GF(ガールズファイト)

著者 :
  • 双葉社
2.75
  • (0)
  • (7)
  • (25)
  • (13)
  • (3)
本棚登録 : 83
感想 : 24
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575237344

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「小説推理」に掲載されてきた読み切り作品5編を収録。
    いずれも共通するのは、人生の逆境へ立ち向かう女の子の姿を捉えた作品というところ。取り上げられている5人は、生きる時代も環境も、ましてや年齢も職業も全く異なる。ただ、それぞれ戦うべき人生が自分の前に立ちはだかっているところだけが共通しているのだ。

    ぐいぐいと読み手を引き込むストーリー展開に思わず夢中になる。
    それにしても、一作毎にあまりに異なる環境の主人公。その背景や人物像を描き分ける著者のチャレンジ精神に敬服。その中でも、意外にホロリと来たのは最後の作品で、小学生を主人公にした「足して七年生」。

  • どう受け止めたらいいのか戸惑いつつ読んだ。
    1作目の「キャッチライト」は落ちぶれた元アイドルの必死の起死回生策の話。身も蓋もない話でやや鼻白む。
    次がフィギュアスケートの話で、スケーターの話ってどうしてどれもスケート馬鹿みたいな主人公になってしまうのか不思議でならなかった。
    「半地下の少女」は終戦のころの満州にいた日本人の少女の話で、私の父が同じ引揚者なので身につまされながら読んだ。でも今ひとつよくわからなかったなあ。
    「ペガサスの翼」は女性ライダーの話。最後の「足して七年生」は小学生の話。どれも、参考文献から作り出しましたという感じが生々しくて、今ひとつ小説としての深みがないような気がした。
    前作の「オープンセサミ」はすごくよかっただけに、ちょっとあてが外れた感じがしてしまった。

  • 様々な敵・時代・局面・想いで戦う少女たち。
    特に、戦時下を描いた半地下の少女と、イジメと戦う少女の足して7年生が印象深い。

全24件中 21 - 24件を表示

著者プロフィール

1969年東京都生まれ。立教大卒業。2007年「みなさん、さようなら」でパピルス新人賞、「ブラック・ジャック・キッド」で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞、「すべての若き野郎ども」でドラマ原作大賞特別賞の新人賞三冠を達成。他著に『空とセイとぼくと』『オープン・サセミ』『ハロワ!』『中学んとき』『青少年のための小説入門』などがある。

「2022年 『明日はきっと お仕事小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

久保寺健彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×