日本のリアル 農業・漁業・林業 そして食卓を語り合う (PHP新書 819)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (193ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569806983

感想・レビュー・書評

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  • 先週、町田市民文学館で聞いた養老さんの講演がとても刺激的だったので、あっさり影響を受けて購入。一次産業の人たちの頼もしさ。それは、講演にもあったように、自分の感覚を意識へ、そしてそれを伝えたいという思いを持って情報化できているということ。そういう人たちのことばには力がある。体験から出たことばは揺るがない。その上に思いが乗っかるから、それが「届く」ことばになる。最近読んで、確かになにかを受け取った、と感じた本のいくつかが、その話を聞いて全部つながった、と思った。貴重な体験だった!

  •  4章ある。いずれの章も面白い。好きなのは、2章と3章。不耕起水田の話と、東北の牡蠣の養殖の話である。地震で被害を受けたときに、真っ先に援助したのは誰だったとか、北日本の好漁場に供給されるフルボ酸はどこから来るのかとか、不耕起の水田で稲がどのように強く育つのかとか、いろんなことが書いてある。
     お勧めです。

  • 世の中には様々な仕事がある。
    ものを生み出す仕事、加工する仕事、それを届ける仕事。
    さらにはそれを円滑に行うための様々なサービス、
    娯楽、教育、等々...。

    その中でももっとも根源的なものと思われる
    第一次産業が、しかし今の日本では壊滅の危機に瀕している。

    そんな農業、漁業、林業、そして食という
    4つのジャンルから、現代の「日本のリアル」を探る試み。

    経済を優先するあまり、存続が難しくなっている
    日本の第一次産業であるが、その状況の中でも諦めずに
    解決方法を考え、実行する人物たち。

    彼らとの対談の中から、きっと日本再生のヒントが
    見つかるものと期待する。

  • 20120829 タイトルの通り。これからやれることがたくさんある。良い方向に向かうキッカケになればと思う。自分もできることを考えたくなった。

  • 養老先生と第一次産業に携わる4人の方がたとの対談集。日本にはすごい人たちがいるなあと思った。皆現場でやっている人たちばかりだ。最近のどんな評論家さんや作家さんの言葉より、この4人の方がたの言葉のほうが、ずっとずっと力強い。未来に対して希望が持てた。

  • 1985年前後に生まれた世代、[ミーフェチ世代]。養老さんの本を読んできたけど、自分が生まれた世代の話しが今までなかったから読んでよかった。

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著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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