- Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575670844
作品紹介・あらすじ
寛政二年九月、江戸を襲った大風雨により設置間もない石川島の人足寄場が壊滅的な被害を受けた。定信をはじめとした幕閣の間ではこのまま廃止との気運が高まるなか、大奥御年寄の滝川から人足寄場再建に力を貸すよう依頼された正紀は、旗本と御家人を集めた剣術大会を催し、再建の資金を捻出しようと画策するのだが――。人気シリーズ第19弾!
感想・レビュー・書評
-
2021年12月双葉文庫刊。書き下ろし。シリーズ19作目。長谷川平蔵の人足寄場の存続を滝川から頼まれた正紀の奮闘話で、プロジェクトXのような話が展開され、面白い。滝川さんが絡んだ出来事への京のヤキモチ的な言いようと態度が面白く楽しい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
長谷川平蔵が作った寄場が大きな台風で壊滅。
松平定信は、金がかかる修復をやめて商人に貸して金を稼ごうと。
だが江戸に無宿人が溢れるのは治安の悪化だ。
そして、地方から江戸に来る無宿人が寄場で手に職をつけるのは最も良いことだ。
それについて、またしても滝川から正紀に命が降るのだが。
いつも金策に奔走する正紀。
真摯な働きぶりは少しづつ認められるように。 -
ついに鬼平が登場!?まさか阿比留平之助は出てきたり…はしないですね。出版社が違うし。
ところでこの本の石川島の水害は寛政2(1790)年秋と思われる(井上正国が隠居するのが寛政3(1791)年3月なのでその前年秋)。2月にできたばかりの人足寄場が壊滅的打撃を受け、その復興費用を集めるための話。平之助の嵐の方は長谷川平蔵死亡の直前なので寛政7(1795)年春の話。5年間に2度も壊滅的打撃を受けるのでは石川島は人足寄場としては不向きなのでは…などという詮索は野暮。時代小説は面白ければいいのだ。 -
滝川殿との交流は続くのか?
-
忍足寄場再建のため、旗本子弟による剣術大会を開催。
-
144