白砂 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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本棚登録 : 2146
感想 : 205
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575515879

感想・レビュー・書評

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  • 苦労して働きながら予備校に通っていた20歳の高村小夜が自宅アパートで殺害された。小夜の両親は、既に亡く、祖母は遺骨の引き取りを拒否する。そして殺人現場からなくなった物は、遺骨?更に高村小夜の本当の名前は、古森小夜だった。犯人は?そして最後に判明する驚愕の事実。余りにも切ない。と大変面白かった。一気読みの作品だ。

  • 最初少し読んだが、イマイチなので返却。

  • 被害者の設定やキャラクター、加害者のキャラクター、キーマンとなる男性のキャラクター は、ちょっと理解に苦しむので感情移入はできなかった。よって涙腺崩壊も無し。
    刑事2人の会話は良かった。骨の使い方も作品の雰囲気そのもので、良いと思う。
    全体的に火サスの域を出ておらず、惜しい作品という印象。時間軸の異なる2つの話が進むところは、飽きる事なく読めて良かった。

  • プロローグから内容がスケスケだったけど

  • 一つの殺人事件にはいくつもの「骨」が関わっていた。

  • 2つのストーリーが終盤近くまで絡むことなく平行して進んで行くストーリー。時間軸もわからないままも、じわじわと繋がって行く所は巧妙だった。
    事件の真相までテンポよく進んでいきラストを迎えるかと思いきや、真相の裏に隠れた背景、心理を明らかにするラストは気味の悪さを感じさせつつも、小さな伏線を綺麗に回収し、気持ちの良い読後感だった。

  • 故郷は時に温かく、時に厳しい。山や海へと舞い飛んだ白砂。そこが心安くまどろめる場所であってほしいものだ。 そして目黒と山名の描き方が心地よい。これシリーズ化しないかしら。

  • 骨ネタ!
    悲しく切ないストーリー
    警部と部下の掛け合いがおもしろい!
    30/2/3

  • 図書館で。
    視点が変わるお話がどこで交差するのかなぁと思ったらなるほど、こういう事か、という作り方。
    最初は殺された20歳の女性が可哀想だなぁと思って居たのに段々、社長夫人の方に肩入れして読んでしまった(笑)そりゃ、旦那が隠れてジュエリー買ったり色々してたら面白くはないよね。

    個人的にはサユリさんが家を出たら良かったのではなかろうかと。娘にそんな辛い思いをさせるぐらいならいっそと思ったけど…そうすると養父母に迷惑がかかるのか…ウウムゥ。

    純愛っぽく書いてるけど結局は意の沿わぬ結婚の前の思い出作りで、今後もう二度と出会うことのない青年との現実逃避的恋愛って考えると純愛度がグンと下がるし(笑)、こぞって応援した青年団も後味悪かっただろうな、という感想。ひと夏の思い出があれば一生耐えていける!と思ったかどうかは知りませんが結局最終的に援助が受けられなくて苦労した娘さんの事を思うと居たたまれない感が… てかそんな恋に冒険するなら縁談死ぬ気で断れよ…と言いたい感じ。
    それにしても父親が亡くなった際に妻子に相続はなかったのか?一応法律上は妻と子なんだから夫の財産3/4ぐらいはもらえるハズ。それとも籍も入れてなかったのか?いや、そんなハズもないよなぁ…うん。もしくは息子は文無しだったのだろうか?大地主なのに?それも…うん、なんか考えだすと色々首を傾げる事多いな。まあ可哀想な苦学生、という設定だからお金持ってたらダメなんだろうけど。

    大体、娘もいくら衝動的に行ったとはいえお骨全部持ち逃げはイカンでしょう。やるとしても多少持ってくる、ぐらいが妥当じゃないか?人様の骨を勝手に加工する神経もちょっと無いよなぁ…。そして奥さんの最後のヒ素の辺りも蛇足だと思う。あそこまでしなくてもいいよなぁ。

    というわけで本来は可哀想な女性達の悲劇話のハズが結構皆したたかで、色々とやらかしてる女性多いなぁという感想でした。男性が終始いい人っぽく描かれてるのもナンダカナ、って感じでしたし。お前が結局元凶じゃないか。良い話っぽく書いても騙されないぞ(笑)

  • 面白かった!パラレルストーリーが徐々に近づいて…最後まで読ませます。主人公の警部と部下の掛け合い、可愛らしくて良い。

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著者プロフィール

鏑木 蓮(かぶらき・れん)
1961年京都府生まれ。広告代理店などを経て、92年にコピーライターとして独立する。2004年に短編ミステリー「黒い鶴」で第1回立教・池袋ふくろう文芸賞を、06年に『東京ダモイ』で第52回江戸川乱歩賞を受賞。『時限』『炎罪』と続く「片岡真子」シリーズや『思い出探偵』『ねじれた過去』『沈黙の詩』と続く「京都思い出探偵ファイル」シリーズ、『ながれたりげにながれたり』『山ねこ裁判』と続く「イーハトーブ探偵 賢治の推理手帳」シリーズ、『見えない轍』『見えない階』と続く「診療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ」シリーズの他、『白砂』『残心』『疑薬』『水葬』など著書多数。

「2022年 『見習医ワトソンの追究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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