- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575710755
感想・レビュー・書評
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どうにも肌に合わない。
読み通すのが、正直苦痛だった。
前半の、岡野氏、上野氏、及び、ゴルゴ13をめぐる読者との論争は果たして論争という名に値するものだろうか。お互いに罵り合って、自分の正当性を声高に主張してるだけのように思う。
論壇があんな調子だから、日本の思想は停滞を余儀なくされ、現在に至っているのだろうな。
自分は、革新だとも保守だとも、まして、封建主義などを、今の時代に蘇らせようとは思ってないが、大方の人にとって住み良い世の中になれればいいとは考えている。
その為に何ができるかを、自分なりに考え、実践していきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
五部構成になっているが、それぞれが全く別の書物だと思って読むべき。
正直、誌上論戦は使われている言葉がお互いにかなり低俗で荒っぽく、まともに論理的な討論になっていないことに嫌気がさした。相手があまりに低レベルでまともに相対する価値がないというなら、論戦の対象にすべきではないし、しっかり論破しようとするなら、論理的積み上げを持ってすべき。
これでは子供の喧嘩に過ぎず、何の知的興味も湧かない。
残念。 -
彼のような論客が評価されていないのは、残念。
まあ、僕とは思想は異なるが。 -
いまインターネットのあちらこちらで盛んに行われている論争はまだマシなほうなのかもしれないと、ここに収録された往年の珍左翼との喧嘩の様子を眺めて思いました。本当にしょうもないですね。呉智英がツイッターを始めたら毎日楽しいだろうな。
「教養とは文化のパラダイムに過ぎない」という指摘や中島みゆき論などは良かったです。
「恋愛至上主義の語感に惑わされてはいけない。至上だの主義だのというならば、それは使命であり義務なのだ。(⋯)それは、近代的人格を確立するための修行であるのだ」(p.242) -
著者の評論やエッセイを収録しています。
著者が「珍左翼」と名づける、上野昻志や岡庭昇との論戦のほか、さいとう・たかをの『ゴルゴ13』について読者との間で戦わされた論戦なども収められています。また、進歩派の名のもとに横行している性についての規制に際して書かれた、近代の虚妄を指摘する文章などもあります。
最終章に収められた「民主社長の肖像」も、インパクトがあって楽しめる文章です。 -
恐らく、ネットのどこかでお勧めを見たと思うので購入。
著者が「バカ」とする「珍左翼」の面々、そして「ゴルゴ信者」との論戦がメインの内容か。バカのウヨウヨいそうな所にダイナマイトでも投げ込むと、慌てて飛び出てきたバカが釣れる釣れる。それを著者が華麗にノックアウトしていく様が描かれる。これが論壇の活性化なのだろうか。
著者が「論破完了」としている所でも理解が追い付いていない箇所があったりするのは、普段評論といったものをあまり読まない私の不勉強によるものなのか。それでも色々と面白い示唆を与えてくれた本ではありました。
いち漫画読みとしては、やはり「ゴルゴ論争」が面白かった。
著者は、『ゴルゴ13』の人気エピソードを引き合いにし、「でも、これってゴルゴが出てくる必要ないよね?」と指摘。そして「政治経済という高尚なテーマを扱っているだけで有難がっている皆様」と、読者をバカにするのである。その批判に対して、「好意的な解釈」をもって立ち向かう愛読者達を、著者は次々と打ちのめしていくのである。
個人的には、「『ゴルゴ13』にゴルゴ13を出すのに多少無理があっても、だからどうした」と思うところでありますし、愛読者の皆様にも「それを言っちゃあオシマイよ」と言い返せるくらいの度量を持って欲しかったなぁと思うところであります。 -
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/457571075X
── 呉 智英《バカにつける薬 198801‥-199607‥ 双葉社》
http://booklog.jp/entry?keyword=%E5%91%89%E6%99%BA%E8%8B%B1&service_id=1&index=All
呉 智英 評論 19460919-1019-1021 愛知 /籍=新崎 智/日本マンガ学会会長/2005 騒音訴訟敗訴
…… 200009‥東海豪雨でほぼ全域が水没、200106‥防災無線を愛知県
西枇杷島町内26か所に設置、1006「うるさい」と苦情が相次ぎ午前7時
の電子音チャイムを中止、午後6時のドボルザーク「家路」を継続。
1116放送中止を求める訴訟「静かに生活する権利の侵害」20040326棄却
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前半の論戦、著者に対する上野・岡庭両氏の反論が酷いですね。
まるで、2ちゃんねるの荒らしの様です。 -
バカとは必ずしも無教養であることを意味しない。それどころか豊かな教養がかえってそのひとの馬鹿であることを際立たせてしまうことがある。
読書ってのは技術で読むものではない。
神学がどれだけ不思議な学問であるか、ちょっと考えてみるだけでわかるだろう。この学問においては何万冊の専門書を読破した神学者に対しても素人が完全に対抗しうるものである。 -
呉の好戦的な姿勢は面白いが、喧嘩をふっかけるその論の立て方はどちらかといえば枝葉末節の論理矛盾だけを突いているような気もする。読んでいて気持ちはいいのだが。
単行本としては全体のまとまりがない。