竹屋ノ渡-居眠り磐音江戸双紙(50) (双葉文庫)

著者 : 佐伯泰英

• 双葉社 (2016年1月4日発売)

感想・レビュー・書評

[永遠ニ馨ルさんの感想 · 2019年12月23日]

とうとう悲願成就です。
磐音と空也は、御側御用取次に返り咲いた速水左近の尽力もあり公方様にお目見得し、その場で佐々木道場再建を言い渡されたのでした。

殴られ屋稼業をしていた向田源兵衛も江戸に戻ってきて、小田平助同様、尚武館道場(というより磐音)に魅了され、客分となりました。
向田さんもなかなか佳き人だったので再登場してくれて嬉しい。

そして、土子順桂との剣術家同士の尋常な真剣勝負の日を迎え、
どてらの金兵衛さんは、おのぶのもとへ静かに旅立ちました。

来る人拒まず、去る人追わず。
ただあるがままそこに在るといった磐音らしい静かな結びで、最終巻のクライマックスへと流れていきます。

[トッチさんの感想 · 2021年6月26日]

いよいよ終わりが見えてきましたが、またひと騒動ありそうな感じです。

[b1o4okkml4orgさんの感想 · 2016年12月13日]

あーあの時磐音さん読んでた、あの時だったかな、あんなことあったのは、なんてまるで私の人生、磐音さんと一緒だったような錯覚に陥る。磐音さんのこと家族でよく話すけど、
最後のオチは、「いえいえ、磐音さんいませんからー」。
金兵衛さんいいなあ。あやかりたい。と共に、とにかく佐伯さんのすごさに感服。あー磐音さんの次何読んだらいいかな。

[kitanoさんの感想 · 2016年1月14日]

ついに家基以上の信頼を家斉から受ける
尚武館が復活！

著者プロフィール

佐伯 泰英（さえき やすひで）
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。