- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575522273
作品紹介・あらすじ
ひょんなことから、スコティッシュフォールドのミアンを飼うことになった売れない小説家の綾瀬律志。住んでいた下宿を追い出され、大阪で祖父が経営していた骨董屋に住むことになった律志は、ミアンとともに、奇妙な事件に遭遇するが――動物大好きの心優しい青年と、猫や亀、オウムとのちょっと奇妙な日々を描く!
感想・レビュー・書評
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いまいち主題のわからない本でした。
どこにもピントが合ってないので、どこメインで話を追えばいいのか謎のまま…。
多分、作者の人も迷いながらなんだろうな〜って感じ。
最後らへんのところで、やーーーっと話が動き出したかな?って感じで終わってしまうので、ちょっとかなり消化不良。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公の頼りなさが好きな人には受けるんやろうなと思いながら読むが、それ以上に子猫の身勝手さがたまらなくイラつかせる。救いは元同級生の隼人君やな。で、なんかシリーズ物になりそうな感じでなってないのね
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リツのネガティブさと頼りなさと身勝手さ、仔猫のミアンのワガママな性格がちょっと合わなくて読むのが少しつらかったです。隼人の魅力で何とか最後まで読み終えました。
キャラクター小説ではあるものの、いわゆる「少女小説」を好むかどうかでハマるハマらないが決まりそうな作品です。「ヒロイン視点で描かれる揺れる乙女心」のような描写が好きな方であれば好みかもしれません。
私は個人的にそこら辺がちょっと合わなかったです。ミアンが賢いのか賢くないのかいまいちよくわからないキャラクターで、自分でトラブルを招いているにも関わらず他者に責任転嫁する性格、かつ飼い主のリツはリツでとても情緒不安定ですぐダメになるし自分の都合や感情で人への評価をコロコロ変えるのが読んでて嫌になってしまいます。
少なくとも隼人に対しては不快感がなかったため、隼人や担当編集さん、商店街の人たちとの交流を通してリツの心境が変化していく過程を深堀りして描いていればリツへの反感はまだマシだったかも。おいしい料理が出来る材料は揃っているのに味付けで失敗した感じが否めません。
全体的に、どこを目指して走っているのか、何を伝えたいのかがぼんやりしてしまった印象。評価出来る点があるとしたら冒頭でリツがミアンを評した言葉が最後に回収出来ていることくらいでしょうか。もしそれが主題であるならば、ミアンの性格はもう少し嫌われにくいタイプにするか、何かしらのフォローが入っていればな、と。
☆1評価にするのは自分が主要な読者としてのターゲット層ではないから刺さらない可能性があることを考慮するとちょっと厳しすぎると思うので、☆2にしておきます。
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猫、とタイトルにあるとつい手に取ってしまうんですが。
リツくんの生活感のなさに疲れた
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うーん、主人公のリツくんがさすがに頼りなさすぎて、もやもやした
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主人公の律志があまりにボッーとしていて心配を通り越してイラッとするので評価は低め。お金の事を筆頭に隼人に何でもかんでもやってもらっているので、ちょっとは自分で動いて欲しい。
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律志のお金に対する執着心のなさや骨董屋を開く決意をした割には儲ける気のなさそうな感じに呆れました(笑)
小説家をやめる気はなさそうなのに作品は書いても全然送らないし。
これが母性本能をくすぐるってやつなのか!? -
驚くほどお人好しというか、世間知らず(?)な律志。見ていると、心配になるほど。ミアンが何とかしなくちゃ。と思うのもよく分かる。でも成り行きで飼うことになったペットたちを大事に大事にするような律志だから、見返りを求めずに味方になってくれる人が現れるのかも。とも思う。
律志とミアンが話せるようになったら楽しそう。どちらが「保護者」になるかはわからないけど...。 -
主人公の律志が、なんかもうイケメンの無駄遣いというか自分の使い方を知らないというか、いやむしろだからこそ可愛いのか!?とおばちゃんは最後まで振り回されちゃったわよ。
こうやって周りに続々と人(動物もな)が集まってくるのは、律志のいちばんの能力だよねえ。
ミアンのヒロインぷりもあざとかわいくてたいへんよろしい。でも個人的には灰猫のケイ様にぜんぶ持っていかれた感もある笑
あーもう今日は仕事疲れたな。
ビール飲んでライトなもの読んで癒されて寝よう!ってときのお供に最適な一冊ですぞ。