本を読むだけで脳は若返る (PHP新書)

著者 :
  • PHP研究所
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784569856155

作品紹介・あらすじ

子供、ビジネスパーソン、高齢者……世代を問わず効果あり!脳科学者が断言! 脳を活性化させる最強の方法は「読書」「音読」だ!

感想・レビュー・書評

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  • 大学のリモート講義( 録画)を倍速で見るたわけ者がいる…… ウケる。やっちゃいそうだな~(笑)
    いろいろ衝撃的な内容でした。新書はやっぱり鮮度が命ですね。本書の一つ一つの内容が、エビデンスが社会全体で論議すべき価値ある内容であったと思います。

    ・リモートでは対面より脳があまり働かない。
    ・スマホを使うと脳の発達が止まる。
    ・本は紙の方が脳が働く。デジタルだと得るものが
    少ない。
    ・デジタルで長文を書いても脳は働いていない。
    ・スマホなどデジタルでは脳はマッサージを受けリ
    ラックスしてる時と同じ状態。ぼーっとしてる時
    より働いていない。
    ・映像は創造の余地が活字より少ないので発展性が
    ない。
    ・読書は脳の全身運動。
    ・生成AIは、これまで検索、表示してたことを、た
    だまとめて表示しているだけなのでこれまでのイ
    ンターネットの仕組みと大差ない。

    以上、数々のエビデンスから得た結果の一部です。
    体験的に共感できるところと違うんじゃないかというところが半々でした。
    読書のデジタル化は便利なこと尽くしです。心に刺さる箇所にマーカーするだけで読み終える頃には自分の読書ノートが完成します。また、他の人のレビューを見ることで、自分の読書の幅が大きく広がりました。おそらく、ブクログしてないと絶対会うことがない方たちのお陰です。めちゃめちゃ人生豊かになったし、頭を使ってないとは思えないのです。
    アナログより得るものが確実に少ないことがエビデンスとして示されているのだけれど、かといって現代の大人たちがみんなボロボロかと言うとそんなことはなくて、文学でも映画でも絶えず素晴らしい作品は世にで続けている。映像だって昔より確実に面白くてけして創造性は失われていない、どころか「スラムダンク」「雀の戸締まり」「君たちはどう生きるか」など深く心を掴んで離さないものが多くあります。
    要は、ICTの使う場面を限定して、効果的に活用する研究が求められているのではないか。事実、筆者の川島教授は「脳トレ」において、脳波を計測しつつ、ゲームでありながら脳が活性化するソフトを作っています。(内容が面白くないというのがポイントで、面白いゲームは脳が働いてないとのこと)
    総じて、アナログが第一期、商業化の浸透が第二期、現代のICTが第三期と言え、「メタバース」や「生成AI」にしてもこれまでの技術の延長に過ぎず、未知の第四期にはまだ達してないと言えます。
    これまでもいち早くスマホに警鐘を鳴らしていた川島教授の主張が広く論議されるといいなと思いました。そして、まだ見ぬ第四期が、よりよい社会であることを願ってます。

  • これからを生きる我が子と、少し認知が落ち始めている父親と、両方に伝えたい内容盛りだくさん。

    読書の力ってすごいなー!!

    読書習慣が脳の発達や成績に与える影響を
    統計も付けて説明してくれているので、とても説得力がある。

    読み聞かせで「こころの脳」が育つ。寝る前の絵本は続けたいと思ったな〜。
    あとはスマホ、子どもといるときは放っておこう!!

    説得力があって、「実践してみよう!」と思わせてくれる1冊でした。


  • 私たちが新しい発想をするとき、脳の中では知識の記憶と言語の力が使われるということです。
    頭の中では、言葉を転がすことによって世の中にない新しい発想を生み出していたのです。

    子供たちが読書を習慣化すると、子供たちと脳、特に左半球の白質の発達を促すことができるということです。また、その結果として、少なくとも認知力の一部である学力を押し上げることにつながるということです。

    勉強をする前に2分間だけ音読をしてみてください。脳の準備運動になり、その後の学習で脳が全力で働けるような状態になります。集中力が増し、学習スピードが上がるので、学習の効果が自然に上がっていきます。

    読み聞かせは単なる読書ではなく、親については、心のコミュニケーションを求めていて、子どもについては、親の言葉を聞きながら、ドキドキしたりハラハラしたりしながら情動や、感情を揺さぶられるという読書なのです。読み聞かせという読書は心と心の触れ合いの場を作る活動だと言えるでしょう。

