14歳からの哲学入門 「今」を生きるためのテキスト

著者 :
  • 二見書房
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576151144

感想・レビュー・書評

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  • 哲学興味が出てきたため購入。各哲人毎に分けて思想や考え方が記載されている。
    が、ただそれだけしか書いていないので、正直「へーーー」って感じでした。この世の真理について(考え方)それを知っても今の自分には今の生活に活かせるまでには昇華出来ませんでした。

  • 「今を生きるテキスト」という副題がいいじゃないですか!
    昨今の不確実性な世の中であり、来月14歳になる息子がいることもあって買って読んでみた本。 2015年の本ではあるけれど、哲学の本だから新しさに関しては全く大丈夫。

    ストレングスファインダーでも実感した、「実行力」第一主義な私としては、そもそも考えることはだいぶニガテで、実行と結果がすべてだと生きてきたこともあり、哲学なんてものを学んだこともないわけで、であれば、14歳レベルから体系的に学ぶのは、すごく大事なんじゃないかと思って読んでみました。

    で、結果としては、本当に無知であった私が哲学というものの大枠を理解するためには、大変ありがたかったです。このぐらいの平易なレベルから段階的に読んでいければよいですね。 ただはたして愚息はこのレベルでも読んでくれるかが疑問だ。。

    はじめにに書いてあったことを引用します。
    ==========
    哲学とは、「古い常識を疑って今までにないものの見方を発見し、新しい価値観、世界観を創造する学問」
    であるからだ。 

    実際、哲学者たちがそうであった。偉大な哲学者たちはみな、十四歳の少年少女たちと同様、古い常識を疑って「自分なりの価値観」を作り出してきた。 そして、その価値観があまりに画期的であったため、当時の人々に大きな衝撃を与え、ついには歴史に名を残すまでにいたったのである。

     ただ勘違いしないでほしい。 それほどの哲学を生み出せたのは、彼らが特別賢かったからではない。 実際はその逆。 彼らの多くは「十四歳レベルの発想」の持ち主であり、むしろそうであったからこそ当時の常識を乗り越えることができたのだ。
    ==========

    ということで不確実性なVUCAな時代だからこそ、十四歳レベルの画期的な発想で、どんどん創造していきましょうよ!!

  • 哲学とは新たしい価値観や考え方を生み出すこと。

    哲学に対するハードルを低くしてくれて非常に読みやすかった。

  • 哲学とは、古い常識を疑って今までにないものの見方を発見し、新しい価値観、世界観を創造する学問

    演繹法

    理性重視、大陸合理論(大陸的)。複数の前提(公理)から論理的に答えを導き出す。理性で考えた理論と世界の出来事は必ず一致する。ロマン主義

    帰納法

    経験重視。イギリス経験論(島国的)。複数の観測事実からそれらを満たす答えを導き出す。理性を信じすぎるのは危険、観測事実に基づいて理論を修正していくべき。現実主義。

    宇宙は分割不可能な最小単位から構成されているのか?人間に自由意志はあるのか?それとも物理法則通りに動くだけの機械にすぎないのか?全ての原因となる絶対者(神)は存在するのか?等の問いはカントにより、「あるないのどちらを仮定しても矛盾が生じ、人間の思考形式上、意味のある答えを出せる見込みは一切ない」と結論づけられている。

    アンガージュマン

    人生に意味はない。しかしだからこそあえて自分から社会に積極参加しよう。-サルトル

    人間社会は必ずしも人間個人の意志に由来して作られているのではなく、世界の中に最初から埋め込まれている構造に由来して作られる場合もある。だからこそ世界各地の未開社会に同じようなルールが存在する。-レヴィ・ストロース

