- Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
- / ISBN・EAN: 9784577041000
作品紹介・あらすじ
老いたトチノキが立ち並ぶ坂道でメアリーはふしぎな女の人に出会った。その人は、おばあちゃんに「だいじょうぶよ」と伝えてほしい、とメアリーに頼むのだが…その人は、ひいおばあちゃんの幽霊!?メアリーはママと幽霊のひいおばあちゃんと、病院にいるおばあちゃんを連れ出し、女4人で夜のドライブへ!幼いころに亡くしてしまった母に再会したおばあちゃんは…。ブッカー賞受賞作家が贈る愛と絆の物語。2012年ガーディアン賞最終候補作、2013年カーネギー賞最終候補作。
感想・レビュー・書評
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曾祖母、祖母、母、主人公の少女の4世代の物語。主人公の少女が出会った女性は曾祖母の幽霊だった。思ったのと少し違ったかな……
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装丁の絵がとても素敵で手に取った。中の挿絵も可愛らしくて、素敵な作品だった。タンジー、エマー、スカーレット、メアリーの過去のエピソードが間に挟まれて、それが家族の繋がりを深く温かいものにしている。悲しい出来事も前向きに考えることが出来る。
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人は、誰かに見守られているのね…
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テーマはすごく興味があるものなんだけど。
ただ出てきて大丈夫、っていうだけじゃあなあ。
交互に出てくる各女性の断章も、作りはいいんだけど。
ちょっと残念。なんか惜しい。 -
読まなくても良かった。泣いたけど。ちょっと主題が曖昧に感じたので。
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ダブリン、12歳のメアリー。親友のエヴァが引っ越していった。おばあちゃんは、病院に入院している。家に帰る坂道を上っていたメアリーは、女の人に会う。その人は、昔の人のようなかっこうで、お年寄りのような話し方をする。「ひとつだけ、ちいちゃな頼みをきいてくれる、メアリー?」「あなたのおばあちゃんに、だいじょうぶよって伝えてくれるかしら?」メアリーは、知らないはずのその人をどこか懐かしく感じた。彼女の名は、タンジー。おばあちゃんが3つの頃になくなったお母さんと同じ名前だった。
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親友の引越しで落ち込んでいるメアリーは、ちょっとかわった格好をした女の人・タンジーと出会う。そして、大好きなおばあちゃん・エマーは入院してしまう。おばあちゃんは大丈夫?タンジーは誰?
実はおばあちゃん・エマーが3歳の時に亡くなった母がタンジー。幼いエマーが心配で幽霊となってさまよっている。
…と書くと、ホラーものかと思ってしまうけれど、これはタンジーからは始まる母娘4代の優しく思いやりにあふれたお話。ひいおばあさん・おばあさん・母、そしてメアリー。4代の女性を乗せて、エマーの最後のドライブが始まる。
死という概念を、ポジティブに若い世代に伝えようとする試み。ブッカー賞受賞作家らしく、子どもに不安を与えず、身近な人の死を受け入れられるよう話を進める。 -
学校からの帰り道、メアリーが一人ぼっちで歩いていると、誰かが声をかけてきました。
その女の人は、昔の人みたいな服装をしています。
そしてメアリーに、こう言いました。
「あなたのおばあちゃんに、だいじょうぶよって伝えてくれるかしら?」
メアリーのおばあちゃんは、重い病気で入院しています。
おばあちゃんの知り合いかしら?
なんだか懐かしい感じのする人でした。