- Amazon.co.jp ・マンガ (138ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575941791
感想・レビュー・書評
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「子供でも売られてもそれなりに生きとる。誰でも何かがたらんぐらいでこの世界に居場所はそうそう無うなりゃせんよすずさん。」「ありがとうリンさん。」この台詞に救われる。
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映画版にはないエピソードがある。これは削ってもよかったかな。このエピソードのあるなしで、すずの切なさが大分変わってくる気がする。だんだん戦争の足音が近づいて来る。すずののん気さが貴重。緊迫した状況下でなお、アホであり続けることが、どれほど大切なことかを教えてくれる。大学時代のサークルの合言葉、「よかった、バカで!」を懐かしく思い出してしまった。
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上巻に続き中巻に入る。今回は19年7月〜20年4月までが描かれている。上巻でも思ったのだが、戦争中という時代を描いているにも関わらずどこかのんびりとした雰囲気で、これまでに目にしてきた多くの作品との違いを感じた。
海岸を写生していて憲兵に間諜疑惑をかけられたり、食糧難に苦しめられたり、飛来した爆撃機と空襲警報に怯えたりもする。それでもやさしい絵柄のせいか、そこまでの息苦しさを感じることはなかった。 -
最初はアニメ版を見たのであるが、本のほうがじっくり読むには良い。
夏には実写版がやるけど、上手く表現できれば良いのだが・・・
感想は下巻で。 -
映画では全く触れられていない場面があった。
映画を観て、結末を知っているだけに、その先(下巻)に進みたくないような気もする。 -
全3巻の中巻。感想は下巻に。
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上巻ではあまり感じなかったのだけど、中巻を読んで映画と原作はけっこう別物だと思った。どちらがよいとかではなく。映画よりずっとリンさんの出番が多いだけでなくて、すずさんが周作さんとの関係を煩悶しながら自問しつづけていた、というのがよくわかる。広島からの帰りにした痴話喧嘩の意味も立体的に浮かび上がってくる。映画だともうすこしあとになってすずさんの秘めていた怒りややるせなさが噴出するみたいに感じたけれど、でもほんとうは、当たり前だけどすずさんは休火山じゃない。
読んでいる間ずっと喉のところまでなにかがこみあげていて、本を閉じた途端に一気にいろんな感情があふれそうになる、だけどいちどにはとても処理しきれない。というのは映画も原作もおなじで、この同じ世界にたしかにいるとしか思えないすずさんのことを考えるととても苦しくて、じぶんの日々をだいじに生きたくなる。