- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575235890
感想・レビュー・書評
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第一章と第二章は読み進めていくことに少し恐怖を感じてしまった、躊躇い、どうか私の想像通りに行かないで、と。
第三章はまたがらっと変わって感動的。
私は第二章が好きでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホラーと思い込んでいたら、生と死と猫の話だった。文章がいい意味で生々しくて、気づけば登場人物の気持ちに引きずり込まれる没入感がある。
黒崎緑の「未熟の獣」の小さい子どもはビスケットをミルクで浸した匂いがするの言い回しが言い得て妙だったが、今回のペンギンの雛に例えたくだり。えもいわれぬ憎々しさ、腹立たしさはいつかどこかで感じた感情で沸々といてくるこの思い、揺り動かす綴り方に感嘆。
タイトル、猫鳴りも素敵な言葉。 -
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ほっこり話かと思ったら違った。
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猫にまつわる人生
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奇妙なホラーサスペンスかと思って手にしたら、見事に泣かされました。猫を通して、生を見つめるお話し。死の匂いが濃いけれど、マイナス寄りにも思えるけれど、読後はそんなに悪くなかったです。
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内容紹介
宿した命を喪った夫婦。思春期の闇にとらわれた少年。愛猫の最期を見守る老人。それぞれのままならぬ人生の途に「奇跡」は訪れた。濃密な文体で、人間の心の襞に分け入ってゆく傑作長編。一匹の猫の存在が物語を貫く。
平成29年12月19日~21日 -
読了日2010/06
去年、天国に行った実家のみーを思い出した。
本の「モン」の性格がみーにそっくり☆
内容は、三部に分かれていて、「モン」がそれぞれ3人の人間の心の闇を優しく包み込むような物語。
やっぱり、猫っていいなぁ。。。 -
先に読んだ「彼女がその名を知らない鳥たち」とはまた違った趣の作品。
3部に分かれたお話はかすかにつながってはいるけれど、
期待していたようなリンクはせず、
ただただ哀しい最期だった。
猫を飼ったことがある人なら知っているであろう
様々な仕草や行動に
微笑ましく感じながらも
なぜか切なくなる。
それはこの先に訪れるであろう結末に気づいているから。
動物と暮らしている人なら
ちょっと読むのが辛く感じるかもしれない。 -
悪くないけどおもしろくもない