心洞: Open Sesame (R/EVOLUTION 3rd Mission)
- 双葉社 (2003年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575234688
作品紹介・あらすじ
家出少女のエナと、"鳩探し"をさせられているヤスフミ。二人の住む新宿では、複数のルートでドラッグが流通し、若者たちは「ドゥルダ」と名乗る、謎の女性の虜となっている。彼らの心には、とてつもなく深く大きな空洞があいている。その穴を埋めるのが、革命なのか!?"革命小説"シリーズ第三弾。
感想・レビュー・書評
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「会いたい。いますぐに。」
革命シリーズ3作目。
これまで読んだシリーズの中で、切なさはこれが一番だった。
毎回そうだけど、健全とは言えない生活をしつつもまだ一歩踏みとどまっている主人公がどんどん堕ちていく描写が恐ろしい。
今回はエナ、ヤスフミ、両方の視点からだったから余計にハラハラした。
そしてすみれの成長がすごい…。無敵にすら思える。
鳩も、『紫嵐』のときとは別人みたいだった。
大川先生もこわかった。妖しすぎる。ヤスフミを誑かさないでほしかった。
今回は少なめだったけど、ちゃんと亮司も登場ー!
もはや亮司が出てくるのが楽しみになってる。
このまちで唯一のきれいなものみたいで(サーシャとつるんでる時点でそうじゃないんだろうけど)。
物語が進むにつれて、闇がどんどん広がり、深まっていっている。
まだ謎なことも多いけど繋がりも見えてきた。
けどこれは続けて読まないと分からなくなる気がする。
図書館が閉まってしまったから、次の『恋刃』が読めるのはまだ先になりそう…。
2021.8.26 読了詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
そ、そっちだったのかぁ。大川先生、恐ろしい。
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革命シリーズ3冊目。
うーん…読むのにすごく時間がかかってしまった。紫嵐のときもそうだったけど、終盤に至るまで展開がよく見えず、正直頑張って読みました。同じ内容を伝えるにしてもここまで回りくどくしなくてもいいのでは?とか、もっと少ない文章量で済ませられるのでは?とか、素人のくせに思ってしまった。だけど評価が☆5つの方もいるので、わたしの読解力が足りないだけなのかも…なんだかもやもやします。
メインのキャラクターが増えてきて、これからきっとシリーズの主軸となる革命に進んでいくはず。サーシャが何を考えているのか、皆の行く末など興味はありますが、続きを読むのはもう少し充電してからにしようかなあ。 -
人ってこういう風に壊れていくんだ、と見せつけられた。大川の嫌らしさが1作目と違って全開になっており、大川に壊されていくヤスフミが哀れだった。バカな奴…。
エナは過酷な幼少期を過ごしただけに、文字通り修羅の道に踏み出してしまった。本来なら大人しい良い子なのに。
ただ前二作に比べて、設定が甘いような気がしました。なんか腑に落ちないところが多い。 -
[2014.01.15]
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2012/09/01
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「革命シリーズ」第3巻。
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おっ、大川先生……!!
トンデモキャラで再登場。何この、エロい邪悪な妖精さん状態は@@
追い詰め過ぎだろ、一般人を(ヤスフミはすでに一般人ではないけども)。
責任もなく、ただただふわふわと生きていたいというこの国の人間が、ガツンとやられてしまいましたね……
この革命軍たちに関わってしまったら、もうまともではいられない。アウアウ。怖いヨ~。
それにしても、出てくる人出てくる人、あまりにも特異過ぎ。
でもここまで追い詰められた人たちでないと、亮司やサーシャやすみれには会えないのだわ……
とはいえ、唯一愛することができたもののために、血みどろ(まさに血みどろ)になって進もうとする若者の姿には胸を衝かれた。
どーなるのーどーなるのこの先ー@@
亮司はどこまで可愛くなっちゃうの^^;もうすでに、すみれのほうが大人じゃね?