憧れの女の子

  • 双葉社
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本棚登録 : 594
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575238099

感想・レビュー・書評

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  • 朝比奈あすかは面白い!!表題作は女の狂気すらかんじさせる1冊。女の少し嫌な部分を書くのが上手い。どのお話も恋愛だけど、うまく書き分けられている。2013/282

  • 短篇集。結婚、出産、夫婦、ジェンダーといったものがテーマとなっている。どれも面白かったが、「ある男女をとりまく風景」のがらりと風景の変わる瞬間がよかった。

  • 憧れの女の子:3人目は女の子
    ある男女をとりまく風景:ジュンとマスミの夫婦、転勤と妊娠
    弟の婚約者:ピラティスのインストラクター、黒づくめの服の彼女、
    リボン:
    わたくしたちの境目は:温泉、乳がん

    短編集。表題作よりも「ある男女をとりまく風景」が一番印象的。
    トリック(?)にまんまとひっかかり途中まで全然気づかんかった。
    えっ、て読み返したもんな。

  • 注目する作家さんが増えた。セリフも描写もうまいなぁと思う。

  • 女の子がどうしても欲しい妻が産み分けを目論む表題作、ジュンとハルミのカップル、弟の婚約者に会うスポーツインストラクターの姉、カフェ経営のゲイ男子、乳がんで妻を亡くした老男と息子家族との温泉旅行…5つの短編集

  • 図書館にて。
    確か何かで紹介されていて、気になっていた本。
    本棚にあったので手に取った。
    短編集。
    どの作品も良かったけれど、表題作が好き。
    作品中にもあるけれど、逞しく、ふてぶてしいって、かっこいいと思う。
    どの作品も日常のひとこまだ。
    みんなそれぞれ抱えていることがあり、傷ついたり傷つけられたりしている。
    辛いシーンもあって、ちょっと読むのがきついときもあった。そのくらいリアル。

  • 5つの短編、どれも面白くて自分の周りで起きた出来事が次々と頭に思い浮かんできてとてもリアルでした。産み分けに必死になってたあの人や男の子と同棲していつも帰るコールをしてた職場のイケメン、舅との旅行はいつも同室で嫁なんて女じゃないんだからと言われて悩む友達のこと。この短編は途中でおや?っとさせられたり意外な結末だったりで面白かったです。

  • 所収の短編5編は、どれも面白かった。自分の先入観が強すぎるのかもしれないが、読み始めに頭に浮かんだイメージが途中からどんどん変わってきて、頭がクラクラしてきて、それも楽しかった。「ある男女の風景」は、それをわざとやっているように思えるし、「憧れの女の子」は、半ばを過ぎてうタイトルの意味がようやく分かった(最初は、若き時代の妻のことかと思っていた)。
    5編の順番も、きっとよく考えられているのだろう。最後の「わたくしたちの境目は」は、しみじみとした余韻を残して本書を閉じさせてくれる。老若男女を問わず、「大人」の男女にお勧めできる。

  • 「憧れの女の子」!!
    って、予備知識なしで読み始めた短編集。この作者も初めて。

    表題の短編は、途中までかなりイライラさせられること(笑)。
    でもその気持ち、多少は分かります。
    私も子どもは男の子も女の子も欲しかったもの。
    産まれるその時まで、親も祖父母も身勝手な期待を持つものです(笑)。

    私も上が二人男の子で三人目での女の子なので父はたいそう喜んだとか。
    でも、母はやっぱり男の子が可愛いものなんだと言ってました(笑)。

    共感はできないけど、こういうことで夫婦の諍いはあるだろうなぁというお話。

    他の短編もテーマは違うけどそんな感じでした。
    「センギョウシュフ」にまつわる短編も途中までイライラさせられ、ラストで??でどうするのよっ(怒)となりました。
    まんまとはめられた感。結局面白かったのかな~~。

  • 二人の男児の母である妻が突然「次は女の子を産むわ」と宣言した。妻の執念とも呼ぶべき 情熱に押され戸惑いを隠せない俊彦。結果生まれた子の性別は。その時二人が取った行動はなんだったか。表題作を含む男女の性差を扱った5つの短編集。

    ☆☆☆
    ただただ淡々と、冷徹とも思える言葉で男女の性差や考え方を書き連ねている。この人の文章には人間への愛がないように思われた。我が儘で強引な女の業が5作も続くと気が滅入る。書かれているのは本当に「人間の愛しさ、つよさ(帯)」なのか疑問だ。今読むべきじゃなかったなぁ・・・

    ☆☆☆
    2021.3.18再読
    歳と経験をした分、初読より客観的に読めた。今なら帯の意味が分かる。大人になっちゃったな笑

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー。その他の著書に『彼女のしあわせ』『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『自画像』『少女は花の肌をむく』『人生のピース』『さよなら獣』『人間タワー』など多数。

「2021年 『君たちは今が世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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