黒い白鳥 日本推理作家協会賞受賞作全集 (11)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575658101

感想・レビュー・書評

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  • あゆてつ作品を五冊読んでみたなかでは、本作が一番エンタメしていて面白かった。登場人物も個性的で記憶に残りやすい。
    最初と最後でつながる光景がインパクト大。

  • 日本探偵作家クラブ賞(1960/13回)

  • 冒頭の展開からしてさりげないながらぐいぐいと読む人を惹きつける。ぶっちゃけてしまえばワンパターンなんだけどそれがとても巧く出来てるからそれでも最後まで引っ張られる。何より展開が巧い。鉄壁のアリバイとか暗い過去とか新たな手掛かりとかアクシデントとか…巧すぎる。また最後の謎解きでも時刻表に頼るのではなく推理によって重要なところを埋めてゆくという本格の粋を極めてる。今考えれば冒頭の図解も意味があったんだなぁ…。

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著者プロフィール

鮎川哲也(あゆかわ・てつや)
本名・中川透。1919(大8)年、東京生まれ。終戦後はGHQ勤務の傍ら、様々な筆名を用いて雑誌へ短編を投稿し、50年には『宝石』100万円懸賞の長篇部門へ投稿した「ペトロフ事件」(中川透名義)が第一席で入選した。56年、講談社が公募していた「書下ろし長篇探偵小説全集」の第13巻「十三番目の椅子」へ応募した「黒いトランク」が入選し、本格的に作家活動を開始する。60年、「憎悪の化石」と「黒い白鳥」で第13回日本探偵作家クラブ賞長編賞を受賞。受賞後も安定したペースで本格推理小説を書き続け人気作家となる。執筆活動と並行して、アンソロジー編纂や新人作家の育成、忘れられた探偵作家の追跡調査など、さまざまな仕事をこなした。クラシックや唱歌にも造詣が深く、音楽関連のエッセイ集も複数冊ある。2001年、旧作発掘や新人育成への多大な貢献を評価され、第1回本格ミステリ大賞特別賞を受賞。2002(平14)年9月24日、83歳で死去。没後、第6回日本ミステリー文学大賞を贈られた。

「2020年 『幻の探偵作家を求めて【完全版】 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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