人喰い 日本推理作家協会賞受賞作全集 (14)

著者 :
  • 双葉社
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575658125

感想・レビュー・書評

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  • 先日「招かれざる客」を読んだので、賞もとったこちらを。ほんとは違う表紙なんだけど、ないのでこちらを登録。招かれざる客より短めで読みやすかった。でも言葉遣いとか、男女関係とか、やっぱ時代は感じる。タイトルにもつながる最後の豊島の手記が秀逸。これは現代の犯罪者にも通じる感じがする。しかし、こういう結婚に反対されて心中ってのは昔は多かったんだろうな。そういう本も前読んだな。美土利が一番気の毒な気がする。結婚の約束をした男が出世するために他の女とつきあうのを見てなきゃいけなかったり、殺人にまで手を出したり。しかも妊娠してるのに。病院にもこそこそ通わなきゃいけなかったり、よくやったもんだ。時代だよね。女は虐げられていたのだ。しかし、そんな相手がいながら平然と佐紀子とエッチするんだから、つくづく男って、と思う。

  • 日本探偵作家クラブ賞(1961/14回))

  • 初版本

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著者プロフィール

1930年生まれ。1960年、初長篇『招かれざる客』が第5回江戸川乱歩賞候補次席となり、本格的な小説家デビュー。 1961年『人喰い』で第14回日本探偵作家クラブ賞を受賞。 テレビドラマ化されて大ヒットした『木枯し紋次郎』シリーズの原作者として知られ、推理小説、サスペンス小説、恋愛論などのエッセイ他、歴史書等も著し、380冊近くもの著書がある。2002年、逝去。

「2023年 『有栖川有栖選 必読! Selection11 シェイクスピアの誘拐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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