- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784572004772
作品紹介・あらすじ
エイキンとブレイクのコラボレーションによる本書は、まさに現代のおとぎばなし。森をさまようクマと結婚したいむすめ、海の王ネプチューン、お姫さまやまじょ、歌をうたう青いくつや、ピンクのヘビも登場する。火星人にすてられたかいじゅうや宇宙でのサッカーの試合!まほうとなぞに満ち、ユーモアあふれ、しかも古典の味わいをもかねそなえた魅力たっぷりの短編集。小学校低学年からおとなまで。
感想・レビュー・書評
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タイトルどおり、ふしぎな八つのおとぎばなしの本。でも、おとぎ話といっても、わりと現代的なものもあったり、火星人がでてくるものもあったりするので、おかしな童話といった感じ。
おかしさがあって笑えるようなものが多かったけれど、そのなかにも切なさがあったり、怖さがあったり、とてもおもしろかった。
「メシュリーナ」がとくにすき。 -
≪県立図書館≫
好みが分かれるだろうな、という印象をうけた。
本自体も、それぞれのお話も、好き嫌いがでそうだ。
絶妙な終わり方のお話があったり、本当にふしぎなお話ばかり。
子どもも私も、多少の好き嫌いを超えて、楽しく読めた。 -
エイキンあんまり読んでない。読まねば。
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ジョーン・エイキン・文のクェンティン・絵!
現代のおとぎばなしのような短編集。
森をさまよう熊と結婚したい娘、海の王ネプチューンに求婚された人間の娘、恐ろしい魔女、歌を歌う青いくつ、ピンクのヘビになってしまう娘、火星人に捨てられたかいじゅうや、宇宙でサッカー!
魔法と謎、ユーモアにあふれ、しかも古典の味わいを兼ね備えた魅力たっぷりの物語。
(帯より)
もし現代に、お話を語るばあばがいたなら、エイキンのような人。
紙に印刷されるから、広くみんなが同じ話を読むことができるけど、語り継いでゆくだけなら、これを原型にいろんな話や結末さえ生まれそう。
小学校中学年〜 -
平易な言葉で書かれているけど、内容は大人か、大人になりかかった人達向けかな…。イメージ的には、夢十夜のような感じ。
”怒り山”という少し怖い雰囲気のお話が、何かのプロローグのようで印象に残った。 -
やっぱりエイキンは、おはなしが上手!!
昔話風に始まっても、やっぱりエイキンはエイキン。抵抗なく誰でも楽しめます。クエンティンブレイクの挿絵も、ステキです。 -
エイキンはやっぱり短編がよい。これも独特の設定(これが長編だとウソくさくなってしまうことがあるのよ)と意外な結末が面白い。
『しずくの首飾り』や『夜八時を過ぎたら』なんかには及ばないかもしれないけど。
魔女の王妃の呪いで週一日ピンク色の蛇になってしまう娘の物語「メリュシーナ」は物語自体が面白いし、ネプチューンと結婚する娘の物語「バスケットいっぱいの水」は、たとえ相手がネプチューンであろうと愛が冷めたら普通の男と同じなのがおかしい。森をさまよう娘とクマ、木彫りにとり憑かれた父親を描く「冬の夜にさまよう」は切ない。
童話や昔話に共通のベースに、エイキンにしか描けない奇妙な味わいがたまらない。
ありきたりの物語に飽きた3,4年生以上にすすめたい。 -
昔ながらのおとぎ話とは一味違う。ちょっとSFチックな短編集。
クウェンティン・ブレイクの絵が普通だった。茶目っ気がほとんどない。ちょっと残念。