十三階の女 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575521887

感想・レビュー・書評

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  • 警察庁の公安秘密組織『十三階』。この組織は国家の異分子を排除するためには、ときに非合法な捜査も厭わない。盗聴、盗撮、身分偽装―最強のスパイ組織にはなんでもありだ。若き刑事・黒江律子は北陸新幹線爆破テロを起こした『名もなき戦士団』を壊滅させるため、ハニートラップさえ駆使して捜査にまい進する。だが、接触したテロリストを愛してしまったかもしれない―捜査の過程で苦悩する律子は首謀者「スノウ・ホワイト」を逮捕できるのか!?

    このシリーズは初めて。スケールが大きくなりそうなのに、無難にまとめたという感じ。

  • 読んでる途中で二回目だと気が付いた。

  • 遅ればせながら、吉川英梨さんの警察小説にどはまり中。
    取調室の戦いの迫力。これは女性にしか書けないと思う。騙し騙されの心理戦メインの話かと思いきや、迫力のハードボイルドも繰り広げられ、おなかいっぱい。満喫。
    強くて弱い律子からどんどん目が離せなくなる。次作が楽しみ。

  • 警察ものではいろんな趣向のシリーズを書いている吉川さんが今回選んだのは、公安組織がイスラム系テロリストの手を組んだ日本の活動家のテロを阻止するというストーリー。
    対テロというより女性警察官が性を武器に容疑者を籠絡する行為に自己を見失うところがメインなのですが、これを男性が描くと興味本位的になりそうなところを女性作家だとここまで苦しい作品になるのかという印象。
    とにかく読むのがキツかった。
    次作はもう少しだけ緩めだといいな。

  • 違法捜査もいとわない公安とテロ組織との戦い。
    主人公の律子は、小説にありがちな美人のやり手、というわけではないが、冷静な分析をもとにテロ組織の行動を予測していく。
    スリリングな展開が、飽きさせない。
    クライマックスは、テロを防いだ後の取調室の攻防か。

    相手を出し抜くには、裏を描く事。
    裏を描くには、これはやらない、これはできないという暗黙のボーダーライン、ここでは、人としてのプライドを踏み越える事。
    踏み越える事で、得られるものと同時に失ってしまうものの大きさ。葛藤が切なく悲しいラスト。

  • 登場人物に共感できる人が少ない。
    最後にテロ組織への内通者が発覚。それに罠を張るため体を差し出す律子。それを黙認する古池も任務と彼女への想いの狭間で悩みつつ最後は組織に忠実となる。
    かなりきわどい描写やテロ組織との攻防などが途中でお腹いっぱいになったが、自らのアイデンティティを失いつつ任務を続けようとした律子のこれからも読んでいきたいとは思った」

  • 警察庁の公安秘密組織『十三階』。この組織は国家の異分子を排除するためには、ときに非合法な捜査も厭わない。盗聴、盗撮、身分偽装―最強のスパイ組織にはなんでもありだ。若き刑事・黒江律子は北陸新幹線爆破テロを起こした『名もなき戦士団』を壊滅させるため、ハニートラップさえ駆使して捜査にまい進する。だが、接触したテロリストを愛してしまったかもしれない―捜査の過程で苦悩する律子は首謀者「スノウ・ホワイト」を逮捕できるのか!?緊迫のスパイサスペンス始動。

  • 4月-8。3.5点。
    公安女子刑事が主人公。左翼の協力者の扱いを間違い、
    新幹線に対する爆破テロが発生する。
    捜査していくと、イスラム国に繋がる大きなテロ組織に繋がる。

    恋愛感情を前面に出した刑事物。終盤のスピード感はさすが。次作も期待。

  • 吉川英梨さん初読みです。また新しい女性警官に出会ってしまいました。駆け引き、裏切り、女を武器にしてまで黒江律子を突き動かす公安刑事という仕事。頑張れ黒江律子、次も期待です。

  • 今回もノンストップだった。
    黒江、古池、白河、美雪、水橋、、、裏をかいているのか誰か。
    黒江の十三階への「堕ち方」もいたたまれなかった…。

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著者プロフィール

『私の結婚に関する予言38』(宝島社文庫)にて第3回日本ラブストーリー大賞のエンタテインメント特別賞を受賞し、2008年デビュー。近著に『ブラッド・ロンダリング』(河出文庫)。そのほか、「原麻希」シリーズ(宝島社)、「新東京水上警察」シリーズ、「海蝶」シリーズ(ともに講談社)、「十三階」シリーズ(双葉社)、「警視庁53教場」シリーズ(KADOKAWA)、「感染捜査」シリーズ(光文社)など著書多数。

「2023年 『警視庁捜査一課八係 警部補・原麻希 グリーン・ファントム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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