孫社長の締め切りをすべて守った 最速! 「プロマネ」仕事術

著者 :
  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569841182

作品紹介・あらすじ

孫社長から数々のプロジェクトをむちゃぶりされながら、すべて間に合わせてきたソフトバンク元社長室長が「最速チーム仕事術」を開陳。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の「孫社長にたたきこまれたすごい数値化仕事術」があまりにも良書だった為、手にした一冊です。

    日々の業務の中で、当たり前のようにどんどん出てくるプロジェクト。

    プロジェクトリーダー視点からいかに最速で求められる結果を出すのか。

    その為に自分がやる事は何か。
    (逆に自分がメンバーだったらという視点でも何をすべきなのかがわかる)

    本作も非常にわかりやすく纏められていた。

    数値化仕事術を読んだ時と比較して☆4の評価だが、内容は非常に学び多き一冊でした。

    説明
    内容紹介
    ソフトバンク社長室長時代、孫正義社長から数々のプロジェクトを“むちゃぶり"された著者が編み出した「最短最速でゴールに到達できる超実践的プロジェクト・マネジメント術」。

    新人からベテランまで誰もがすぐに使えて、「チームでする仕事」が爆発的に速くなる最強メソッド。

    「このプロマネ仕事術は、何も特別なプロジェクトの時にだけ必要なスキルではありません。多くのビジネスパーソンにとって、通常の仕事においても必要なスキルなのです。
    今やあらゆる仕事がプロジェクト化しています。上司に頼まれて資料を作ることも、営業活動をすることも、すべてが「プロジェクト的な仕事」になっているのです。『○○プロジェクト』と名がつくものでなくても、実は日常的にプロジェクトを回している。そんな時代がやってきています。
    そこで本書では、プロジェクト・マネジメントの基本から現場での実践法まで、わかりやすく解説します。しかも『この手順で、こう動く』という具体的なアクションに落とし込み、誰もが明日からすぐ真似できることに徹底してこだわった内容になっています』
    (本書「はじめに」より抜粋)

    [目次]
    ■第1章 「プロマネ」仕事術は、全ビジネスパーソンの必須スキル──日本の職場から「デスマーチ」を撲滅するために

    ・「プロジェクト的な仕事」が日常業務の中でも増えている
    ・増加の背景にある「四つのビジネストレンド」
    ・AIやRPAが普及しても、「プロジェクト的な仕事」は減らない
    ・プロマネの仕事は、「横のコミュニケーション」の調整役
    ・プロマネの仕事のやり方をいかに学ぶか<? br>・日本の職場で頻発する「デスマーチ」
    ・「プロマネができる人材」はどの業界でも引く手あまた
    ・「できるプロマネ」は、メンバーの時間をムダに奪わない
    ・間違った「働き方改革」を正しい方向に導けるのはプロマネだけ

    ■第2章 チーム仕事のスピードは、「立ち上げ」段階で9割決まる──最大の時間泥棒「手戻り」を防ぐ7つのポイント

    ・「通常業務」と「プロジェクト」の流れの違い
    ・立ち上げ1 プロジェクト・マネジャーを決める
    ・立ち上げ2 プロジェクト・オーナーを明確にし、オーナーから話を聞く
    ・立ち上げ3 最速で最低限の知識を身につける
    ・立ち上げ4 プロジェクトのステークホルダーをもれなく把握する
    ・立ち上げ5 プロジェクトの「チャーター」を書く
    ・立ち上げ6 チャーターをオーナーに見せ、承認を得る
    ・立ち上げ7 ステークホルダーを全員集め、キックオフを開催する

    ■第3章 ゴールへの最短最速ルートを「プランニング」する──「タスク出し」と「スケジューリング」7つのポイント

    ・プランニング1 タスクをすべて書き出し、WBS(Work Breakdown Structure)を作る
    ・プランニング2 それぞれのタスクのアウトプットを「モノ」で明確に定義する
    ・プランニング3 それぞれのタスクの担当者(個人名)を決め、所要時間を担当者とともに見積もる
    ・プランニング4 タスク間の依存関係を調べ、不要な依存関係を断ち切る
    ・プランニング5 プロジェクト全体のスケジュールを組む(プロジェクトマネジメントシートを作る)
    ・プランニング6 各タスクの「納期(締め切り)」について、各メンバーと合意する
    ・プランニング7 週一の定例会(ミーティング)を設定する

    ■第4章 こう「実行」すれば、納期を余裕で守れる──「進捗管理」と「会議・ミーティング」7つのポイント

    ・実行1 毎週一回、関係者全員が集まった「定例会」を行なう
    ・実行2 タスク管理シートと各メンバーのアウトプットの差を確認する
    ・実行3「遅れ」が発生している場合は、是正措置を講じる
    ・実行4 最後に、翌週のそれぞれのタスクのアウトプットを確認する
    ・実行5 プロマネの権限内で解決できない問題に対処する(「即行動につながる会議」にする5つのコツ)
    ・実行6 様々なツールをフル活用して、プロジェクトを円滑に回していく
    ・実行7 成果物をオーナーに引き渡し、プロジェクトの評価をする

    ■第5章 「想定外&トラブル」を切り抜けるリアル・ノウハウ──プロマネの「よくある悩み」に答えます!


