バイバイ、ブラックバード

著者 : 伊坂幸太郎

• 双葉社 (2010年6月30日発売)

感想・レビュー・書評

[haluqulqさんの感想 · 2018年10月27日]

連作短編はとても好き。
＜あのバス＞は気になるところだけど。

[ymkdさんの感想 · 2018年10月21日]

バイバイ、ブラックバード

[凪野基さんの感想 · 2018年10月8日]

79：穿った見方かもしれないけれど、伊坂作品は私の中で「不条理に立ち向かう」＆「奇跡の」物語。その「不条理」が何であるかは実のところ重要ではなくて、立ち向かっていく柔軟な姿勢こそが評価されるべきポイントなんじゃないかな、とも思うのです。つまり今回も「あのバス」が何なのかとか、繭美は誰なのかとかではなく、無個性さが際立つ星野君の（＝anyone）覚悟、そして繭美の変化にガツーンとしてやられました。最終章のラスト三行、指折り数えながら、ぞくぞくするのが止まらなかった。これはすごく好きだなあ。
登場する女性の強さや明るさは伊坂作品にはお馴染みのもので、安心して読めます。失礼な話、岳くんとしずちゃんで脳内映像が流れてました……（笑）

[dr-kentaさんの感想 · 2018年10月7日]

この作者はもともと好きだったけど、久しぶりの大当りでした。言葉にできない心の触れ合いの描写が絶妙で、特に女優さんの章のラストとか、繭美の最後の行動のときの思いとかが良かったです。終わり方もステキな読後感でした

[5ma4baさんの感想 · 2018年8月23日]

面白かった！借金の理由も繭美と組織の正体も、バスがどこに行くのかも、最後はどうなるのかも、さっぱりわかんないけど、でも面白かった(๑•̀ㅂ•́)و✧　女優の「パンになりたかった」のくだりがとても好き。サイボーグも泣いたか(*´ω｀*)

[tomogenicさんの感想 · 2018年6月8日]

5股を掛けていた男が、“バス”に乗り連行されてしまう前に、監視役の巨漢の女性とともに５人の女性に別れを告げに行くという話。

5股を掛けているのに憎めない主人公、
マツコ・デラックスを思い浮かべずにはいられない巨漢の女性・繭美。
会話や物語のリズム感等は以前の作品のような
伊坂さんらしさがあって面白かった。



「ぼくは大きくなったら何になるの？」
「パン！」
好きです。

[あさみちゃんさんの感想 · 2018年3月11日]

かつて読んだことありますが、ドラマ化されると聞き再読。繭美が強烈です。暴力的だけどウィットに富んだ会話の応酬で楽しめました。星野はどうなったのか、あの後のドラマも思い描けよい後味でした。繭美のセリフをリアルに聞くと、ものすごくパワーもらえそうな気がします。城田優さんは美しすぎない？

[つづきさんの感想 · 2018年1月31日]

何をかは分からないけど何かとても大変なことをやらかして、どこへかは分からないけど恐ろしいどこかへ連れて行かれることとなってしまった男。
ただせめてその前に、お付き合いしていた5人の恋人にきちんと別れを告げたいという我儘から、それぞれの女性の元を訪れることにーーという話。

あらすじだけではめちゃくちゃ面白そうだったのですが、最後まで読んでも？？？でした。
不条理というか不可思議というか不自然というか。いや、伏線が張ってあるんだろうことは感じ取れた。が、読者には最後まで何も行く先を示さずに終わってしまうのだ。
まぁそれ自体がある種の面白さなのかな。
副読本？解説本？みたいなのも出てるみたいですね。気になってもやもやするのでいつか読みたい。

[kohei1813さんの感想 · 2018年1月23日]

WOWOWでドラマ化されるのを知って読んで見る。この著者の作品は時として不可思議なものが多いが、本作はそれにも増して不思議な話だった。バス（バスが何なのかは遂に不明）に乗って連れ去られる運命の主人公星野は五人の恋人と別れを告げることになるが凶暴な巨大女、繭美に監視されている。星野という男は誰でも受け入れてしまうという困った男であるが、なんとか五人の恋人と別れを告げ、バスに連れ去られる、がなぜか繭美が助けようとするというところで終わっている、この繭美も星野の六人目の恋人になるということだろうか。重松清の「流星ワゴン」に似ているようで、違っていた。

[Pixy350zさんの感想 · 2018年1月12日]

また独特の作風

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。