イケアはなぜ「理念」で業績を伸ばせるのか (PHPビジネス新書)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569818818

作品紹介・あらすじ

世界のカタログ発行部数、なんと2億部。業界世界一をつくったのは、「理念」だった。全社員に浸透する「イケアイズム」の核心に迫る!

感想・レビュー・書評

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  • IKEAという企業は、これだけの規模を持ちながら理念を重視した文化で維持しつつ世界各国で業績を伸ばしている。その理由を日本法人社長、従業員など多くのインタビューを元に考察しており、(いい面ばかり書かれているところはありますが)ますますIKEAが好きになりました。

  • ともかく面白い!
    コレを読めば
    諦めていた競争原理のビジネス感覚を根本から見直せる!
    中央集権の権利意識から
    一人ひとりの人間性とシェアの精神へと
    資本主義の中にありながらも曲がりなりにも
    シフトすることが可能だということを実感できる

    この本はいきなりきざなくらい格好良すぎる話から始まる
    幾ら使おうが腹の傷まない税金ならば兎も角
    この狂っている時代に身銭切って渡り鳥が巣を作ってしまった以上
    新店舗建設の工事を先延ばしして鳥が渡るまで待とうなんて!

    建前のはずの理念を本音として嘘も秘密もなく
    経営の柱としている販売開発会社がココにある!

    その理念とは
    優れたデザインと機能性を持つ住宅備品を
    幅広く取り揃え
    より多くの人に喜んでもらえるように
    手頃な価格で提供すること
    そのためには
    株式の上場をしない
    銀行からの融資で豊満経営しない
    多様性とシンプルの両立を目指す
    書類を少なく対話を重視
    マニュアルでなく現場で
    社内公募制度でアイディアを出し合う
    対話を基本としてトップダウンで物事を決定しない
    上司は部下を応援同僚はお互いを応援
    お互いに部下の可能性を引き出すのが仕事
    お互いの成長と全体の成長の両立
    ライバルはテーマパークのディズニーランド

    従業員は理念を共有できる人でありながらも
    多様な個性を発揮できる人求めめるが故に
    資格云々よりも人間性を重視する
    採用にあたっては面接から始まり現場で意見を求める
    リクルースーツでなく青と黄色を用いた自在な服装で望むこと

    さらにイケア理念を具体化した10バリューと呼ばれる指針がある
    自ら手本となること(嘘と秘密を持たない)
    常に刷新を求める(生きていること)
    連帯感と熱意(競争よりも部分と全体の把握と調和)
    コスト意識を持つ(安くて良いモノを目指す)
    現実を直視する(社会から遊離しない)
    謙虚さと意志力(視野を広く客観性を持つ)
    違うやり方も工夫する(シナヤカに)
    責任を担い委任する(責任転嫁せずに任せる)
    簡潔(誤魔化さない)
    常に目標へと向かうプロセスを大事に(内容の成長あるのみ)

    フルタイムもパートタイムも条件は同じ終身雇用
    前社長はパートタイム社員上がりだという

  • 独身の頃千葉の船橋にイケアのショップがあって、独身時代の家具はイケアで揃えていた。ノックダウン方式で作る家具だがパーツがしっかりしているので長年使える気がしていたし、今パソコンを打っているこの家具もその頃買ったイケアの商品だから30年以上使っている事になる。
    本書は、最近日本で直営店を展開しているイケアの企業としてのあり方を紹介している本である。
    本当にこんな経営が可能なのかと思うほど従業員と消費者目線の企業である。
    残業は非常時以外は禁止、年休は通年では無理でも2年のうちでは完全消化(普通の会社は2年使わないと未消化で消えてしまうので、未消化にはさせないと言うことでしょう)
    シンプルイズベストが商品にも企業活動にも徹底されているようである。うちの会社だとどう考えてもまねのできない仕組みで動いている。建設業と小売業という違いはあるかもしれないのだが。我が社は仕組みがシンプルではない。フラット組織という言ってはいるが少しもフラットにはなっていない。

    さらに耳が痛い話はイケアは各国に自営店を持っているが、日本でだけ保育園を経営している。他の国では既成の保育園が充実していて自前で保育園を持つ必要がないのである。

    ほぼ同時期にアップル帝国の正体という本を読んだが、あまりの違いに唖然とするのである。

  • イケアはいま、26か国で14万人の従業員がいる。
    株式上場はしていない。株主の意向に左右されずに独立性を保ちたいから。
    より快適な毎日を、より多くの人に。

  • 2014年4月

  •  今回の本は、本が好き!様からの献本です。ありがとうございます。

     東京の立川市にあのIKEAがオープンしたニュースを見て、いろいろな所に出店しているなあと思った。そして、勢いがあるとも思った。そんなイケアに迫ったのが今回の本だ。

     日本国内だと、あの「お値段以上、ニトリ」のCMで有名な二トリは、3310億円(2012年2月期)で、イケアは、674億円(2012年8月期)で、業界2位とある。イケイケのイケアは、どこまで伸ばしていくのか気になる。

     イケアは、店舗のスタイルも商品も世界共通。企業理念も北欧の企業らしくワークライフバランスを重視ているので、有給休暇や長期休暇も取りやすく、子供がいる家庭でも仕事がしやすい。

     イケアで働いている日本人が、以前働いていた日本の会社で、子供が熱を出して休んだら上司が次のようなことを言ったと書かれている。「働く女性にとって子どもの存在は、ハンディキャップだと言いうことを忘れるな」と言われてショックを受けたと同時に憤りを感じたとある。「いまだにそんな会社があるのか、そんなブラック企業なんて溶けてしまえ」とふと思うモクモク羊であった。

     低価格なのは、一部のお金持ちのみならず幅広い所得層が家具を買うことができることを目指している。とは言ってもデザインはどうでもいいわけではなくイケアなりのこだわりがある。お得な値段といいデザインの商品という一見すると矛盾する点を両方追求するところが受けている。

     ライバルがディスニーランドと言っているだけに店に入るとわくわくして訪れたくなるような店づくり、商品の提供をしている。

     甘い物好きの甘ちゃんのモクモク羊が気になるのはスイーツだ。ニュースで話題になっていたが、IKEA立川オープン記念として「フラッグロールケーキ」が販売される。フラッグロールケーキの色は、スウェーデン国旗の色として使われている青と黄色のケーキで、味はブルーベリーとマンゴー。IKEAでしか食べることができないケーキとある。一個¥205 で販売されて、期間限定。なかなかうまいなあ。家具は買う予定はないが、スイーツは食べてみたいと言うスイーツ好きのハートを揺さぶる。

    IKEAのサイト

    http://www.ikea.com/jp/ja/

    フラッグロールケーキ

    http://www.ikea.com/jp/ja/store/funabashi/restaurant

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著者プロフィール

フリーライター。富山県高岡市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
建築・住宅・インテリア・雑貨など、幅広いテーマで執筆。
著書に『日本で最も美しい図書館』(エクスナレッジ)、
『イケアはなぜ「理念」で業績を伸ばせるのか』( PHPビジネス新書)、
『会社に雇われずにフリーで働く! と決めたら読む本』(明日香出版社)。

「2021年 『東京の美しい図書館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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