    ■第6章 究極の「プロマネ」仕事術・孫社長流「新規事業立ち上げ術」──「リスク」を最小化し、「リターン」を最大化する秘訣


    ・ソフトバンクと多くの日本企業の決定的な違い
    ・「全損リスク」は絶対とるな!
    ・固定費をかけずに始めよ──居候のすすめ
    ・「コンペ状態」を維持し続け、コストを最小化せよ(孫社長流「コストを劇的に削減する四つのポイント」)
    ・事業資金は自分で貯めるな、他人に出してもらえ
    ・事業アイデアをゼロから自分で考える必要はない
    ・「上りのエスカレーター」に乗ることに徹底的にこだわる
    ・誰が勝っても負けても自分は儲かるビジネスを目指す
    ・「ペイン10」をまず意識すべし
    ・「一人目のお客様」を獲得してからスタートする
    ・大企業の採用が前提のBtoBビジネスは要注意
    ・「顧客獲得コスト」が考慮されていないビジネスプランが多い
    ・「一回きりのビジネス」はやらない
    ・最終的には、「海」の状態にもっていくのが理想
    内容(「BOOK」データベースより)
    ソフトバンク社長室長時代、孫正義社長から数々のプロジェクトを“むちゃぶり”された著者が編み出した「最短最速でゴールに到達できる超実践的プロジェクト・マネジメント術」。新人からベテランまで誰もがすぐ使えて、「チームでする仕事」が爆発的に速くなる!
    著者について
    トライオン代表取締役社長、元ソフトバンク社長室長
    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    三木/雄信
    1972年、福岡県生まれ。東京大学経済学部経営学科卒。三菱地所(株)を経てソフトバンク(株)に入社。27歳で同社社長室長に就任。孫正義氏のもとで「ナスダック・ジャパン市場開設」「日本債券信用銀行(現・あおぞら銀行)買収案件」「Yahoo!BB事業」などにプロジェクト・マネジャーとして関わる。2006年にジャパン・フラッグシップ・プロジェクト(株)を設立し、同社代表取締役社長に就任。同年、子会社のトライオン(株)を設立し、2013年に英会話スクール事業に進出。2015年には英語学習1年完全サポートプログラム『TORAIZ』(トライズ)を開始し、日本の英語教育を抜本的に変えていくことを目指している。また自社経営のかたわら、東証一部上場企業、マザーズ公開企業をはじめ複数の取締役・監査役を兼任。その一方で、厚生労働省年金記録問題諮問委員など、公職も多数経験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


  • 会社ではプロマネの仕事、その方法論を誰も教えてくれない。

    PMBOKとはプロマネ知識と方法論を体系化したもの。PMPという資格試験もある。一般のビジネスパーソンにはハードル高め。

    定型的で繰返しの仕事が機械に置き換われば、残るのは非定型で複数の人が関わる=プロジェクト的な仕事=AI時代の仕事。

    だからプロマネ=「横のコミュニケーション」の調整役が出来ることに価値がある。

    同一の組織で同じカルチャーを共有している者同士ならすんなり理解し合えることも、価値観が異なる外部の人から見るととても受け入れがたく、それが無用な対立を生むことも少なくない。

    だから「横のコミュニケーション」は「縦のコミュニケーション」の何倍も難易度が高い。

    プロマネは難しく、後ろ盾も少ない(或いはない)ためプロジェクトを敬遠する人も多い中でノウハウを身につければ引く手あまた。

    WBSは全員で一緒にタスク出しして作る、プロマネが1人でタスク出しをすると、必ず抜け漏れが発生する。

    プロジェクトは様々な分野の専門家が集まり、それぞれのスキルや経験を発揮して、集団で一つの目的を達成するための仕組み。

    自分だけで考えるより、その人たちの知恵を借りるほうがずっと速いし、確実。

    アウトプットは動詞でなく名詞で伝える。

    チーム全員の時間と知恵と平準化し、出来る限り100%使い切ること。

    メンバーの助け合いを促し、仕組みや環境を整えたりする。

    メールはできるだけ短く、こみいったことはメールではなく必ず口頭や電話で。メールは3回以上やりとりしない。

    上からふってきたことは何でも言われた通りにやらないといけないと思うかもだが、そんなことはない。

    むしろ安請負いは良くない。プロマネの権限でないことは上に投げ返す、権限を持つ者をうまく使いこなそうとするマインドを持つべき。

    何か困ってることはないか聞く。
    進捗管理を嫌がる人間は、何か上手くいってないことを隠していると考えるべき。もしかしたら、プロマネが気づいていないところでタスクの依存関係が発生して、前行程の仕事が終わらないと自分の仕事が出来ないが、下手に揉めたくないから言い出せないといった悩みを抱えているかも。


