- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784577050293
作品紹介・あらすじ
青森県八戸市の郷土芸能「えんぶり」のえびす舞の踊り手に抜擢された太一。クラスでは明るいおちゃらけキャラを演じているがその心は複雑。「王子」と呼ばれ女子から人気の高い、大路優希とふたりでえびす舞の練習をするなかでたがいの気持ちをぶつけ合う。キャラをあっさり捨てる優希、キャラにしがみつく太一……最後にふたりがつかんだものとは?
感想・レビュー・書評
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主人公の太一は青森県八戸市に住む5年生。郷土芸能のえんぶりで、えびす舞をすることになった。背も高く顔も良い同級生の優希も一緒に舞うことになったけど、優希はリズム感が最悪で…
太一のように、キャラを作って演じているうちに本当の自分を出せなくなって悩んでいる子に読んでもらいたい。あと、ムカつくという言葉は何に言い換えられるか、自分の気持ちと向き合うところもよかった。 -
伝統のえびす舞の練習を通して、打ちとけていく二人の話
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R5読書感想文課題図書・高学年
太一は五年生。去年の四月に転校してきた時から、おとなしい性格ををかくし、おどけたキャラをえんじている。秋に転入してきた王子(と呼ばれているカッコいい大路君)と八戸の郷土芸能「えんぶり」のえびす舞をおどることになった。いっぱい練習をして、疲れているし、経験のための釣りは寒くて虫は気持ち悪くて、つい本音で言い合ってしまった。
「『ムカつく』」にもいろいろあるべ。『腹が立つ』とか『くやしい』とか『バカにされた』『うらやましい』『悲しい』『さみしい』とか。そういうふうに、ようく見つめて具体的に言葉にしてみれば、思ったよりムカつかねくなるぞ」 -
2023読書感想文コンクール
高学年の部。
小5の太一と優希が、八戸の伝統芸能「えんぶり」に挑戦する。2人が友情を深めながら、本当の自分や自分の気持ちに向き合う。
八戸の方言の使い方、言葉との向き合い方がよかった。
3.11についての言及もあり、感想文を書きやすいかなーと思った。 -
転校をきっかけにキャラ変して通してきた太一。少し窮屈さを感じていたが、元の自分を隠し通したいと思っている。
新しい転入生のイケメン「王子」が、地元の祭りで滑稽な踊りをするえびすに立候補したのは意外だった。王子のイメージを壊してしまうのは平気なのか?
自分の気持ちを文字にしてみる。立ち止まって考えてみる。
太一は、自分がしたかったことに気づけた。 -
お調子者キャラを作っている少年、王子と思われている少年。ふたりの少年が伝統文化の枚を通して理解しあい成長していく。
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2023年課題図書(高学年)その2。