    無理に古い価値観に合わせれば、「話にはなる」が埒があかない。古い価値観は、言葉を重ねて論理的に否定するのではなく、「お話にならない」と捨て去ること。

  • 本書は、タイトルに「14歳からの」と冠してはいるが決して読者を14歳近辺の青少年に限定している訳ではないそうで。そもそも哲学とは、要するに14歳の視点で物事を考えること、なんだそうで。何故14歳かと言うと、生まれてからなんの疑問も持たなかった常識に疑問を持ち、新しい価値観を見出そうと思い始める年齢だからだそうで。かの偉大な哲学者達も14歳レベルに立ち返ったから哲学できたんだぜ。だから、大人になった貴方も、今一度14歳になった気持ちで哲学してみようぜ。っていうのがコンセプトらしい。うん、素晴らしい。大賛成。
    でも、いざ期待を込めて読み進めてみるとやっぱり14歳近辺の年齢層ターゲットの内容かなぁ。哲学というとっつきにくい学問を、口語調だったり平易な言葉で説明してくれるんだけど、なんか軽すぎて哲学したい気分から遠ざかる様で自分にはフィットしなかった。(で、その割に例え話がわかりにくい。)これはあくまでも好みの問題で、かなり前ヒットした「夢を叶えるゾウ」とか、好きな方にはいいのかも。
    私はニーチェでもうお腹いっぱい。トドメはタカシとカーチャンのやりとり。それ、いるの?途中でギブ。

  • 近代以降の哲学史についてわかりやすく書いてはいるが、中学生には難しいだろう。高校生の倫理レベルよりもツッコんだ話をしているし、大学生の一般教養レベルぐらいか。キルケゴールの葬儀騒動の話は知らなかったので参考になった。
    著者の結論はポスト構造主義で「哲学は死んだ」。今後考えるべきテーマは「働かなくてもよい社会とは?」(暇の哲学)だそうだ。労働哲学はマルクス以降、経済学に吸収されてしまったが、ボードリヤールの消費社会論からの発展として労働を哲学として復活させるという視点は流れとしては悪くないように思うが、「暇の哲学」の前に労働の義務や美徳観の破壊をする必要があるだろう。それだけニート肯定への障壁は大きい。値観の違いで放置していては先へは進めない。

  • 飲茶さんの哲学本シリーズ
    史上最強の哲学入門にも書かれていた哲学史をもう少し詳しく書いている。
    わかりやすい上に(本人も言っているとおり、くだきすぎかもしれないが)、語り口が癖になる。

  • 飲茶さんの本はわかりやすい。
    文庫書籍と重なる部分も多いが、相互読むことでより理解を深めることができた。

    多少なりとも、教養が身に着いたように思える。

  • この本は、14歳向けの哲学入門ではなく、偉大な哲学者は、みな「極端で幼稚な」14歳レベルの発想で、14歳の頃に訪れる「常識の崩壊」を乗り越え、新しい世界観を創造したのだというコンセプトで書かれている。ニーチェ、デカルト、ヒューム、カント、ヘーゲル、 キルケゴール、サルトル、レヴィ=ストロース、 ウィトゲンシュタイン、デリダ、ボードリヤール といった哲学者たちの思想の本質的な考え方が、非常にわかりやすく説明されている。
    本書で登場した哲学者のなかでは、サルトルの、「生きる意味なんかない。でも、だからこそ、自分の意志で『 意味(本質)』を作って生きていくんじゃないか」という考え方に共感した。この考え方でニヒリズムを超えられるのではないかと感じた。認識論としては、カントの考え方が一番しっくりきた。

  • ニーチェ、デカルト、ヒューム、カント、ヘーゲル、
    キルケゴール、サルトル、レヴィ=ストロース、
    ウィトゲンシュタイン、デリダ、ボードリヤール

    哲学史、流れが分かりました
    分かりやすいと評価が高い本なのですが
    これでも難しく感じたところもあり
    他の入門書ではチンプンカンプンだったかもしれません。

    ウィトゲンシュタインの哲学を終わらせる哲学が
    いちばんしっくりきました((´∀`*))

    分かりやすい入門書としておすすめ
    哲学に興味がわかない事がハッキリした。

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著者プロフィール

東北大学大学院修了。会社経営者。哲学や科学などハードルの高いジャンルの知識を、楽しくわかりやすく解説したブログを立ち上げ人気となる。著書に『史上最強の哲学入門』『14歳からの哲学入門』などがある。

「2020年 『「最強!」のニーチェ入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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