ・自分はどこで勝負すべきかを見なおしてみる。
    ・仕事は「ある目的を達成すること」、「目的を達成するための手段」が作業
    ・頭の中に仮想の引き出しを作り、人が面白そうだなと思うネーミングをする
    ・アナログ(人から直接聞く、独自の視点、直接対話等)での情報収集で差別化する

  • インプットだけでなく「アウトプット」を重視した本。
    内田さん(元ボストンコンサルティング)の「20の引き出し」自体も参考になった。


    【実践ポイント】
    ★「嫌なヤツと付き合う」
    ★論文や著者に直接会いに行く ~生の意見を聞きたいもの
    ★「異常値」「例外」を見つける
      ~某銀行支店長のノートマーケティングの例(P196)
    ★読書メモは作らない ~忘れてしまう情報はその程度のもの
    ・「トリプルタスク」で情報を入手
    ・透明袋ファイルの活用
    ・他業種の見学、異業種交流会に参加(社内にこもらない)
    ・「使える」「使えない」ではなく「面白い」でフィルタリング(判断)する
    ・ワイヤレスイヤホン、携帯キーボード、iPad2台持ち(フォトフレーム活用)
    ・ロディア(方眼紙)、モレスキン、ショットノート(iphone対応)
    ・筆記具→ジェットストリーム(ボールペン)、ロットリングシャーペン
    ・スキャンスナップ
    ・画像ソフトViX


    <備忘録メモ>
    ・30歳過ぎたら自分のスタイルを確立させる
    ・一流のコンサルタントは少ない情報で判断する能力を持っている
    ・20の引き出し×20→約400個のネタ
    ・「ネタの仕掛品」の活用
    ・情報整理に時間をかけても意味はない
    ・若手ビジネスパーソンは「アナログの情報収集」で勝負
    ・「レンズ」(自分自身の独自の視点)をみがく
    ・「論点のキャッチボール」を試す→奥さんとの対話も訓練の場
    ・「脳みそにレ点を打つ」 ~付箋、書き込み自体が重要
    ・雑誌は一次情報に近い二次情報、ネットは1.5次情報
    ・新聞はいまだに「身だしなみ」
    ・情報は「こちらから出してもらうもの」
    →例:社史、お客様センターの過去10年分のログ、組織図編成、取引先名簿など
    ・「幽体離脱」「脳みそを二つに割る」
    ・現場が得意な経営者というのは意外とすくない
    ・最も重要な情報はつねに「人」から得られる
    ・若いうちはとにかく借りまくる→自分が若い人に返していく
    ・日常でも「キョロキョロする好奇心」をもつ
    ・「負け戦」(採用されなかった提案書)は何倍もあり

  • 情報をどう取扱い、どのようにアウトプットしていくかを解説した良書。
    情報収集方法を説いた書籍が多い中、どのようにアウトプットを差別化していくのかがすっきりと書かれています。また、情報収集においては極力負担がなく、脳のスパークに任せるという発想がユニークで好きです。

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著者プロフィール

早稲田大学名誉教授。東京大学工学部卒業後、日本航空入社。在職中に慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。その後、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)入社。同社のパートナー、シニア・ヴァイス・プレジデントを経て、2000 年から2004年までBCG日本代表を務める。
この間ハイテク、情報通信サービス、自動車業界を中心にマーケティング戦略、新規事業戦略、グローバル戦略の策定、実行支援を数多く経験。2006年度には「世界の有力コンサルタント、トップ25人」に選出。
2006年、早稲田大学教授に就任。早稲田大学ビジネススクールでは競争戦略やリーダーシップを教えるかたわら、エグゼクティブプログラムに力を入れる。早稲田会議創設。早稲田大学ビジネススクールと日本経済新聞のコラボレーション企画『MBAエッセンシャルズ』創設。
著書に『仮説思考』『論点思考』『右脳思考』『イノベーションの競争戦略』(以上、東洋経済新報社)、『異業種競争戦略』『ゲームチェンジャーの競争戦略』『リーダーの戦い方』(日本経済新聞出版)、『意思決定入門』(日経BP)など多数。

「2023年 『アウトプット思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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