- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575241655
作品紹介・あらすじ
売れない小説家・大菅賢は、担当編集者を口論の末に殺してしまい、逃亡する。潜伏先で自殺を決意するも、すんでの所で桐畑直美と出会い、匿われることになった。さらに、直美の覆面作家として賢が小説を書いて再デビューを狙うことで二人は意気投合し、見事に新人賞を受賞。平和な逃亡人生を手にしたかと思ったが――。著者渾身の傑作ピカレスク・ホームコメディ!
感想・レビュー・書評
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悪質な編集者をうっかり死なせてしまった、作家の大菅賢。
逃亡の末、死のう、と思った橋の上には、先客がいて……。
秘密がばれないか、ひやひやしながらも、工夫して生きていく直美と賢が、コミカル。
ふたりがタッグを組んでからは、テンポが良くておもしろくなる。
出会った時の妻の疑惑も、サスペンス風でおもしろい。
殺人じゃなくて、過失致死で収まる話じゃないのか。
被害者がたとえどんな悪人であったとしても、人を殺して逃げ続けるのはちょっと。
ひっかかっていたもやもやも最後には解決し、ミステリ的なオチもちゃんとあって、たのしい作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戸籍をあっさりと取得できるところがあり得ない。
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編集者を突き飛ばして死なせてしまった作家。逃亡中、自殺を図る女性に遭遇。女性は父の介護中に事故死させてしまい、まわりからは親殺しと非難されていた。そんな2人が共同生活を開始し、女性自身の経緯をもとにゴーストライター出版。瞬く間に売れて順風満帆な生活を送る一方、隠し通さねばならない秘密を抱えた2人。
常にドキドキしつつ展開も面白い。細部まで非常に凝ってて最後の最後まで楽しめた。
32冊目読了。
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序盤がなかなか下品でどうしよう、、やめちゃおうかなとも思ったけど、展開の早さと読みやすさもあり読了
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ひょんなことから編集者を殺してしまった作家大菅賢。そして彼を匿う直美。子供が産まれてからの展開が結構面白かった。直美の慈善活動、そこにつながるのか、的な。
『作家急逝』シリーズ読みたい笑 -
テンポよく読みやすい。今こんなに幸せなのにそうじゃなくなるんだろうなという雰囲気がずっと続く。綺麗な伏線回収。