金狐の首─大江戸定年組5 (二見時代小説文庫 か 1-5)

著者 :
  • 二見書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576072340

感想・レビュー・書評

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  • 「嘘で客の気持ちを引き、本物で金にする」源吉兄弟。詐欺と言えば詐欺。その上手いやりようを「世も末なのかいい話なのか」と3人で大笑いするシーン。それこそがこのシリーズの真髄ですかねー

    追記
    中身の濃い巻でした。年齢が進んでからの再読なので、また登場人物たちに共感度が増しました

  • 面白い。定年組の哀愁も、事件の謎解きも。風野真知雄さんは、わるじいシリーズで大好きですが、その他のシリーズで好みに合うものが見つけられていなかったので、このシリーズを見つけられてよかった。図書館で借りていますが、人気なのか以外に順番通りに回ってこなかったり、次の予約がすぐに入ったりする。

  • 夏木の一時は家庭内暴力も起こり、荒れた時期を過ごした息子、洋蔵は趣味の骨董が高じて、初秋亭3人の事件探索の協力をするうちに、骨董を生業とする自信を得た。

    七福神左衛門の子供も生まれた。
    息子鯉右衛門の妻おちさは、立ち直った鯉右衛門を置いて出て行った。

    大奥から宿下がりした女菊代から依頼が。
    隣の住人がたった4つの嫌いなことをして、たまらない気分になっていると言う。たまたまなのか、嫌がらせなのか。嫌がらせなら、それは何故?

    調べをする3人。

    夏木の実兄黒川団之氶から依頼が。
    身に覚えがない女郎から誘いがきて困ると言う。
    しかも黒川の印ろうや文をもってくるのだ。
    そこにはうらが。

    そして、会合で口上をうまく喋りたいと言う鍵屋がくる。
    練習しているうちに裏の悪事を見つけてしまった。

    3人の活躍は痛快。
    登場人物のキャラクターも綿密に表現してて面白い!

  • 元サヤに戻ったのは良いけど、鮫蔵は、・・・

  • 大江戸定年組シリーズ5巻、大奥から宿下がりしたばかりの女・菊代が隠居三人組に持ちかけてきた来た今回の相談は、奇妙なものだった。隣家の儒学者の林仁々斎が嫌がらせをして困る、というのだ。執拗な嫌がらせをする目的は何か?菊代は大奥の秘密を抱いて宿下がりをしてきたのか?げむげむを追いかけている深川の鮫こと鮫蔵の行方。落ち着いたはずの七福仁左衛門の倅鯉右衛門の嫁・おちさ・藤村慎三郎の妻・加代の家出と相談を受ける側が誰かに相談したような展開になってきた。次巻を続けて読ませる構成は『耳袋秘帖』と同じく上手い。

  • 図書館。
    女性陣が活躍する話が微笑ましくて良いなぁ、とか思っていたら
    最後の最後で!もーもーもー!

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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