毒があるのになぜ食べられるのか (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569821382

作品紹介・あらすじ

ギンナン、トウモロコシ、フグ、ウナギ……明らかに毒があるものや調理の仕方で毒になるものなど、身近な食材にも危険性がいっぱい!?

感想・レビュー・書評

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  • 2015.7.22015.7.6

  • 普段口にする食物にも毒が含まれていたり、毒と薬は表裏一体であることが書かれている本でした。

    ボツリヌス菌の語源がラテン語でソーセージのこととは知りませんでした。
    食物と毒との関係について色々と知ることができました。

  • 2021年末の大掃除で発掘した本です、この本は2021年の間に読む本の様ですね。読みかけになっていたために、評価は「★一つ」にしております。内容が不満足だったわけではありません。

    2021年12月29日作成

  • 毒の成分を淡々と述べているだけで、あまり面白くなかった。
    生化学屋なら面白いかもしれない。

  • 夏バテに抜群の効果と言われる鰻【うなぎ】は刺身で食べると結膜炎や呼吸困難を引き起こす? 滋養強壮や咳止めに効く【ギンナン】は食べ過ぎると鼻血や痙攣(けいれん)の元となる? アワビを猫に食べさせると耳が腐って落ちる....!? 東北大学で薬学を学び、その母校で講師も務めた著者が、食べ物と薬の関係を表した中国の「薬食同源」にちなみ、薬と毒との切っても切れない関係を「薬毒同源」と唱えて、毒にも薬にもなる食べ物との上手な付き合い方を提唱する。2011年3月に起こった東日本大震災の際に仙台市の自宅で家族と共に被災し、食料に窮しながらその有難さを痛感した経験から食べ物の毒化について再認識。食と毒との深~い関係を解き明かす。

  • コーヒーやお茶に含まれるカフェインは、神経に作用する毒性を持っており、神経を興奮・覚醒させる作用を持つ。煙草に含まれるニコチンも同様で、いわば一種の神経毒で、気分の回復と思考力に作用し、「すっきりした」気持ちを与える。また、納豆には大量のビタミンKが含まれているとともに、体内に入った納豆菌は盛んにビタミンKを作り出す。ところが、血液の凝固阻止の目的でワルファリンという薬剤を服用している人にはこれが寧ろ毒となる。この薬剤には血液凝固に関係するビタミンKの働きを抑える作用があるが、納豆を食べると体内でどんどんビタミンKが作り出されるので、この薬の作用が発揮できなくなってしまうのである。このほかにも、絶対に駄目なのが、アルコールを飲みながら薬を飲むこと。アルコールを飲みながらの睡眠薬や精神安定剤は記憶障害や意識障害、ふらつきの恐れがある。また、精神に作用する薬はアルコールによって、薬の効き方が異常に強まる。足元がふらついて転倒したり階段から落ちたりするなどの危険性がある。良薬も服用次第では毒にもなるということ。

  • 本当に自然に存在する食物は体にいいのかな?、との疑問から本書を読んだわけで。有機野菜・無農薬野菜信奉者と遺伝子組み換え食品に反対な人にも読んでもらいたい本。
    とりあえず「自然」とあれば何でも良いわけではない。
    人と自然との共存というのは、人が勘違いして信じているだけで、自然なんかそんなことはこれっぽっちも考えずに存在しているんだな、と言うのが読後の感想。

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著者プロフィール

日本薬科大学教授,薬学博士,薬剤師。
1951年生まれ。東北大学薬学部卒業,東北大学大学院薬学研究科博士課程修了。天然物化学専攻。米国イリノイ大学薬学部博士研究員,北里研究所室長補佐,東北大学薬学部専任講師,青森大学工学部教授などを経て現職。日本薬史学会常任理事。著書は,『アルカロイド』(共立出版),『アミノ酸』(東京電機大学出版局),『毒と薬の科学』(朝倉書店),『毒と薬の世界史』(中央公論新社),『〈麻薬〉のすべて』(講談社),『カラー図解 毒の科学』(ナツメ社),『民間薬の科学』(SBサイエンス・アイ新書),『毒! 生と死を惑乱』(さくら舎)など多数。

「2017年 『毒と薬の文化史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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