そして、警官は奔る (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575514278

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ2作目にして、ずっしりと重いテーマの話になりました。

    こういう主人公が出てくるこの手のシリーズでは、こういう話は何れは出てくるのだと思いますが、それにしても、いきなり2作目でですか。

    事件が解決しても、すっきりしないですね。なんか、何かにつけて、この後もこの話が影を落としそうな気がしますね。

  • シリーズ物2作目でキャラクターを理解してきたのでさくさく読めた。密入国やオーバーステイの外国人から生まれた子どもの話を中心に警察と医者と民間人と区役所の戸籍課が右往左往してた。
    これ実際に合法の範囲内なら、母親の虐待を理由に親権に疑義を入れて施設預かりからの特別養子縁組が一番マシなのかなあ?
    いくら外国人の子どもだからって命の危険があれば母親とは引き離すと思うけど、どうかな。国籍の重さがどこに出るか。
    というか出生届が出てない時点で母子の関係を示すものは何も無いし、親権以前の問題だな。強制送還する時DNA検査でもするのかな。そこでチェンジリングが起こったらまた別の話が一本出来上がってしまう……

    戸籍や未払い医療費の話が面白かった。著者のご職業的に詳しいところだし。

    難があるとすれば、噂話だけでそこまで操るのは無理があるのでは? あと、出所突き止められてるっぽいから、のぞみさんも娑婆が安全ではなくなっている。

  • おもしろかった。作家の力量に感心、感謝。

  • 田舎に住んでいる私が、たまたま滞在していた蒲田・大森でこの本を読むとは何という偶然。今回の相棒「和田さん」も、なかなかクセのある人物ではあるけど結構好きかも?相変わらずの潮崎さんもいいですね。この次も楽しみです。

  • 知らなかったけど、そういう状況に置かれてる人がいるんだとまずは勉強になった。
    武本刑事の周りには、クセは強いけど、人としてスジの通った信頼できる人が集まっていて、読んでいて楽しめる。
    第三弾、第四弾と続くことが、楽しみ。

  • 大好きな二人(武本・潮崎)が登場する二作目。

  • 守るべきものとは何なのか。
    正義とは何なのか。
    それを貫く者は、決して情に流されてはならないこと、
    貫いてまで傷つける者を、決して見捨ててはならないこと、
    正義で片付けられぬ問題が、身近に当たり前のように息を潜めていることを再認識させられた。
    善人になるのと、
    偽善者に成り下がることの決定的な違いは、
    人生を賭けてその善事ができるか、その覚悟が伴うか否かであることを思い知った。

  • 前作を知らずに本作を読んだ。
    大筋には影響ないけど、細かいトコロで、今の何?っていうのが結構あって、ちょっと混乱した。っていうかちょっとイライラした。
    正義ってなんだろう?警察官ってなんだろう?っていうのが随所に出てきて、流されやすい自分が警官にならなくてよかった、と思った。

  • シリーズ第2作。
    人身売買に不法滞在、それを取り巻く法律。どうにかしたいのにどうにもできないもどかしさ・やるせなさがたまらなく重かった。。小菅にも和田にも共感できる。
    多くの人を助けるのに、罪になってしまう。逆に、明らかに多くの人を傷つけているのに、たいした罪に問えない。読みながら眉間のしわが取れなくなりそうになる。
    潮崎の明るさと武本の一本気質に救われた。

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