    スマートフォンの使用時間を減らし、読書の時間を確保することが、私たちの脳、とりわけ子どもの脳を守ると考えています。

    スマホ、タブレットを毎日のように長時間使っている子どもたちは、脳の発達が抑制され、学習しても学力を高めることができない。

  • 半隠居状態のぼっち好き。人と話す機会も少なく認知症が心配。本の気になったフレーズを音読しているが効果がある模様。「音読」の脳活性化について知識を深めたい

    #本を読むだけで脳は若返る
    #川島隆太
    23/12/16出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本

    https://amzn.to/3TlqQ88

  • 脳トレ研究の第一人者が、脳科学的見地から読書の効能を説く本。

    《読書は脳の全身運動》(第1章のタイトル)であり、脳によい。音読はさらに脳によく、電書より紙本のほうが効果は高い……という。

    本書の主張は、いずれも豊富な研究データで裏付けられている。
    つまり、中高年世代のノスタルジー(「紙の本のほうがぬくもりがある」的な)や、先端技術に対する反発から言っているいいかげんな話ではないのだ。

    本の後半は、子どもに対する読み聞かせの効能や、スマホやタブレットの多用が子どもの脳に与える悪影響(著者が他の著作で書いていることの焼き直し)の話。
    それらもまた研究データに基づく話で、あやふやな印象論ではない。

    内容は、私自身の実感に照らしてもおおむね納得がいく。
    ただ、《紙の本とデジタルコンテンツでは大きな差が出たという研究結果が数多くある》(40ページ)――つまり紙の本のほうが電書よりも脳へのプラス効果が大きいという話は、私は単なる「慣れの問題」だという気がする。

    もちろん、著者も挙げているスイッチ・コスト(電子書籍端末の多くはマルチパーパス機器であるため、本の内容以外のネット情報などに気が散ってしまいやすい。そのつど脳に認知的負荷がかかるし、読書を通じた思索の深まりが起きにくくなる)の問題もあるにせよ……。

  • 本を読むこと と 脳の発達 について
    エビデンスを示しながら書かれていて納得感があった。
    逆に、スマホやタブレットが脳に与える影響についても因果関係があり、さらに調査を進めると、スマホやタブレットを使用しすぎることで脳の発達を阻害するということがわかった。
    なんとなくそうなんだろうな
    という感覚はおそらく誰もが持っているが
    エビデンスを示してくれているので読みやすかった。
    子供のスマホやタブレット使用についてもかかれており、GIGAスクール構想で小学生からタブレットを使って勉強をしているようだが、その影響が気になるところである。
    また、「本を読む」行為も、タブレットか紙か選択肢があるが、タブレットで読んだ内容は記憶に残りにくいという結果も出ていた。

    自分は本は紙を選んでしまうが、これは記憶を定着させるために、知らぬ間に脳が選んでるのかもしれない。

  • 読書は思索の幅を広げるとあった。反対にスマホやタブレットでは想像力は育たないそうだ。うちの子どもはタブレットでユーチューブばかり見ているが、大丈夫だろうかと心配になった。スマホやタブレットは上手に取り入れて、脳の休憩としてみたい。音読や読み聞かせは心の発達にとてもよく効くらしい。早速今日から始めたいと思った。

  • スマホは脳の発達を抑制し、読書は脳の発達を促すことを、自身らの研究結果をもとにまとめられた一冊。
    本書を要約すると、読書は脳(白質)の発達を促し、結果として学力を押し上げる。一方で、スマホは脳の発達を抑制し、学力を直接的に押し下げる。また、脳(背外側前頭前野)を働かせるほど学習効果は高まるが、スマホ等のICT端末を使うと脳が働かなくなり、学習効果はあまり期待できない、ということになる。

  • 主に後半は子供に与える読書の効果やスマホが与える脳への悪影響について詳しく解説されています。
    大人についても認知症が改善した研究や
    文庫本一冊読むだけでビジネスパーソンの創造性が高まること、音読の効能など著書が実際に研究したデータをもとにわかりやすく書かれています。
    大人の効能としてもう少し違った角度からの
    考察を期待していました。

  • 読書や音読が脳機能を向上させる、認知症の症状も改善する…。読書が脳に与える驚きのメリットを、研究結果を基にわかりやすく解説する。

    1 章 読書は脳の全身運動である
    2 章 音読で脳機能が向上する
    3 章 本の「読み聞かせ」と脳の関係
    4 章 スマートフォンの恐怖
    5 章 スマホと子どもの脳の深刻な関係
    6 章 脱スマホ・タブレットで子どもの脳を守れ
    終章 AI 時代における読書の意義

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著者プロフィール

東北大学加齢医学研究所所長。
1959年千葉県生まれ。東北大学医学部卒業後、同大学院医学研究科修了。医学博士。スウェーデン王国カロリンスカ研究所客員研究員、東北大学助手、同専講師を経て、同大学教授として、高次脳機能の解明研究を行う。人の脳活動のしくみを研究する「脳機能イメージング」のパイオニアであり、脳機能開発研究の国内第一人者。ニンテンドーDS用ソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」シリーズの監修者。学習療法を応用した『脳が活性化する100日間パズル』シリーズ(学研)や『楽しい!脳活パズル120日』(学研)など著書多数。

「2022年 『美しい日本の祭礼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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