【Amazon.co.jp限定】デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか(特典:付録エピソード データ配信) (PHPビジネス新書)

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  • PHP研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569855974

作品紹介・あらすじ

国際競争力ランキング2年連続世界1位! 仕事への満足度も高いデンマーク人の画期的「働き方」を提案する本。

感想・レビュー・書評

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  • なんとなく見つけた本、ムリはしない、ムリはさせない。大切にするものを決めて日々行動する、、仕事はパフォーマンスを上げることに集中。それは大切なことを守るため、、
    これまでお会いしたデンマークの方、たしかにみんなどこか余裕がありステキ人ばかり。いい本でした、、なんだか気持ちも軽くなりました。

  • 今の自分の状況にドンピシャの本だった。部下(っていえるほどの立場じゃないけど)にいかに働きやすくなってもらうか。意見が言いやすい、自分が役に立ってると思ってもらえることの大事さを改めて認識した。成果主義の話だと過程はどうしても無視されてしまう。プライベートを大切にするから仕事も大切にできる。まずは自分が実践すること。というか、自分が大切に思ってるものを大切にすること。

    開始時間は守って終了時間は守らないような日本の働き方とは明らかに違うし、働く人それぞれの考え方も明らかに日本の風潮と違う。
    デンマーク人は仕事が好きだ。

    今の日本で仕事が好きなんて言ったら白い目でみられるか羨望(嫉妬)の眼差しを向けられる可能性があるだろう。ハッキリ言って、正直に言いにくい環境だと思う。…少なくともオイラの周りでは。
    仕事をイヤイヤやってたらそりゃ上手くいかない。ただ、自分は自分、他人は他人なので自分が仕事好きで一生懸命やりたいと思って実行する分には日本でも実行していいと思う。他人は他人だから、他人の働きやすいように職場を整えていくのが私の仕事でもあるだろう。

    やはり、ヒュッゲを大事にするからか自分との対話の量がデンマーク人には多い気がする。自分を大切にできる人はきっと他人も大切にできる。まずは自分が大事に思ってることを大事にしなきゃね。

  • 働き方の根本を見直させてくれた1冊
    特に営業職の方に読んでほしい。

    ほとんどの人が16時には退勤し、約3週間の夏休みを取得するデンマーク。
    それにも関わらず、同国は2020年から4年連続で「ビジネス効率性」世界一だ。

    そんな「タイパ(タイムパフォーマンス)」に優れた彼らの仕事のやり方をこの本は教えてくれる。

    注)以下、内容を抜粋した自分用の要約

    ○働き方を決めるのは「仕事の仕方」ではなく「人生の優先順位」

    デンマーク人が大切にしているのは何よりもプライベート、家族との時間。

    そして同国では男女が仕事・育児や家事を平等に行うことを権利として捉えており、仕事や育児を理由に片方をないがしろにすることはかなり厳しい目を向けられる。

    そのため、仕事を理由にプライベートを犠牲にする、という生活では容易に離婚の危機に陥ってしまう。

    このような背景から、デンマーク人にとって「いかに効率よく働くか」ということは永遠の課題である。

    ○プライベートを死守する働き方

    まずは無駄な時間・作業の排除。
    不必要な会議には出ない、出るとしても事前に議題を共有する、時間を決めるなど会議の質を高める。

    そして、やる事なす事をこと細かく管理するマイクロマネジメントではなく、メンバーを信頼するして進め方を任せるマクロマネジメントをする。
    これにより仕事を主体的なものとして捉え、「やらされている」から脱却できる。

    また、「失敗できる環境」を作る。
    そうすると自分で考えて挑戦することに対するハードルが下がり、仕事へのモチベーションが上がる。

  • 以前から気になっていたのだが、良い意味で予想を裏切る内容だった。まず、単純な海外(本書の場合はデンマーク)賛美ではなく、現地でのインタビューも交えて、デンマーク人の仕事観・人生観が併せて示されており、理解が深まった。また、タイトル通り「午後4時」には帰るが、それまでに仕事を終えているという訳ではなく、持ち帰って仕事をしているという点が、なんだかとても腑に落ちた。家族との時間の優先度が高く、他方で仕事を蔑ろにする訳では無いということだろう。仕事とそれ以外(家族、友人、趣味など)の時間を対立するもののように考えてしまいがちだが、こうした柔軟な働き方があってこそ、個々人のライフワークバランスの充実につながるのではないかと思う。本書は総括として、「ムリしない、ムリさせない関係」が良いエネルギーの循環を生み、最高のパフォーマンスにつながるとしており、心に留めておきたい。

  • 帯に"ゆるく"と書かれていたが、本書を通してデンマーク人の多くはオンオフの切替が早いと感じた。
    私とは対極的で憧れる人間像、、
    デンマークが国際経済力No.1たる根拠の1つが新しい構造やシステムを直ぐに取り入れている。日本も直ぐに取り入れるのだが、デンマークとは違い古いモノも残しつつ取り入れるため生産性に差が生まれるとのこと。勤務先と重ね納得。

