会社人生、五十路(いそじ)の壁 サラリーマンの分岐点 (PHP新書)
- PHP研究所 (2018年7月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569840901
作品紹介・あらすじ
役職定年・出向、万歳。老後の投資はするな。若い人にへつらうな。49歳で銀行員から小説家に転身した著者による、五十路の壁の乗り越え方。
感想・レビュー・書評
-
波乱万丈の人生を経て功成り名を遂げた方のエッセーは、くだらない自慢と説教に終始するものが少なくない。ただマゾッ気があるのかそういう本を時々欲してしまう。本書も全然期待していなかったのだが、意外に深い内容でフムフムと頷きながら読んだ。50を過ぎて所属する事業部が競合会社に吸収合併され、会社員としての先が見えてしまった心境にフィットしたのかも知れない。50にもなったら出世競争にあくせくしたり、若い人の歓心を買うことに汲々としたりせず、将来に向けてマインドセットを切り替えるべき需要な転機である、というメッセージ。残念ながら著者のような才能も人脈も実績も何もないのだが、少し心が軽くなった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まさに、今の自分なのである。会社勤め30年、52歳の私は、タイトルを見て読まなくてはいけない本だと思った。
著者である江上剛さんが歩んできた人生をベースに、五十路を境にして今後の人生をどのように生きていくのか?会社員として生き残るのか、独立して違う道を歩むのか?会社員として生き残る方策、独立する方策を語り口調で具体的に提案している。
それはやはり、49歳で会社を退職して小説家の道を歩んだベースがあるからこそ、非常に分かりやすく説得力があり、なおかつその口調は心に染み入る。
私事だが、50歳を過ぎて以前の上司が社長になったり、同僚が部長になったり、上司が年下になる現実を目の当たりにして、正直、自分は会社員として価値はあるのだろうか?という疑問が湧いていた。
これに対して、一定の回答が得られる素晴らしい書籍だと思う。できれば50代じゃなく、40代に出会っておきたい本だった。でも、これは間違いなく
会社員人生として必ずぶち当たる壁である。サラリーマン全員が読むべき、一級の書籍である。 -
エリートで、成功した人の話。でも、45歳で早期退職したことは間違いではなかったと感じることが
出来た。 -
タイトルに惹かれて読んでみた。分岐点、転職、会社に残る、独立、などなど、、、どれを選んでも個人の力量や気の持ち方が試される。要はどんな状況になっても、自分を見失わず生きていくことができる気持ちが重要。
-
五〇代から起こりはじめる会社人生の辛いことに対して、どう乗り切るかのヒントを得たいため、この本を手に取った。
【自分の意見・気づき】
●「人生に無駄なことなし」
●「のに」を頭からなくす。
●成功する為の王道は、「正直、勤勉」しかない。
●後ろを振り返らず、「今」を大切にする。
●自分の哲学を持つ。
●仕事に求めるものは、最後は「やりがい」だけだ。
【TO DO】
●名刺を棚卸し、残った人と改めて関係を結び直す。
●会社以外の自分を見つけるため、ボランティアに参加する。
●生活水準をゆっくり落としていき、夫婦で満足できる方法を考える。 -
まずは、50歳のビジネスパーソンが直面する現実にしっかりと向き合わせてくれる。そのうえで、覚悟を決めてこの先の人生を自分らしく生きていけと力強く励ましてくれる。衰えを受け入れる、若者に媚びるな、孤独を恐れるな。著者が銀行時代や作家になってからも潜り抜けた修羅場の経験談が圧倒的な説得力をもたらしています。
これまで読んだ同様の本に比べても、非常に勇気をもらえた好著でした。 -
「のに」にとりつかれない生き方をする。
-
内容がしみじみとしている。