- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575239850
感想・レビュー・書評
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少年犯罪を犯した過去を持つ青年と、その現場に居合わせた同級生の女性が再会し、恋をする物語。色々重い話が盛り込まれているが、ハッピーエンドを迎えられて良かった。
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読みだして直ぐに以前読んだ本だった事を思い出した。けれど結末をすっかり忘れてしまっていたのでもう一度読む事にした…
もう一度読んで本当によかった!
願った結末でした。 -
中学生の時にクラスメイトを切りつけた彼を好きになってしまう主人公。
そんなに重く捉えることでしょうか?
確かに殺人はダメだけれど
今更生しているし、それを重く受け止めているから
今の彼は他の人間より人を敬えるようになってるようだから、いいのでは…と思ってしまいました。
安易でしょうか?
人を殺したというのは想像以上に、こんなにも一生付き纏う前科なんだなと感じられました。
更生すれば人生やり直せる
というメッセージあるお話でもあったように思いました。
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自分の子どもが14歳を無事に生き抜いてくれてよかった、と本当に心からそう思ってしまう。
加害者にも被害者にもならずに、とりあえずは「ちゃんと」生きていてくれている、ただそれだけでもう充分じゃないか、とも。
14歳のときに教室でクラスメイトの首を切って殺害してしまった卯月君と、そのクラスメイトの楓ちゃんの再会とその後。
なぜ卯月君はクラスメイトを殺してしまったのか。理由が明かされないまま二人の距離が接近していくのを危うい思いで見つめながら読む。たとえどんな理由があったとしても、そしてそれが未成年者で「罪」として残らなかったとしても、絶対に許されるはずがない。幸せになんてなっていいわけがない。そう思う気持ちと、そこにあったであろう理由によっては、もしくはその後の生き方いかんによっては、新しい人生を歩き出してもいいんじゃないか、と言う気持ちで揺れ続ける。
卯月君の発達障害らしい性質と彼をちゃんと受け入れられない母親と、そして殺してしまったクラスメイトのヒミツ。いろんな条件がそこに重なっているけれど、多分、外から見ると「同級生刺殺事件」という一言で片づけられてしまう。たくさんの人の人生がその一言で片づけられてしまう。
犯罪者は幸せになってもいいのか。彼と楓ちゃんが選んだ道の険しさを思うと暗澹たる気持ちになるけれど、安易なハッピーエンドは必要ないと思う。罪を憎んで人を憎まず、と理解はしていても、殺してしまったクラスメイトにはもう二度と人生は戻ってこないのだから。やり直すことさえできないのだから。 -
5年務めた会社を辞め、中学からの友人芽衣子の紹介でカフェ・ハギワラで働く渡辺楓。ハギワラの経営者・誠が店で使う椅子を濱川家具工房に見に行くのに同行すると、中学の同級生卯月君と会った。3人の出身、長野の小さな中学校で卯月君は教室で同級生を殺したー
◆卯月君よりも佐山の方が怖いじゃないか。卯月君よりも彼のが永森くんの方がオカシイじゃないか。やりきれない…。でも。遺族にも家族にも赦されないこと…。1度罪を犯すとやり直すチャンスはないのか、という思いと、私が家族に手を出されたら絶対に赦せない、という思い… -
楓の行動には感情移入できなかった
殺人現場を見ておいて いくら昔のことだからと元殺人犯と付き合うまでにいたるのは理解できない
しかも前の彼氏との付き合いで失敗したすぐ後に…
殺人にいたるまでの卯月くんの気持ちもちょっと理解しがたかった