  • 自分の価値観はデンマーク人の働き方に近いし、
    幸い自分が働いている今の会社や、直属上司も日本よりかはデンマークの意識に近いけれど、ステークホルダーの意識が日本式であればあるほど自分たちだけが貫けるわけもなく、、。

    デンマーク人の働き方がなぜこうなのか、の理由に義務教育の頃からの意識が関係してるのではないかと書かれているかその通りだと思う。
    学問への姿勢や、テスト・評価の軸などを考えると日本で育った人が日本のやり方にのみフォーカスしていたらデンマークの意識に変わるのはなかなか難しいと思う。
    今はグローバリゼーションの波が強いので、日本のやり方や意識に違和感を持って変えようとする人はいるかもしれないけれど不幸なことに日本の会社の空気や政府の認識も変わらなさそうなので人材流出になってしまう気がする(日本で変わるのではなく、外国に移動する)

    この本の中で書かれている通り日本の良さも勿論あるのだけれど、日本の良い部分・悪い部分を冷静に話すことができない日本の大人が多いのではないかと言う危惧がある。
    デンマーク人の社会性の話で言われていた通り、その人自身を否定していないのに、否定されたと思って噛み付く人が日本は多そう(体感)
    揚げ足取りや、キレたり、白黒つけたがったり、一点のシミも許さなかったり。議論が進まないよ、という厄介な人をSNSで見かける。

    日本の義務教育期間や、空気や、会社全体の雰囲気が一気に変わることは無理でも1人ずつ意識を変えていくのは大事だと思う。
    私は、意味のないルールが学生時代から嫌いではあったけれど無意味に破ることはしませんでした、が内心反発していました。
    今、社会人として働く中でも、就業規則が馬鹿らしいと思うこともあります(いくら他の企業よりゆるいとはいえ)。
    でもいろんな性質の人間が集まる会社だからこそ、バラバラに、統率が取れなくなるのを避けるために規則は必要なのだろうと理解はしています。
    ですので学生時代同様、目立ってルールを破ることはありませんが心の中では、就業時間である前に自分の人生の時間なんですけど、というメンタルで過ごしています。
    嫌だな、つらいな、と思ったら席を外して自分の時間を持つようにします。
    でも、頑張らなくてはいけない時は仕事にしっかり向き合い集中します。
    この中で書かれているデンマーク人の働き方に近く、離席しても周りの人は気にしませんし、仕事の進め方は、大まかな進行スケジュール以外はチームや個人に託されているのでまだやりやすいのだと思います。

    P.170
    「それがベストだと思うならやってみなさい。自分がベストだと思う選択をすればいい。もし上手くいかなかったら、報告してほしい。そのときは、一緒に改善策を話し合おう」
    これ、良いなと思いました。


    書いてあることは、参考になることも多いですが、構成がもっと効果的な書き方があるのではないかとやや疑問や物足りなさを感じるものでした。
    ポイントは、章の前に持ってきた方が、とか。まとめたポイントの意味、他の活用があればもっとまとまりを持つのでは、とか。
    注釈で資料の引用がしっかりある割には話し言葉ベースで説得力が少し弱く感じるので少し論理的な言い方に、とか。。。。ぼんやり思いました。

  • 参考になる考え方がいっぱい
    まさに、考え方・マインドセットが人生を変えるのだと感じた

    デンマーク人の考え
    ・「人生で一番大事なことは、仕事ではないよね」という前提
    ・家族と一緒に夕食を食べる、それで本当に人生観が変わりました
    ・プライベートライフを守る「覚悟」
    ・なによりも大切なのは、自分の中のいいエネルギーの流れをキープすること
    ・僕らは誰でも失敗する
    ・ルーツは「教育」にある〜あなたは自由な存在である
    ・覚えられないってことは、関心がないってこと
    ・批判を個人的に受けとめない〜それはそれ、これはこれ
    ・仕事も大好きだけど、人生で一番大事なものって聞かれたら、家族
    ・人生で一番大事なことは、他人に貢献できる自分であること

  • 【この本を読んだきっかけ】
    ブクログでおすすめの本を見ていて面白そうだと感じた。自分は何事も、量をやって解決してきた人間で「4時に帰って成果を出す」というタイトルを見た時に、そんなことできたら幸せだろうと思い読んでみた。

    【印象に残っていること】
    ◆自分との考え方の違い
    ①ワークライフバランスに関して
    デンマーク人の考える「ワークライフバランス」とは、「ライフ」を充実させるために「ワーク」があり、トレードオフになってはいけないという考え方である。デンマーク人誰もが自分と他の人のプライベートを尊重し、大切にしている。

    → 自分自身の目標の中で、「人生どこの時間を切り取っても充実していたい」と考える中で、仕事とプライベートを切り分けて考えていることに気がついた。この本で問いかけられた「大切にしたいもの」や、「人生において、誰とどんな時間を過ごしている時が幸せか」そこをベースに「なぜ働くか」について考えたいと思った。

    ②子育ても仕事も「権利」という考え方
    仕事は男性にとってしなければならない義務という感覚、まだ家事や育児は女性にとっての義務という考えがある日本に対して、デンマークでは両方が権利だと考えている。
    だからこそお互いが対等で、仕事も家事育児も「夫婦の共同プロジェクト」と捉えている。

