悪意とこだわりの演出術

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575311549

感想・レビュー・書評

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  • 説教シリーズやモンスターシリーズなど、企画がなければこの世に生まれたなかったはずの悪感情を発現させることに定評がある水曜日のダウンタウン。
    筆者が関わる番組は、素人出演者へのツッコミが辛辣だったり、演者への追い込みが厳しすぎたりして、正直見ていられないことも多いのだが、そこでしか見られない、新しい知見を得られることも多い。
    そのエッセンスの秘訣がわずかでも汲み取れるのかと期待して本書を手にとったが、そんなことはなかった。
    期待してた対談もボリューム不足。作者の過去作品の回顧と確認を楽しむ分には楽しんで読めるが、そうでもない一般人にはオススメできない一冊。

  • 好きな番組の演出家だったので読みました
    どんなスタンスで作品に取り組んでるかわかると、番組がさらにおもしろくなるスパイスだと思いました
    対談部分はそんなに刺さらなかったけど!!

    コンプライアンスとの真面目に向き合ってるのが素敵でした

  • 佐久間さんの「佐久間宣行のずるい仕事術」と比べながら読む。本書は2016年。佐久間さん著は2022年。サラリーマンだからこそフルスイングすべしと藤井さん。フリーランスとなった佐久間さん。
    あとがきにて自分のピークは持ってあと5年くらいと。でも2023年は間違いなく藤井さんの年でしたよ2024年にも期待します。

  • 読了前に想像していた所謂天才とは異なっていた。テレビ局という特殊な環境で楽しいことを追求しているも、安定感を求めるが故に大企業に入った1サラリーマンである。さらに爆発的な発想の持ち主ではなく、緻密に時間をかけて仕事をするこだわり屋であった。そういう意味で、自分の中に落とし込みやすい話が多かった。
    また例えがわかりやすく、さすが第三者目線で見る仕事をしているだけあるなと思った。

    印象強いシーン
    ・バラエティ番組には、満点ではなく1点をあえて赤裸々に見せて面白くすることもできることが強い。
    ・笑いは爆発と同じで、現場(ロケ等)とスタジオの温度差はある
    ・音楽にも何物にも文脈はあって、それを知ることでより面白くなる

  • 仕事に生かす…

  • 読んだけど,とくに…
    一点だけ、松本人志が欲しい時に欲しい言葉をくれるって言葉で改めて松本人志の凄さがわかった。

  • 違う畑ではあるが、今後クリエイティブを行なっていく上で視野を広げてくれる本だった。

    これまで完全なるデジタルっ子だった自分にテレビをみるきっかけを作ってくれた著者。彼のどうやって番組を作っているのかが気になり、読んでみた。

    第1章では、奥行き・サンプリング・ズラシなど藤井さんの演出への細かいこだわりや考えが見えた。これらは自身で映像を企画する上でも役立つと思うし、意識してみようと思う。

    第2章では、藤井さんの全仕事とそのエピソードが記載されているわけだが、正直ほとんど知らない。ただ、見たことないはずの番組も何となく既視感がある。おそらく水曜日でも説として扱われているからだろう。過去の蓄積は無駄ではないのだなと、、、。目の前の仕事を頑張ろうと思えた。

    第3章では、藤井さんの過去がざっくりと描かれる。インプットの話や周りと逆の雰囲気優秀説は特に興味深かった。

    第4章は、仕事術的な話が多かった印象。中でも、サラリーマンこそフルスイングすべき、は「せやな」と思った。とか、よくある話だが、イメージが大切という話。中身がなくてもイメージがあればいいのである。

  • TBSプロデューサーの藤井さんが作ってきたお笑いバラエティ番組の方法論。
    上がってる番組はほとんど見たことがないのだけど
    文章で読んでいるといろいろ面白そうで興味がわく。
    テレビで見たらどぎついところもあるのかもしれないが。
    物を作る人は、なんでもない時期に、意識するでもなく様々なジャンルの作品にふれ
    インプットをため込んでいる。
    これがあるから、発想、展開に幅が出る。
    自分で何かを発する人は、裏メッセージって絶対入れるよね。
    元ネタになるもの、ここまでの流れがあるから分かるもの。
    伝わらないかもしれないけれど、気付いてくれたら嬉しい。
    気付いた方もニヤリとするような小さなポイント。
    想像の裏をかく、裏切る、すこしずらす。
    こだわりながら、固まらずに柔軟に変化する。やってみる。
    サラリーマンという立場だから出来るフルスイング、という視点に唸る。

  • 藤井健太郎という今最も注目すべき人間の初めての本。天才というよりオタクって感じで好感が持てた。

  • 面白かった。やりたいことでフルスイングする。それができる人はかっこいいなぁ。

    > 本当に好きなことでしかその人の最大のパワーは出ないし、本当にやりたいことで突破していかなければ、そこに未来はありません。

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著者プロフィール

テレビプロデューサー、演出家。1980年生まれ、東京都出身。立教大学卒業後、2003年TBSに入社。『リンカーン』『ひみつの嵐ちゃん! 』などのディレクターを経て、『クイズ☆タレント名鑑』『テベ・コンヒーロ』などを演出・プロデュース。現在は『水曜日のダウンタウン』『クイズ☆正解は一年後』『オールスター後夜祭』などの演出を手がけている。著書に、『悪意とこだわりの演出術』(双葉社)がある。

「2022年 『悪企のすゝめ 大人を煙に巻く仕事術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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