給料が上がらないのは、円安のせいですか? 通貨で読み解く経済の仕組み
- PHP研究所 (2023年1月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569853628
作品紹介・あらすじ
円安・円高論を皮切りに、ニュースを聞くだけではわからない「為替の基礎知識」を講義形式で体験できる一冊。
感想・レビュー・書評
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物凄く分かりやすくて有益な本。
日本人の国際的な購買力が下がっていることが日本経済低迷の原因であり、必ずしも円安だからではない。そして、購買力の低下の最も直接的な原因は、日本の物価の海外とのインフレ率格差が関係している。
株価とは日経平均株価のことで、東京証券取引所プライムに上場している流動性の高い銘柄225社をもとに算出した株価指数のことを指す。投資家がチェックしているのは想定為替レート。想定為替レートよりも円高、円安が進むと企業の業績が修正される可能性が高いからだ。
そして円安だと株価が上がり、その株を売買して利益が出たら不動産を買う人も増える。そのため、株価に少し遅れる形で不動産価格が上がる。だから円安だと不動産価格が上がる。
そもそも日本はエネルギーと食料の消費支出が家計の3割以上を占めているが、アメリカは自国でシェールガスが取れるし、穀物もたくさん取れるので1割強しかない。ヨーロッパは2割5分程度。それだけアメリカが豊かだと言う事。
結論、給料と円安はどのように関係するのか。本著を読んで考えてみるのも良いかも知れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
SP500投資をしていたら、急に株価や為替が上下する局面があり、その原因はアメリカの連邦銀行の政策発表や、要人の発言、あとは雇用統計やら、消費者物価指数、失業率などの発表で動いたり、長期国債の金利が動くとそれに連動して、株価や為替が上下するということがようやくわかった。
この本では、そういった仕組みが平易に解説されており、
あまり株をやらない人にとっての疑問である、自分の賃金と円安の関係から解説されており、投資初心者にはなかなかいい本だった。 -
円とドルについて、理解が進む
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金融機関勤務。
頭ではわかっていても、説明するのは難しい。
素人にプロが説明する構成。既知の内容でも、本当にためになった。
この本の内容をスラスラとアウトプットできる人はどれだけいるのだろうか。 -
こちら(↓)で書評を書きました。
https://www.rinen-mg.co.jp/web-rinentokeiei/entry-5417.html
マスコミに引っ張りだこの人気エコノミストが、為替の基礎知識を講義形式でわかりやすく説く一冊。
副題の「通貨で読み解く経済の仕組み」の方が、内容の的確な要約になっている。が、それをメインタイトルとしたら地味すぎるので、アイキャッチとしてこのタイトルが必要だったのだろう。
「『日経新聞』を読んでもよくわからない人」である29歳・円やすお(いいなァ、このネーミング、昭和30年代のマンガっぽくて)に、著者の永濱氏が全5回の講義を行うという体裁になっている。
つまり、経済の「基本のき」から説いていく内容なのだ。
「円高・円安ってどういうこと?」など、全39問に永濱氏が答えていく。
ごく基本的な問いから始まるが、最後の第5講は「為替相場を動かす『経済指標』の読み方」という本格的なもの。そこまでを一冊で的確に押さえているのはスゴイと思う。内容が濃い。
全ページに顔イラストが添えられ、随所に図やグラフが挿入されるなど、わかりやすさへの配慮が幾重にもなされる。そのため一見軽い読み物に見えるが、中身は本格的で見事な経済入門だ。 -
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#給料が上がらないのは、円安のせいですか?
#永濱利廣
23/1/17出版
物価が上がれば給料が上がるというけど「ホント?」という気持ちが捨てきれない
多くのモノが値上げされたし、実際確認できる前に読んでみたい
#読書好きな人と繋がりたい
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