未来

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575240979

感想・レビュー・書評

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  • 父親を亡くした章子
    同級生の亜里沙と弟の健斗
    亜里沙の先輩、智恵理 親友のまどか

    章子の父、良太
    章子の母、文乃
    母と父の過去とその出会い

    前年の担任 篠宮真唯子

    大きな一本の話は、それぞれの人物の立場から
    抱える苦悩、葛藤、もがく様が
    枝葉として語られて大木になる

    各々の口から紡がれる物語の流れは
    湊かなえの本領

  • 未来からの手紙だなんてファンタジー?なんて思いながら読み始めたけれど、読むにしたがってゾワゾワしてしょうがなかった。こんなロクでなしの親ばかりじゃないだろうけど、でも現実にもやっぱりある話しなんだろうなあと思うと心が痛い。

  • 不幸の連続で暗くなった。いじめ、虐待、、、つらすぎる。。。話が繋がってるのはすごいけど、湊かなえもう読みたくないかも、、、

  • 20年後の自分から来た手紙とかファンタジーなお話かと思いきや、そんなハズもなく…思いっきり湊かなえなお話でしたね(^^; 章子にも亜里沙にも救いがないなぁ…と思いつつ読んでたら、いちばん救いのないのは章子ママだったという…。いくら悲惨やいうても小説やし、とも言い切れない事件が最近では多発してるし、なんでしょう…人間全体が劣化してるんやろかとか思ったり。ラストシーンの後、せめて二人にはささやかでも平穏で幸せな人生が続きますようにと願わずにはいられません。

  • 章子と亜里沙、そして文乃のこれからの未来が
    少しでも明るくて希望のあるものでありますように
    エピソードⅢが、読み進めていくほどしんどかったけど
    それでもページをめくる手は止まらなかった

  • 学校でいじめられた絶望の少女に未来の自分から手紙が届くところから物語は始まる。

    いじめ、虐待、自殺など少し重い内容。ただ、その中でも仲間に出会い、励まし合って、いつか幸せになる未来を信じて生き続ける姿を描く。


    本編とは関係ないが、いじめられている人は考えが狭くなって自分の世界に引きこもってしまう。傍から見たら大したことのないような事でも自分で追い詰めて誰にも相談できなくなってしまったり。
    いじめられる人が悪いわけではないが、もっと客観的に見れれば何か変わるのかもしれない。世界は広いのだから。

  • 湊かなえさんらしい、序盤からの絶望感。
    ただ、徐々に見えてくる真実に少し救いがある…ような…気が…。

  • いくらイヤミスの女王と言ってもこの作品は酷いんじゃないかい。イジメから始まって次はストーカー、家庭虐待、育児拒否、トドメは近親相姦と来たもんだ、今日本で起こっている最低最悪の唾棄すべき事件をここぞとばかりに凝縮圧縮している、最後の未来に向かっての叫びなんて何の救いにもなっていない、もしこれが直木賞を取っていたら、暴れだしていたかもしれない。湊かなえさん出来ればもう少しまともな作品を書いてください。

  • 20年後の自分から10歳の章子へ未来からの手紙が届く。今回の湊かなえは、現代に潜む性的虐待など、今まで以上に暗さを感じた。誰が手紙を何のために送ったのかが、後からわかる。途中の「お!お前もやるか!」は凄い衝撃を受けた…現代では、事実は小説より奇なり!の事件が多発しているので、ただの小説とは思えないような内容でした。

  • 湊かなえの新作。
    純粋な小説としては、2年前の「ポイズンドーター・ホー
    リーマザー」以来。あいだにボリュームのあるエッセイを
    2冊出しているとはいえ、これだけ期間が空くのは珍しい。
    つまり、ファンとしては待望の作品なのだが・・・。

    なんと、今回も“原点回帰”とされるイヤミス。
    そもそも僕がイヤミスにハマったのは正しく湊かなえの
    「告白」があったからであるから、女史がその手の作品を
    連発することになんの文句も無い。しかし・・・。

    今作に関しては、なんというか・・・。今ひとつ食い足りな
    い感があった。イジメに始まり、DVや近親相●、AV出演
    から殺人までいろいろな負の要素が網羅されているのは初
    期からのファンである僕には嬉しいし、それらを繋いで形
    成されるミステリーもかなりのレベルだと思う。実際読書
    中はかなりドキドキし、湊マニアとして極上の時間を貰っ
    た。じゃあ何が悪いのかと言うと・・・。

    おそらく、ラストの処理。
    イヤミスならイヤミスらしく、最後まで救いようのない展
    開で全うして欲しかった、と言ったら贅沢なのかなぁ・・・。

    ミーニングのちゃんとあるタイトルや、ソレと真逆を行く
    デザインの装丁など、気合い充分の新作ではあるだけに、
    この中途半端さがちょっと残念。もしかしたら今の湊かな
    えに「圧倒的なイヤミス」を求めてはいけないのかも・・・。

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著者プロフィール

1973年広島県生まれ。2007年『聖職者』で「小説推理新人賞」を受賞。翌年、同作を収録した『告白』でデビューする。2012年『望郷、海の星』(『望郷』に収録)で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞する。主な著書は、『ユートピア』『贖罪』『Nのために』『母性』『落日』『カケラ』等。23年、デビュー15周年書き下ろし作『人間標本』を発表する。

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