- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576120805
作品紹介・あらすじ
とある出来事がきっかけで母親と折り合いが悪くなり、両親と離れ祖父と暮らす譲は、いつも訪れる神社の水汲み場で三条と出会った。離婚を期に転職、次の仕事が始まるまでの間、譲の住む村へ旅行に来ていると言う三条。元来人見知りな譲だが、大人で都会的な雰囲気に反して三条の笑顔は柔らかく、滞在中のガイドを申し出る。旅の間だけの繋がりだ、そう自分に言い聞かせながらも三条と過ごす時間は楽しく、次第に惹かれていく譲。しかし譲を訪ねてきた母親に三条との仲を誤解され-。
感想・レビュー・書評
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お初の作家さん。今、自分が求める甘さにぴったりだった! この本を積んでた私エライぞって自分で自分を褒めてあげたい(笑)。田舎の美しい風景や湧き水の冷たさ、澄んだ青空などの描写も読んでて心洗われる感じ。歳の離れた人との恋愛も自分の萌えポイントなので、ドンピシャでワンダフォ~。譲はすれてなくておじいちゃんを大切にするいい子だし、三条は大人の落ち着きがある男で文句無しの二人だった。どちらかというと二人の心の動きに比重が置かれている感じであまり性的なシーンに頼らないストーリー展開なのも自分としては好ましかった。
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独特の雰囲気が好きです。
澄んだ文章というのか、淡々とした話で、でもありそうな母子関係。
3日で恋に落ちる、ですね。 -
神江さん2冊目。綺麗で切ない文章が好きです。三条の過去が辛すぎて痛い。空港の場面はうるっときました。じいちゃんが気持ちいい人だったのが救いでした。
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「青空~」から5年後の設定ということで、その間に三条さんにあんなことが起こっていたとは・・・;本当に苦労したんだなぁ(苦笑)前の役回りが不憫だったから、今回こそはと思ってたけど、なんかモヤモヤが残った・・・。一応はうまくいった二人だけど、すっごい幸せな終わり方ではなかったと思う(苦笑)
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う~ん?素敵なお話だとは思うし、ホロリとしたけど、読了感がすっきりしない。ラストの子供のエピがそのまま苦い読了感として残ってしまった。幸せになって良かったね♪なんて思ったのに、中盤にあった譲の"子供に対する愛情ほど自分を愛してはくれないんだろうな"って言葉が今の段階では切実に感じられて。これからは弱い所も見せ合って幸せになっていくんだろうけれど、なんとも苦い。 でも丁寧に心情を書かれて、特におじいちゃん大好き!母親に向かって怒鳴った所なんかもう泣けちゃって!すごく素敵なおじいちゃんでした♪
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「青空の下で抱きしめたい」関連作