悲鳴だけ聞こえない

  • 双葉社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575245615

感想・レビュー・書評

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  • 連作
    ★悲鳴だけ聞こえない
    人物が出揃う前に展開がわかったけれど、着眼点が面白いなと思いました。
    ★河部秀幸は存在しない
    表題は別ので良かった気がするけど、内容は興味深く読めました。士業の人がHPに写真を載せているのが多いのはこういうこともあるからなのかな。
    ★無意味な遺言状
    高塚さんみたいに手本となる上司がいて羨ましい。
    文章をまとめるのに慣れてらっしゃるからか、とても読みやすいと改めて思いました。他の作品も読んでみたいなと思う短編でした。と思ったら「花束は毒」の作者さんなのだとようやく気付きました。
    ★依頼人の利益
    知らないことだったので興味深い反面、思うところもありました。
    ★上代礼司は鈴の音を胸に抱く
    これもかなり序盤で展開が読めたんですけど、高塚さんと木村くんのキャラが好印象で楽しく読めました。
    また高塚さんと木村くんの話が読めたらいいな、とシリーズが続くことを願って。

  • 『花束は毒』みたいなサスペンスを期待してたけど、普通のリーガルものだった。特に事件は起きない。悪くはないけど、強烈にザワザワしたのが読みたかった。

  • 遺産がらみの2つの話がよかったです。
    特に、最終話は思わず落涙しました。

    弁護士が派手に活躍するお話ではありませんが、読んでいて、登場人物の人柄や、ストーリー展開に心打たれましたので、著者の他の作品も読んでみようと思いました。

  • 表題作含め前から三作品ははまらず、後半二作品は楽しめた。言葉巧みな作品だと思った。

  • 新人の木村と敏腕の高塚、二人の弁護士が活躍するリーガルミステリ短編集。パワハラの告発捜査、相続問題、自己破産の申し立て等、どちらかといえば日常の謎に近い読み心地です。相続や債務整理にまつわる知識も得ることができて、お得かも?
    お気に入りは「上代礼司は鈴の音を胸に抱く」。遺産分割協議のために必要なもう一人の相続人。しかし彼は長年音信不通で、家族はその存在を拒否し、死んだものとされている。そして被相続人の遺産の多くが減っているという謎。あまり知りたくはなかった家族の暗部に踏み込んでしまうことになるのでは、とどきどきしましたが。これはとても素敵な読み心地の作品でした。そういうことだったのか。わかってみればこのタイトルも素敵です。
    「無意味な遺言状」も同じく相続テーマですが、それぞれに切り口があって面白かったです。どれも厄介な問題を内包した依頼ではあるけれど、しかし誰にも悪意があるわけではないのですね。それをいかに汲み取って、いかに丸く収めるか。その手腕が実に見事でした。

  • 短編集。そもそも薄い本だから、1話ずつも短い。
    タイトルの悲鳴だけ聞こえないが1話目だったけど、内容とタイトルの繋がりがわからなかった。

  • 短編らしい話。心がほっこりする話が多い。
    相続って大変。最後の話いい

  • 清々しく問題を解決していく話。
    法律に触れる場面が多々あり、勉強にもなる。
    おどろおどろしい話が好きな私には物足りなかった。

  • 短編集で、私は最後のお話がとても好みでした。法律、難しい。でも、わかりやすく読めました。それぞれの依頼人が紆余曲折ありながらも最後は納得できる形で解決できたので、スッキリと読めた。そして何より高塚先生が素敵だった。

  • 木村&高塚弁護士シリーズ。シリーズ物だと知らずに読んだけど大丈夫だった。民事案件の連作短編。民法関係なので身近な感じがして面白かったしお勉強にもなった。特に「遺言」関係のお話は良かった。

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著者プロフィール

1980年イギリス・ロンドン生まれ。2013年、第14回講談社BOX新人賞Powersを受賞した『霊感検定』でデビュー。15年、第22回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞した『記憶屋』は、シリーズ累計35万部を超えるベストセラーとなる。その他の著作に『SHELTER/CAGE』『黒野葉月は鳥籠で眠らない』『301号室の聖者』『世界の終わりと始まりの不完全な処遇』『ただし、無音に限り』『響野怪談』がある。

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