レッド・ドラゴン侵攻! 完結巻 血まみれの戦場 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)
- 二見書房 (2013年6月21日発売)
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感想 : 4件
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- Amazon.co.jp ・本 (507ページ)
- / ISBN・EAN: 9784576130859
作品紹介・あらすじ
ベトナムの首都ハノイにいた米国の人民軍顧問ズース・マーフィー少佐は中国南部の州都昆明の中国人民解放軍集団司令部への攻撃計画をたて、中国南部麻栗披に進軍したマーフィー少佐率いるベトナム軍は、中越国境地帯で中国軍一大機甲部隊と血みどろの闘いを繰り広げる。一方、サイラス中佐率いる米駆逐艦"マッキャンベル"は南シナ海で中国艦と対峙していた。中国本土から次つぎと放たれる激しいミサイル攻撃…壮大なスケールで描く衝撃のシリーズ、完結巻!
感想・レビュー・書評
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大挙して南進する中国軍。主人公スーズ・マーフィーらの様々な機転により即時陥落を免れたベトナムだが、装備とその量の差は如何ともしがたく追い詰められていく。戦略家として最後に企画したのは、中国本土に打って出てベトナム南進に当たる司令部にて司令官を撃つという言わば龍頭を断つ大胆なものであった。
本作では、シリーズを通じて重要なサブキャラクターであった景少佐はほとんど登場せず、従って中国の軍事行動に躍動感がなく、ひどく凡庸に描かれたのが残念。
冷戦崩壊以降、エナミー不在が長く続いたが、本シリーズを始めとして幾多の小説が中国をアメリカの対立軸として描き、その地位は磐石となってきた感がある。T・クランシーの作品のようにフィクションとノンフィクションの間が曖昧な現代、とりわけ東、東南アジアにてクライシスが起きないように願うばかりである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013/07/06読了
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