- Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575522433
感想・レビュー・書評
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探偵事務所の修業があっての探偵としての依頼で謎解きあり、円生さんに教える美術品レクチャーあり、秋人さんへの神社仏閣説明あり、このシリーズの魅力がたっぷり詰まっている巻でとても満足感があります。
探偵事務所が蔵から近くて、土日休みということもあり、葵ちゃんとの時間も描かれていて、探偵事務所の修業がもっと続かないかなぁと思ったりしました。
ホームズさんの自分自身をきちんと分析して理解できているから、それに対して葵ちゃんも自分の欠点も理解できている。2人が考えて導き出す各々の答えがたまに驚き、そういう考え方があるのか…と納得できることが多い。自分もそんなふうに人と接することが出来るようになりたいなぁと憧れも出てきています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小松さんの探偵事務所で、ホームズさんと円生さんが活躍する話。
息ぴったり。 -
良い意味で相変わらずのホームズ。今回、葵の出番は少なめ。各々のキャラクターが一堂に会して活躍……といったところだが、いつも通りのはんなりとした展開になっている。
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2022.08.21
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12作目の本作は、ちょっと探偵テイストが入った作品でしたね。っていうか、明示的に探偵と名乗っているか、たまたま探偵的な仕事をしてしまうのかという違いだけなのかもしれませんが。
葵も二十歳を過ぎ、自分の世界を広げ始めている様ですね。それに伴って、物語も広がりそうで。 -
シリーズ12作目。
ホームズの最後の修行先は小松探偵事務所。宿敵円生も一緒に修行。
今回は葵の出番は少なくて、ホームズと円生、小松さん、利休の男性陣が大活躍。
すっかり漫才コンビみたいになってしまったホームズと円生のやりとりと、それに巻き込まれてハラハラする小松さんが面白かった。円生はだんだん(心の内では)素直になってきて(言動はまだちょっと天邪鬼だけど)、ストーリー的にも和らいできたように思います。それが今後のシリーズにどう影響するのか、楽しみです。
このシリーズを読み始めたきっかけは、作者が私の地元の「ご当地作家」だから。今作にはその地元を舞台にした掌編が収録されていて、小説の舞台になんてなり得ない小さな町なので、嬉しかったです。短いストーリーでしたが、楽しく読めました。
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修行最終は小松探偵事務所で円生、小松さんと活動。京都のお金持ちに関わる依頼を解決する三人。宝箱の話はなんかなー、「妾、妾の子」ていじめられてたのは気の毒だけど、父親が妾を囲ってそこの子が器量良しで比べられて育つ本妻の子も辛かったと思う。本妻さんに財産は残されたかもしれないけど、父親が最後まで自分と母親のことを蔑ろにしたと知ったときの気持ち。この作者、前も思ったけど京都の人て裕福なら女遊びOKて感じで描いてるように思う。