    →今働いている会社では、管理職の方も子育てができるような制度や風土があると感じている。それでもどこか、仕事も子育ても「権利」という感覚ではなく、義務の中の優先度が子育てにあると感じた。
    社会とか、組織とか大きな単位でこの考え方を持つことは難しいかもしれないが、個人としてはあくまで人生を豊かにするための手段、権利であることを忘れないようにしたい。

    ◆生産性を上げるためにやれそうなこと
    ①プライベートを大切にするという「覚悟」を決めること。
    主に家庭を持った人の例として書かれていたが、デンマーク人は4時に帰って家族との時間を大切にするという覚悟がある人がほとんどである。逆に、仕事でプライベートを犠牲にしているとパートナーに別れを切り出されてしまう。「4時に帰って家族との時間を大切にする」と決めることで、勤務の時間の生産性を上げる。
    もしその時間に終わらなければ、夜のフリータイムに片付けるそうだ。

    → プライベートを大切にする覚悟を持つことは、大変だと思う。よく自分が仕事をする中で、この作業は「18時以降にしよう」と後回しにすることがある。その思考になった瞬間、「18時までにどう終わらせるか」という生産性の考えはなくなる。
    日本社会で16時に退社することは現実的ではないが、少なくとも自分が家庭を持った時には、「家族揃って夜ご飯を食べよう」と覚悟を決めて仕事をしたいと思った。

    ②ミーティングの参加、時間を再検討
    デンマークでは30分の会議を25分に、1時間の会議を50分に設定する。そうすることでより参加者全員が、時間に対して意識を向ける。5分10分のゆとりを産むことで、次の会議のアジェンダに目を通したり一息つく瞬間を産む。
    またミーティングの参加者に関しても、デンマークと日本の違いはある。ミーティングは議論の場であるので、共有だけのミーティングはしない。アジェンダを見て、自分が参加する必要があるかは考え、なければ退出する。それを周りも当たり前と考えている。

    →ミーティングに関しては、実務で改善できることがあると感じた。当たり前のように時間が決まっているミーティングや、本当に参加者全員が議論をするのかというミーティングは存在するように思う。本当にこの時間必要なのか?や、議論と共有を分けるなど、発信できるところから発信したい。

    ◆デンマーク人の信頼によるマネジメントに関して
    ①常にGOサイン
    マネジメントで大事にしていることは、常にGoサインを出すこと。部下が自分に許可を求めるより、自分が部下の失敗を許可する。失敗をすれば判断の背景を聞き、なぜ失敗したかを振り返る。そうすることで部下が育つ。

    →マネジメントに関しては「信頼」で成り立っている。ビジョナリーカンパニーで、何をするかではなく、誰とするか、ほんとうに信頼できる人間を採用できていれば何をするかは重要でないという旨があったがこれに似ていると感じた。

    ② メソッドフリーに関して
    メソッドフリーとは、目的が達成されれば、手段はなんでもいいという考え方である。この考えを聞いて、「自由に仕事ができて嬉しい」と捉えるか、「マニュアルがないと仕事が難しい」と考えるか。自分自身は前者:後者=3:7の感覚だった。

    →目的に納得感があり、手段が明確であるとおもいっきり走れることは強みである一方で、誰にでもできることだと感じた。手段を思考する力が足りない。
    日本人はマニュアルがないと難しいと考えがちで、その根底は教育と書かれていた。自分もそのうちの1人で、知識のインプットで正解のあることに固執した量の努力をしてきたからこそこうなっている。
    目的だけ決めて手段を考えることはトレーニングする。

    【全体の感想】
    自分にとってはためになる本だった。
    特に、大切にしたいものは何で、なんのために働くのか?と問いかけられた時はっとした。
    感想にかけてはいないが、生産性を上げるための細かい意識や考え方も書かれており、1つでも実践したいと思った。

  • なぜデンマーク人なのか、少し疑問を持ちながら読み進めた。日本以外の他国との比較はないが、日本人が参考にすべき要素を、社会や制度面よりも人間関係に力点を置いて論じている点が新鮮であり、多くの気づきがあった。自分にとってこの気づきは全く新しい着想というわけでなく、時々心掛けてていたり、頭の中のどこかにある考え方だったりするものであり、それが故に共感や同意できるものだった。よって、次の一歩、自分で行動に移せるかが大事だと思った。

  • 誰もが自分と他人のプライベートを尊重しているワークライフバランス先進国、デンマーク。労働時間は圧倒的に短いのに、成果を出し、仕事への満足度も高い。
    そのひみつは、デンマーク人のタイムパフォーマンスの考え方、信頼ベースの人間関係、仕事観・キャリア観にあった。
    プライベートの時間をしっかり確保した上で働くことが絶対条件。私もこの条件が守られないと感じたときは、現状を打開することに躊躇しないようにしたい。
    日本は全体的に働きすぎている。みんながもっと短時間で働くことができれば、ゆとりをもって人生を楽しめて、仕事をしたいと思う人も増えると思う。

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