遺体と火葬のほんとうの話

著者 :
  • 二見書房
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本棚登録 : 171
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576191010

作品紹介・あらすじ

葬儀社社長が配信する、大人気の『葬儀葬式チャンネル』がついに書籍化! 明かされる遺体や火葬の真実。元火葬夫との対談も収録。

感想・レビュー・書評

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  • 普段ほとんど知ることができない遺体や火葬の話を、祖父の代から90年続けている葬儀屋さんが書かれています。

    ブログにて詳しいレビューしています*
    https://happybooks.fun/entry/2021/03/01/170000

  • 父が亡くなってすく、著者の佐藤さんの葬儀葬式chの動画を見まくっていて、本も紹介されていたので購入した。
    Youtubeで聞いた話も多かったが、活字で読むことで改めで人の死について理解が深まった。
    人は亡くなると火葬される。
    そんな常識も、さっきまでほぼ生前と同じ姿をしていた父の火葬された後の骨になった姿を見て何とも言えない気持ちになったものだが、親や親族が亡くなった方の多くがこれを経験しており、それらの人たちへの仲間入りを果たしたのだと、親が亡くなっていない人間から違う段階が上がった気がした。
    そしてこの本を読んで、火葬されることへの意味、意義を理解できた。

  • 図書館で借りて読了。

    亡くなられた方に対する敬意、ご遺族に対する細かな気遣いなど、著者の「葬儀屋」としての"誇り"と"プライド"がひしひしと伝わってきた。

    保冷剤さえあれば、亡くなってから1週間程度は綺麗な状態でいられるものだとばかり思っていたので、「遺体は常に変化し続けるもの」ということを知って驚いた。
    一人一人の状態に合った適切な処置をしていかなければならない、本当に繊細なお仕事だと思った。

    それともうひとつ。火葬は、亡くなった後に腐敗していくしかない肉体をきれいに取り除いてきれいなお骨の状態にし、遺族に返す"温かい仕事"だそうだ。
    この先大切な人がお骨になった姿を見ても、こういう考え方を持てれば少しは救われる気がする。

  • 現場の人からの発信、火葬場の人との対談もあり
    デマや噂話を切って捨てる

    骨を焼き切る、は無理。宗教学者の流したデマ
    死体洗いのアルバイト、ホルマリンではなく、「湯灌」として低賃金ならある
    西日本に多い葬儀場の「着火ボタン」は、現場の人に「遺族は用意がてきましたよ」と伝えるボタン。実際の着火とは連動していないそう

    棺に入れるな、は「大玉スイカ」「かぼちゃ(においが残る)」
    「ガラスのスパンコールの付きまくった服」など
    ペースメーカーは事前に連絡を
    妊娠13週くらいの胎児の骨が残せるようになったら一人前
    骨の色、黒は煤。緑は銅(10円玉)とか
    ご遺体の目を閉じる方法
    遺体が流す涙はドライアイスによる結露
    損傷の激しい遺体は納体袋に入れて、そのまま棺に入れる
    体内の水分量の変化で容貌が変わる
    神奈川県警の問題点
    宗教とか戒名については現状維持の姿勢かな?

  • とても興味深い本であった。昨年父が在宅介護の上、自宅で亡くなった。そのため、死に向かうまでの道のりを比較的身近で見ることができたし、それまでに携わる多くの職業の方に接する機会を得た。葬儀社の方や、火葬場のことなど、そこで働いてい人たちのことについても興味がわいた。図書館でこの本を見て、借りてみた。作者の方が葬儀社の方であるので、葬儀に関すること、葬儀社としての心得などが書かれている。また、火葬について、また葬儀の意義についても語られている。読んでみて、とても勉強になり、よかったと思う。

  • 佐藤葬祭 佐藤信顕

    みんながきいてみたい葬儀や火葬についての疑問について解説してくれる。
    誤った情報や興味本位の思いやりに欠けたものが多いんだなとわかる。

    佐藤さんは亡くなった人、遺族に敬意を払って仕事をされていて、ご遺体を大切に送ってあげているのが伝わってくる。

    葬儀社もピンキリでいろいろなところがありそう。

    死について世の中もっとオープンになればいい。
    優しくて楽しげなお葬式があってもいいと思う。

  • 秘匿な現場のお仕事だからか、デマや都市伝説などが世間に広がってしまっている葬儀や火葬のこと

    人はわからないことに不安や怖さを感じる

    ご遺体とご遺族にどれだけ尊敬の念を持って人として気持ちを寄り添えるか

    著者のプライドある仕事への思いが伝わってきた

  • 一度は、読んでみる本かな

  • 2019.11.10 読了。
    母の死を乗り越えるためにも、手にとってよかったと心から思った。
    誰かを送ることは、生まれた以上必ず1度は経験することであるから、悲しみをすっと受け入れられなくても、悔いがたくさん残っても、供養を重ねて行けたら良いという考えを持つことができた。

  •  Youtubeで常に見ている人には物足りないかもしれない。
    多くの題材はYoutubeからのものとみられ真新しさが感じられなかった。

     初見であれば、あまり身を置くことがない場でのいろいろな出来事が丁寧に語られているので良いと思う。

     一番は人としてどう死に向き合わなければいけないかという事を教えてもらえる良い機会になった。

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著者プロフィール

佐藤信顕(さとう・のぶあき)
1976年、東京都生まれ。有限会社佐藤葬祭代表。厚生労働省認定葬祭ディレクター1級。
祖父の代から続く葬儀社を20歳で継ぎ、インターネットでの明瞭な価格公開などにいち早く取り組む。
2015年からはYou tubeにて『葬儀・葬式ch』の配信を開始。葬儀にまつわるあらゆるテーマを真摯にわかりやすく解説する語り口が人気を呼ぶ。
アカデミー賞映画『おくりびと』の美術協力のほか、メディアへの出演も多数。
著書に『ザ・葬儀のコツ まちの葬儀屋三代目が書いたそのとき失敗しない方法』(合同フォレスト)がある。

「2019年 『遺体と火葬のほんとうの話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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