晩鐘 上 (双葉文庫 の 3-5)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (684ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575510096

感想・レビュー・書評

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  • 引き続き下巻に行きます。

  • 感想は下巻に。

  • 「風紋」の7年後を描く。
    母親を殺された娘、その姉と父。
    殺人者の元妻と子供たち、祖父母や親戚。
    当時を取材した記者。
    7年という年月は彼らをどう変えたのか。
    彼らにとって7年の歳月はどんな日々で、どんな意味を持っているのか。
    読みごたえのある作品。後編へ。

    2016.9.8

  • 20140809

  • 風紋の続編。事件から7年後の世界線。被害者の娘、高浜真裕子。加害者の子供大輔と絵里。事件は加害者被害者の人生だけでなく周りの人間をも巻き込んでいく。なかなか苦しくなる読書。

  • 1つの事件が本当に様々な人々を苦しめている。登場人物それぞれが非常にリアリティのある書かれ方なので読んでいて息が詰まり、苦しくなってしまうこともある。しかし何とか良い方向にいって欲しいと願わずにはいられない。

    真裕子は元彼にストーカーまがいの電話をかけたり、自分の寂しさを埋めるために不倫してしまったり・・・
    建部と再会し何とか事件から少しでも前を向けるきっかけを掴んで欲しい。
    香織もある意味あの事件の被害者であり、大切な子供達との関係が修復していって欲しい

  • 『風紋』の続編。真裕子が前に進めていないのが心配で、建部と再会しないかなーと思っていたら再会してくれて嬉しかった。建部の存在が真裕子の心を支えてくれるといいなと思う。
    一方、松永の妻はどんどん落ちていっている。息子の大輔がこの先どうなってしまうのか、不安しかない。大輔が本当のことを知った時に、支えてあげられる人がいないことがとってもとっても心配。
    いつ自分だってどちらの立場になるかもわからないと思うと、犯罪被害者や加害者の家族に対して、もっと多くの支援が必要だと感じた。犯罪の数だけ、このような思いをする家族がいるのかと思うと、いたたまれない。

  • 「風紋」の登場人物たちのその後
    被害者の家族、加害者の家族とも穏やかには暮らせていない。
    あの事件さえなければ、どちらも普通に成長して、普通の生活を送れていただろう。
    下巻が気になる

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    母親を殺害された高浜真裕子は、そのとき高校二年生。心に癒しがたい傷を負った。一方、加害者の子供たち大輔と絵里は長崎の祖父母のもとに預けられ、父と母を知らずに成長する。運命が変わったあの日から七年、かけがえのない人をもぎ取られた真裕子の心の傷は癒えるのか。殺人犯の父親を持った子供たちは、その運命を受け容れることができるのか。

  • 風紋から7年後のお話。
    ちなみに自分が風紋を読んだのは6年前でなかなか衝撃的で印象に残った作品だった。

    7年経てばいろいろ変わる。
    学生だった子は社会人となり、問題児だった子は昔のことを忘れたように母となり。
    時が経ち変わるのは加害者家族も同じで、幼児だった子どもたちは成長し両親を知らぬまま祖父母に育てられ、被害者妻は夜の世界に。

    事件の加害者家族と被害者家族に落とした影が大きくて、
    時が癒やすわけでなくひたすら傷ついていた真裕子が痛々しい。

    下巻でどうなっていくのか楽しみ。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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