  • ・良いプロマネ=メンバーの時間を無駄に奪わない、メンバーの時間を大切にする
    手順
    ・プロマネを決める
    ・プロジェクトオーナーを明確にする
    ・ステークホルダーを同定する
    ・プロジェクトチャーターを書く
    ・ステークホルダーを全員呼んでキックオフをする
      必ずオーナーを呼ぶ
      懸念事項を聞く
      タスク出し(付箋)
    ・タスクを全て書き出しWBSを作る(タスクのアウトプットは報告書などのモノで定義する、担当者を決める)
    ・タスク間の依存関係を調べ、不要な依存関係を断ち切る
    ・クリティカルパスを同定する
    ・全体スケジュールを組む(プロジェクトマネジメントシート: タスク、アウトプット、納期、担当者)
    ・会議
      必要な権限、情報をベースに参加者を決める
      議事録は報告、決定、未決に分ける

  • 全ての仕事はプロマネ的仕事になっていく。
    人と関わらない仕事は存在しないから、いかにプロマネ的仕事術を身に付けるかは確かに大事そう。
    最初の立ち上げ段階で仕事の9割が決まるとは本当にその通りやなぁ。
    めちゃくちゃ苦手な部分。仕事を始める前に大枠から始めよう

  • ・これからの時代、プロマネのスキルが必要とされる(プロマネスキルを持っている人が重宝される)

    ・本書にはプロジェクトの進め方、新規事業の立ち上げ方が具体的に紹介されている

    ・「即行動につながる会議のコツ」は、議事録の取り方と直結している(会議体、決定事項、todo、課題、議事メモ)

    →(経営)コンサルタントの課題図書に推薦します。

  • プロジェクトマネージャーが意識すべき内容を具体的に教えてくれる本。プロジェクトだけでなくすぐにでも仕事に行かせそうな内容が多い。プロジェクトの初期にステークホルダーを全て洗い出し、チャーターを作成するという視点が勉強になった。

  • プロジェクトマネジメントを実務の範囲でやるにはちょうどいい。
    詳細すぎず、ちょうど前に進められる内容。

    ・初めてプロマネをする方
    ・プロマネの経験を体系化したい方
    にちょうどよさそう!

  • オーナーとプロジェクトメンバーとの狭間での調整力について、わかりやすくまとめてある。システム開発の基礎的な概要と似ている部分もある。

  • ①プロマネを育成したい
    ②それがコーディのあり方
    ③ちなみに、うちのリーダーはコーディじゃないとわかった

  • 立ち上げ時のチャーター策定とプロジェクトオーナーとの意思確認

    ゴール設定とKPI設定を先にすることによる手戻り回避

    アクションアイテム・KPIはポストイットに書き出させる(日本人の恥の文化への対応策)

    数値化することにより、会社へのメリット明確化

    社内での勝馬評判、人へ貸しを作っておくことで周りから協力を得やすい

    ーー
    事業を作るときは、最初のクライアントからのフィードバックを大切に。大手から攻めると振り回されやすいので中小からスタートする方がベター

    アイデアを単発でポストイットに書き出し、それを組み合わせることで一つのアイデアにするのは有効な事業創出方法

    孫さんはああ見えてかなりリスクコンシャス。全業界の有望株に分散投資することで、資金というプラットフォームを提供し勝ち負けに関係なく業界自体が伸びれば勝つ仕組みを作っている

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著者プロフィール

1972 年、福岡県生まれ。東京大学経済学部経営学科卒。三菱地所㈱を経てソフトバンク㈱に入社。27 歳で同社社長室長に就任。孫正義氏のもとで「ナスダック・ジャパン市場開設」「日本債券信用銀行(現・あおぞら銀行)買収案件」「Yahoo! BB 事業」などにプロジェクト・マネジャーとして関わる。2006 年にジャパン・フラッグシップ・プロジェクト㈱を設立し、同社代表取締役社長に就任。同年、子会社のトライオン㈱を設立し、2013 年に英会話スクール事業に進出。2015 年には英語学習1年完全サポートプログラム『TORAIZ』(トライズ)を開始し、日本の英語教育を抜本的に変えていくことを目指している。また自社経営のかたわら、東証一部上場企業、マザーズ公開企業をはじめ複数の取締役・監査役を務める。その一方で、厚生労働省年金記録問題諮問委員など、公職も多数経験。著書に、『すごい「数値化」仕事術』(PHP 研究所)、『[新書版]海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる』『【新書版】A4 一枚勉強法』(ともにPHP ビジネス新書)ほか多数。

「2023年 『孫社長のプロジェクトを最短で達成した 仕事が速いチームのすごい仕組み』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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