遥かなる甲子園 (双葉文庫 と 6-1)

著者 : 戸部良也

• 双葉社 (1990年5月1日発売)

感想・レビュー・書評

[horihorihoriさんの感想 · 2011年5月12日]

卒論時にお世話になった本。
当時のろう者がどのような状況に置かれていたのかがよく解る。
差別に負けず前向きに青春を謳歌した北城ろう学校ナインは勿論、彼らを支えた保護者や教師などの人々の繋がりは「凄い」の一言に尽きる。僕にとってのバイブルである。

[くんたろうさんの感想 · 2009年12月5日]

沖縄の聾学校の生徒が高校野球で甲子園を目指す実話。約20年前に出版され読んだときは、高野連になかなか加盟できないことの悔しさや、耳の聞こえないことでの不便など、自分が北城聾学校の生徒自身のような気持ちになって泣きながら読んだものだが、今回再読してみて、今度は彼らの思いをすくい上げようと駆け回り、努力する先生や親の気持ちになって胸を熱くした。北城のナインは今どうしているのだろう？元気で頑張っていてほしい。

[e191さんの感想 · 2006年3月28日]

障害を乗り越えて硬式野球に挑戦した１６名の球児と５名の女子マネジャー。そして一人の教師の愛情が北城ろう学校を全国に知らしめ、勇気を与えた。甲子園大会出場を夢みて戦った皆の足跡を辿る。

[e渡辺さんの感想 · 2005年7月30日]

東京オリンピックの年。沖縄で風疹が大流行し、聴覚障害や心臓障害などを持つ子供たちが５００名近くも誕生した。彼らは体も弱く引っ込み思案。いつも親や教師に頼っていた。それが北城ろう学校高等部への進学とともに初めて、「野球をやりたい」と自己主張したのだ。部員１６名。甲子園を目指した彼らの汗と泥にまみれた不屈の練習が開始され‥‥