かぶき平八郎荒事始 残月二段斬り (二見時代小説文庫)

著者 :
  • 二見書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576131108

作品紹介・あらすじ

新御番役勤め二百石の幕臣・豊島平八郎は、大奥大年寄の姉絵島が巻きこまれた「絵島生島事件」により重追放の罪を得て会津に逃れ、八年ぶりに赦免されて江戸に戻った。事件の真相を探るうち、八代将軍吉宗らの巨大な陰謀が見えてくる。溝口派一刀流の凄腕を買われて二代目市川團十郎の殺陣師となった平八郎は…。

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  • 豊島平八郎は、姉の絵島の「絵島生島事件」により重追放となり赦免されて江戸に戻ってきた。中村座の殺陣師となった平八郎は裁きの真相を探るうち、将軍吉宗を巡る対立に巻き込まれていく。絵島生島事件を実弟が真相を探る視点は面白いが、真相よりも政争がメイン。これだけ吉宗陣営が悪役になるのも珍しく、尾張など対立勢力に図らずも身を置くことになった平八郎の心意気や活躍はテンポ良くて面白い。荒っぽい所や疑問な所もあるが、補う面白さはある。興味があった殺陣師としての描写がほとんど無いのが残念。続編に期待したい。

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著者プロフィール

麻倉一矢 あさくら・かずや
1947年、兵庫県生まれ。東京大学文学部卒業、コピーライターを経て『魔宮伝』(角川書店)で作家デビュー。著書に、『かぶき平八郎荒事始』シリーズ(二見書房)『上様は用心棒』シリーズ(二見書房)、『やさぐれ大納言』シリーズ(コスミック出版)、『無外流立志伝』シリーズ(富士見書房)、『将軍の影法師 葵慎之助』(徳間書店)等の人気シリーズがある他、『豊臣の黄金』、『家康の野望』、『鬼の吉宗』、『一本槍疾風録』(祥伝社)、『小西行長』(光文社)、『後藤又兵衛』(学陽書房)、『剣王伝』(講談社)、『吉良上野介』(PHP)、『徳川三国志』(徳間書店)等著書多数。

「2022年 『将軍吉宗の大敵 剣客大名 柳生俊平20』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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